上の写真をご覧ください。川の両端、川の底がコンクリートで固められたのが、「コンクリート3面張り」の川です。しかも、この川はとても真っ直ぐにながれています。このような川では、どこも同じような水深で、同じような流速になります。そのため、水の量が少なくなったときには、どこも写真のように数センチの水深しかなく、水生生物の生息に適しません。川が曲がりくねって、浅いところと、深いところがあると、水が少ないときでも辛うじて魚やその他の水生生物が生き延びる事ができます。 また、大雨のときも大変です。真っ直ぐで川底が平らなために、とても勢いよく水が流れます。そのため、水生生物は下流まで流されてしまいます。 ただし、このような川にも利点があります。それは、工事が簡単で頑丈であること、草刈をしなくても良い事です。最近では、こうした川でも、自然に配慮した土木工事を行う事で、なんとか生物が生息できるような状態に再生する事が可能になります。 事例をご覧下さい。
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