講座「外来昆虫対策の実習講座」の実施について
【特別企画】
講座「外来昆虫対策の実習」を2020年2月14日、当館にて開催します!
兵庫県では、兵庫県自然保護協会および(公財)ひょうご環境創造協会と連携して2019年より兵庫県外来生物対策協議会を設置し、早期発見や防除技術の開発と講習などを進めています。外来生物は、公共空間はもちろん農地や民間の敷地内にも出現し、自然や健康、農業、産業に大きな被害をもたらします。このため、科学的な知見に基づく的確で総合的な対策が不可欠であると同時に、様々な関係者による理解と協力が、駆除の効率を高め、早期発見による拡大を防止します。特に、外来生物への対応は、窓口となる各セクションの自治体関係者や侵入リスクが高い港湾部の企業等の関係者の対応と対策が重要になってきます。定着を見過ごして、一度蔓延してしまうと、駆除は極めて困難になります。
今回の実習講座では、早期発見の技術面ならびに対策について、具体的な機材等を用いて実習します。講師は、国立環境研究所の生態リスク評価・対策研究室の五箇公一博士をはじめ、兵庫県立人と自然の博物館、大阪府立環境農林水産総合研究所のスタッフが努め、外来生物対策の総論、実践事例や実習など具体的な実践事例を紹介いたします。特に、今回はじめて、クラックへの樹脂含浸技術(博物館の標本製作技術の応用)、LAMP法と呼ばれる簡便な遺伝子増幅法によるヒアリの検出実習を行います。関心のある自治体関係者や民間企業の技術職員、試験研究機関や大学関係者等のご参加をお待ちしております。
概 要
日時: 2020年2月14日(金) 10時30分~17時45分まで
場所: 兵庫県立人と自然の博物館 4F 大セミナー室・実験セミナー室
主催: 兵庫県外来生物対策協議会(兵庫県・(公財)ひょうご環境創造協会・兵庫県自然保護協会)
協力: 独立研究法人国立環境研究所、大阪府立環境農林水産総合研究所、兵庫県立人と自然の博物館
参加方法: 参加費無料、事前申し込み必要 (文末に記載 →ひょうご環境創造協会にメール)
チラシはこちらからです! alien_insect_lec2020.pdf
内 容
【1部】10:30 ~ 12:00・主催者あいさつ (兵庫県外来生物対策協議会)
・舗装面クラックへの樹脂充填と含浸技術(実習)
三橋弘宗 (兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館、協力:大谷塗料)
(デモンストレーション展示・セミナー室後方にて小規模ですが)
・簡易デジタルマイクロスコ―プによるヒアリの検鏡方法
・各種外来生物標本の展示
【2部】 13:00 ~ 15:40
・LAMP法による、非専門家でも容易にできるヒアリの迅速診断実習
坂本洋典・五箇公一 (国立環境研究所)
・ヒアリ侵入の現状と対策の課題
橋本佳明 (兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館)
* 実習は定員20名で要事前申し込み。ただし見学は自由。
【3部】 16:00 ~ 17:45
・外来昆虫の重点的防除対策
五箇公一 (国立環境研究所)
・ツマアカスズメバチへの化学的防除手法の検討
坂本洋典 (国立環境研究所)
・クビアカツヤカミキリの初期侵入対策
山本優一 (大阪府立環境農林水産総合研究所)
(意見交換会) 兵庫県でヒアリとクビアカツヤカミキリにどう備えるか?
コメント: 三橋弘宗・橋本佳明(兵庫県立大学/兵庫県立人と自然の博物館)
申し込み方法
申し込みは、(公財)ひょうご環境創造協会(担当:世良、栃本、衣川)に電子メールにてお願いします。
電子メールには、以下の事項を明記のうえ、送付ください。LAMP法の実習(2部)のみ、実習のため実施人数に限りがあります。
見学だけも可能ですので、「実習希望」「見学」のどちらかを必ずご記入ください。
送付先は、 seminar@eco-hyogo.jp です。1週間以上経って返事が無い場合は再度連絡ください。
・件名には、"外来昆虫対策の実習"と明記ください。
・氏名(フリガナ)、所属先、連絡先メール、電話番号
・2部実習について「実習希望」・「見学」の区分
締め切は、2/7(金)とさせていただきます。応募多数の場合は抽選により選考します。
1~3部の定員は60名、2部実習の定員は20名(予定)を予定しています。
詳しい内容のお問い合わせは、兵庫県立人と自然の博物館の三橋までお尋ねください。
(hiromune"あっと"hitohaku.jp → "あっと"を@に直してください)。