2010年企画展
ミニ企画展 「ウサギさんようこそ!」
ミニ企画展 「COP10に行ってきました」
生物多様性条約COP10(愛知県名古屋市、10/18~29)の隣接会場での「生物多様性フェア」でのひとはくブースや会場の様子を、実際のひとはくブースの展示物、会場の写真や近隣のブース提供のリーフレットなどで紹介します。
化石大集合2010-過去に起こった生物大量絶滅事件-
◆ 期 間 :2010年10月2日(土)~2011年4月10日(日)
◆ 会 場 :ひとはく 3階展示室
◆ 概 要
過去の地球では何度もの生物大量絶滅事件があり、生物界の様相は大きな影響を受けてきました。古生代、中生代、新生代といった時代区分も、大量絶滅事件によって引き起こされた生物界の変化に基づくものなのです。
今回の展示では古生代、中生代、新生代の代表的な化石を展示することで、生物界に起こった大きな変化を実感していただくのがねらいです。展示する標本の中には、開館後に収集した標本の中で、展示機会の少なかった標本が含まれています。中生代の標本では始祖鳥の産出で知られるドイツ、ゾルンホーフェン産の化石、新生代では今年の夏NHKの番組(恐竜絶滅哺乳類の戦い)で紹介されたドイツ、メッセル産の化石が展示されます。
エイガー(エビ) 産地:ドイツ、ゾルンホーフェン 時代:中生代ジュラ紀後期 (約1億5千万年前) |
コピドドン(哺乳類) |
ジンバクリヌス(ウミユリ) 産地:オーストラリア、西オーストラリア州 時代:古生代ペルム紀中期 (約2億7千万年前) |
関連セミナー・イベントも盛りだくさんです。詳しくは、特別企画チラシ・HPでどうぞ。
特別企画チラシ(PDF形式 1.2MB)は こちら
ミニ企画展 いきもの多様"製"絵画展「ゾウが描いたぞう・・・・」
横浜ズーラシアのゾウが鼻で描いた肖像画をはじめ、抽象画、花、水墨画などのさまざまなゾウの描いた絵画作品を柱に、絵を描く映像、写真、音声もあわせて展示します。その他、オランウータンやインディアナポリス動物園のバンドウイルカ、シロクマ、アシカ、セイウチの絵も展示します。
◆ 期 間:2010年8月7日(土)~10月6日(水) ◆ 場 所:3階アースシアター前展示フロア ◆ 共催:よこはま動物園ズーラシア ◆ 協力:タオル美術館 → 各ブログ記事は こちらから |
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ミニ企画展「はってなQ便展~恐竜は本当にいたの?~」
2006年8月から寄せられた「はてな」約100通と、それに関連した展示として、ホンモノのドリアンやカタツムリ、恐竜の化石、虫・動物・鳥・魚・石の標本・剥(はく)製など約200点を展示します。
◆ 関連イベント ● 日 時:8月7日(土)・8日(日) ◆ 期 間:2010年6月5日(土)~8月31日(火) ◆ 場 所:4階ひとはくサロン ◆ 観覧料:無料(博物館観覧料が必要です) →フロアスタッフによる各ブログ記事は こちらから |
ひょうごの生物多様性~瀬戸内海vs日本海~
2つの海に面している兵庫県。その生物多様性、特に海域の生物多様性をメインテーマとし、瀬戸内海と日本海のそれぞれを特徴づける生物、環境、生業、文化などを、標本や模型などを用いて紹介します。2つの海の生物相のちがいをもたらしている要因などについてもわかりやすく解説します。
チラシ(PDF形式・1.7MB)はこちら
1.大きな漂流物と遊泳者
海中世界を演出します。
迫力満点のナガスクジラなど大型海洋生物の標本やはく製を展示します。
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海の生物は、"でかい"のが特徴。ここでは、海ならではの、大きな生物を様々な技法をもちいて展示しています。 入口に構えるのは、淡路島で死骸が陸揚げされたナガスクジラの全身骨格標本です。この全身骨格をつくるのに、約9年がかかっています。まだ子供のクジラなんですが、やはりでかいものです。ぜひ、実物をごらんください。 ほかにも、同じく淡路島沖で捕獲された「アオザメ」の頭部はく製や、実物大のエチゼンクラゲのバルーン模型、海中を漂う大きな海藻・海草のプラスティネーション標本、そして日本最大級のオサガメのはく製などを展示しています。 日本海と瀬戸内海側の沿岸の様子をしめすジオラマやホタルイカ漁の様子、エチゼンクラゲの被害の様子がわかるVTRも用意しております。 |
2.ひょうごの地形が生み出す多様な海辺
4種類の海辺環境をとりあげて、その特徴と生物相を紹介します。
ここでは、ちょっとお勉強です。 日本海と瀬戸内海で、どんなところが違うのか、環境と生物に着目して解説しています。 大きな違いは、おもに4つ。波あたり、浅場、潮の満ち引き、深くて冷たいこと、の4つに着目して整理しています。 日本海では、ズワイガニがたくさん捕れるのに、瀬戸内海ではなぜ捕れないないのでしょうか。展示をみれば分かります。 また、手にとって体験できる展示として、日本海と瀬戸内海のサザエの殻を展示しています。どっちの海のサザエほうが、トゲトゲでしょうか? このほか、博物館4Fと企画展示室では、日本海と瀬戸内海でのテトラポットの大きさの違いを知っていただくために、 特別の段ボール製のテトラポッドを展示しています。大きさの違いを実感してみてください。 >> テトラポッド制作の様子 |
3.海辺の風土に合わせた暮らし
海辺の環境と生物多様性が日常生活や文化に深く関わっていることを紹介します。
日本海と瀬戸内海では、環境がずいぶんと違うことを前の展示で説明しました。そうすると、棲んでいる生物が違うだけでなくて、人の暮らしも大きく異なります。 どんな点が違うのでしょうか。その様子をまちのなみの形や漁の仕方、祭りのあり方などを踏まえて展示しています。 同じ兵庫県でも、ずいぶんと違うことがよく分かります。 >> 取材の様子 |
4.海辺の風景
瀬戸内海と日本海の海辺の風景を写真パネルを展示。
いま、注目されている「山陰海岸ジオパーク」もまじえて紹介もあります。
瀬戸内海と日本海の海辺の風景や地史的な成り立ちをパネルで紹介しています。 いま、注目されている「山陰海岸ジオパーク」の特徴も詳しく解説しています。 砂鉄を取り出してみるコーナーや、日本海、瀬戸内海側に特有の岩石の標本も展示しています。 >> 山陰海岸ジオパークって? |
5.チリメンモンスターを探そう
チリメンジャコにひっそりと混じって入っている、多様な生き物たち。
実際に探して見ましょう。
ちまたでブームになっている「ちりもん」こと、チリメンジャコにひっそりと混じって入っている、多様な生き物たち。ここでは、そんなチリモンの封入標本が展示されています。まさに生物多様性です。 小さいながらも、ちょっとづつ違います。 むしめがねをつかって、 実際に探して見ましょう。 >> チリモンのイベントの様子 |
6.陸域の生物多様性
砂浜や海岸崖地、里地、里山など陸域の生物多様性の特徴を紹介します。
砂浜や海岸崖地、里地、里山など陸域の生物多様性の特徴を紹介します。 浜辺の植物の特徴や種(タネ)の展示、昆虫、両生類、サケ科魚類と生きたカワバタモロコの展示などがあります。 人気は、浜辺に暮らす小さな甲虫の展示。実物をデジタル拡大した3D画像をみることが出来ます。 |
●企画展示用ワークシート
博物館の特別展示「ひょうごの生物多様性 瀬戸内海vs日本海」にあわせて、学習用のワークシートを作成しました。特に、学校団体で来館される方にはおすすめです。展示のポイントにあわせて、設問が用意されていますので、事後の学習にも役立ちます。ワークシートは、以下から、ダウンロードすることが出来ます。
■ 小学校用 (PDF形式・444KB)
■ 中学生・高校生用(PDF形式・315KB)
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【 開 催 情 報 】
■ 期 間: 2010年7月17日(土)~12月26日(日)
■ 場 所: 兵庫県立人と自然の博物館
2F企画展示室および展示室外 3Fオープンギャラリー・4Fひとはくサロン
■ 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
■ 主 催: 兵庫県立人と自然の博物館 (生物多様性大作戦の一環として実施しています)
■ 協 力: 船の科学館・海と船の博物館ネットワーク
(この展示は、日本財団助成事業を受けて開催しています)
淡路町漁業協同組合 / 宇都野神社 / 大阪市立自然史博物館 / 仮想ブロック・ウェブサイト / 株式会社一成 / 株式会社日経ピーアール / 株式会社不動テトラ / 香美町 / きしわだ自然資料館 / きしわだ自然友の会 / 紀宝町 / 国土地理院近畿地方測量部 / 坂越のまち並みを創る会 / 山陰海岸ジオパーク推進協議会 / 新温泉町山陰海岸ジオパーク館 / 須磨海浜水族園 / 総合地球環境学研究所 / 竹野スノーケルセンター・ビジターセンター / 但馬漁業協同組合 / 鳥取県立博物館 / 沼島八幡神社 / 姫路市立水族館 / 兵庫県河川計画室 / 兵庫県水産課 / 兵庫陸水生物研究会 / 兵庫県立御影高等学校環境科学部 / ほたるいかミュージアム / 矢野紙器株式会社 / 有限会社浜口商店
■ 関連イベント
○ ギャラリートーク (研究員が展示を解説します!)
開催日: 7/18, 8/15, 9/19, 10/17, 11/21, 12/19
時間: 14:00~14:30
定員: 各20名(先着順です/申し込みは不要&無料です)
○ チリメンモンスターを探そう!
チリメンジャコからシラス以外の生物を探して、海の生物多様性を調べます。
開催日: 7/17, 8/22, 9/23, 10/11, 11/7, 12/12
時間: ①13:30-14:30 ②15:30-16:30
定員: 各回25名(先着順) 当日各回開始15分前に実施するセミナー室前で受付します
共催・協力: きしわだ自然友の会/きしわだ自然資料館
○ 段ボール製のテトラポッドをつくろう! 【海の日特別企画】
段ボールを切り抜いて手のひらサイズのテトラポッドをつくります。
そのあと、巨大なテトラポッドを参加者と一緒に組み立てます。
チラシはこちら(PDF形式・15KB)。
開催日: 7/19
場所: 4Fひとはくサロン
時間: 13:30-16:00 (手のひらサイズは適宜開催。所用時間は約30~60分)
14:00- 巨大テトラポッドの組み立てショーを行います
定員: 手乗りテトラポッド: 定員なし(紙がなくなり次第で終了)
巨大テトラポッドの組み立ては、ご覧の方々に適宜お手伝いを募ります
>> 制作の様子は こちら
日本一のダリアを守りたい~ふるさと西谷を感じよう~
宝塚市の北部に位置する西谷地区は、昭和のはじめからダリア作りが始まり、近年では球根出荷全国一となっています。宝塚市立西谷小学校では、こうした地域の自然資源であるダリアを題材として、環境体験学習としてダリアの栽培、花びらの封入標本づくりなどにとり組んでいます。 この展示は、西谷小学校の取 り組みや学習成果を皆さんにご覧頂ければと思います。 また、 西谷地区で活躍されている『ダリアを楽しむ会』の皆さんによる、ダリアの衣食住についても展示しています。たくさんの標本や食品、ダリア染めなどの作品を展示しております。 |
◆ 期 間: 2010年2月10日(水) ~ 3月28日(日)
◆ 場 所: 兵庫県立人と自然の博物館 3階オープン・ギャラリー
◆ 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
◆ 主催・共催: 宝塚市立西谷小学校 ・ダリアを楽しむ会・兵庫県立人と自然の博物館
◆ 展示内容
六甲山のキノコ展2010
六甲山には、たくさんのキノコが生育していることをご存じでしょうか。一堂に並べてみる機会はそうそうありません。この展示会では、六甲山で採集したキノコ約180種、400点の標本を一堂にならべることで、生物多様性が織りなす不思議な光景をおみせします。博物館の展示で「キノコ」を並べることはとても稀なことです。キノコは採集すると、どんどん形が崩れてゆくため、ふつうに乾燥するだけでは、干し椎茸のようなちぢまったものとなり、生きていた時と似ても似つかない、見すぼらしいものになってしまいます。このため、凍結乾燥とプラスティネーション(多糖類や樹脂等による置換)の独自技法および樹脂封入標本の技法を駆使して、できるだけ生きている状態に近い形で標本をつくりました。 この展示は、昨年も開催しましたが、さらに標本を追加したことに加えて、高校生の調査で得られたキノコの出現情報や生物多様性に関する知見も併せて展示いたします。標本の採集や製作、展示製作は、兵庫県立御影高等学校の第2学年の総合学習を通じて実施したものです。採集は、年間を通じて六甲山系再度公園(修法ヶ原)で行い、これらの活動やキノコの鑑定には「兵庫きのこ研究会」の方々の協力を得て実現しています。高校、地元の専門家、博物館の3者による連携がなければ実現できない企画でもあります。 六甲山の多様なキノコたちを眺めていただき、身近な場所での生物多様性の豊かさを本物を通じて実感し手頂ければと思います。 |
◆ 期 間: 2010年2月11日(木・祝) ~ 5月16日(日)
◆ 場 所: 兵庫県立人と自然の博物館 4階ひとはくサロン
◆ 観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
◆ 主催・共催: 兵庫県立御影高等学校 ・兵庫キノコ研究会・兵庫県立人と自然の博物
◆ 展示内容
神戸市北区に位置する六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、2008~2009年に採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約180種類(昨年は80種)、400点を展示します。代表的な種類としては、ヤマドリタケモドキ、サンコタケ、カラカサタケ、スッポンタケ、イボテングタケ、ノウタケなどです。珍しいものでは、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や、亜熱帯性のキノコで夜に蛍光する「シイノトモシビタケ」などを展示しています。 |