今年もジャングルスクールに同行していただいたボルネオの専門家、安間繁樹さんも自動撮影カメラを設置していました。安間さんが使用した自動撮影カメラは一眼レフカメラに外部センサーを取り付けたものです。わたしが普段、調査に使っている自動撮影カメラよりもずっと鮮明な映像が得られます。
自動撮影カメラの仕組みを説明する安間さん
写真左下の防水ケースにカメラが入っており、中央の木の幹の真ん中あたりに設置してあるのがセンサーです。動物がセンサーの検出範囲内(安間さんがいるあたり)を通過すると写真が撮影されます。
後日、安間さんから送られてきた写真には、2種の動物が撮影されていました。一枚目の写真はブタオザル。東南アジアに広く分布しますが、警戒心が強く、近くで観察することが難しい動物の一つです。今回のジャングルスクールでも、高い木に登っているところしか観察できませんでした。
ブタオザルMacaca nemestrinaのオス
そして、もう一枚にはセイランが撮影されていました!
セイランArgusianus argus
オリジナルの写真はちょっと暗いので、明るさとコントラストを微修正してみました。特徴的な羽根の丸い斑紋が見えます。
セイランは東南アジアの熱帯雨林に暮らしている大型のキジ科の鳥類です。深い森の中から「ファオ、ファオ、ファオ、ファオ」とサイレンのような鳴き声が聞こえてきても姿を見ることは難しい鳥です。
この写真は、ほぼ真後ろから撮影されているので、尾羽の長さがわかりにくいのですが、1mちかくになります。泊っていた宿舎のすぐ近くをこんな鳥が歩いていたのですね!
北村俊平
昨日から、神戸国際展示場で「平成23年度スパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」(主催:文部科学省・科学技術振興機構) 開催されています。
(全体会のようす)
全国のスーパーサイエンスハイスクール指定校(文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行うことを指定された高校)から生徒・教員が参加。中国やタイなどの海外の高校生も参加しています。
課題研究の成果についてプレゼンテーションをおこなうほか、学校ごとにひとつのブースを割り当ててポスターセッションの形式で発表をいます。
ひとはくもブース展示しています。
(ひとはくのブースのようす)
研究員による説明を熱心に聞く、高校生たち。
会場はずごい賑わいでした!
(ひとはくのブース出展を見に行こうかな?と思ってくれた方)
日時:8/12(金) 10:45〜12:00(入場無料)
場所:神戸国際展示場 (神戸市中央区港島中町6−11−1)
期間は今日の12:00までなので、もしかしたら間に合わないかもしれないけど。「今日の午前中、どうしよう?」と思ってこのブログを見てくれた方は、是非神戸国際展示場へお越しください。
写真提供:もりまさあき(次長)
文:こばやしみき(生涯学習課)
神戸市北区大沢町の民家に咲いています。
約50年前に植栽して、初めての開花です。
約1ヶ月前から急に伸びだしました。
ひとはくの布施静香主任研究員に写真を見てもらって名前が分かりました。
もりまさあき(次長)
↑これは、アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭、リュウゼツラン科)という名前です。
30〜50年もの間は、葉だけで過ごし、ある夏、花をつけるために茎が1日に約10cm!も伸びるそうです。
メキシコ原産の植物で、日本では1枚が1〜2mもある葉を観賞するために植えられています。
メキシコでは、この植物とその仲間からブルケというお酒をつくります。そして、「テキーラ」は、この植物の仲間から作られているんですてぇ〜。私も植えてみようかな。
花は、約30〜50年に1度しか咲かないんですよ!
なので、この花が咲いてるのを見れたら、とてもいいことがありそうな気がしませんか?
4階のひとはくサロンに飾っているので、ぜひ見にきてくださいね。
こばやしみき(生涯学習課)