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今日も自動撮影カメラの確認作業に出かけてきました。昨年10月から深田公園の雑木林で自動撮影カメラによる動物の観察を継続していますが、今回は定期的に撮影されている哺乳類のキツネを紹介します。定期的といっても毎日撮影されているわけではなく、月に1-2回程度です。


P7310007.jpg P7300006.jpgちょっと警戒しながら自動撮影カメラの前を通過。フラッシュで目が光ります。

撮影されている時間帯は大部分が夕方から早朝にかけての暗い時間帯ですが、時には明るい時間帯に撮影されていることもあります。


fox1.JPG2011年1月12日11時28分に撮影された写真。

これまでに一度に複数個体が撮影されたことはなく、いつも一個体だけが撮影されています。これらが同じ個体かどうかはわかりません。昨年10月からほぼ毎月撮影され続けていたのですが、8月7日を最後にここ数カ月は撮影されていません。


fox7.JPG2011年8月7日の写真。

どこかに行ってしまったのか、単に歩く場所を変えただけなのか、もう少し観察を続けてみる予定です。

北村俊平

お試しかっ!!

2011年11月23日

 ひとはくのホームページに携帯用ページがあるのをご存知ですか?

 

 トップページの左下にQRコードがありますが、これを携帯等の端末で読み取るとそのページを表示できます(PCでもQRコードをクリックすれば表示できます)。

 

 今はお試し期間中ですが、携帯用の壁紙がダウンロードできます。

 いつまで掲載できるか判りませんが、興味のある方はどうぞ ここから

写真が表示されたら、「画像を保存」または「壁紙に設定する」等の操作を行ってください(機種によって操作方法は異なります。)

zenkei_sasayama1.jpg篠山市の中央に位置する「篠山城のお濠」で、昨年度から外来種の駆除を行っています。この11月23日にも、たくさんの方に参加していただき、外来種の捕獲イベントを行いました。

 amibiki_sasayama2.jpg amibiki_sasayama3.jpg
 
写真にあるように、サーフネットでお濠の端から端までを引っ張ってゆきます。
今年は、たくさんの高校生が作業に加わってくれました。篠山産業高校、篠山鳳鳴高校、有馬高校のみなさん、ご苦労さまでした。来年は、水のなかにぜひ入ってください。

hokaku_sasayama.jpg (今年の捕獲状況) 2010sasayama_gairaisyu.jpg(去年2010年の捕獲状況)

昨年は大量に捕獲できたのですが、今年はやや少なめでした(約200匹弱)。

これは、数日前にたくさん雨が降って、お濠の水位があがってしまい、網引きによる捕獲効率が落ちたことに加えて、昨年度に根こそぎ採集した効果があったからなのか、良く分かりません。ただ、岸際に外来種の姿はほとんど見かけられませんし、捕獲数も昨年の5500匹からすると、およそ1/25以下になっているので、それなりに効果があったと思われます。ただ、残念ながら在来種は一匹も採れませんでした(途中でフナが逃げて行くのを見た人がたくさんいましたが・・・)。
今年も、オオクチバスはわずかで、ブルーギルが大半を占めていました。
ただし、超大物のカムルチーが2匹捕獲されました。

raigyo_sasayama.jpg ←子どもたちも興味津々。

現在、篠山市では、生物多様性の再生に関する取り組みを推進するため、「森の学校復大作戦」という名のプロジェクトが行われています。名称は森となっていますが、市内に残るすぐれた自然環境のいくつかを拠点として、その周辺の生態系を少しづつ手作りで再生してゆく取り組みです。
この拠点のひとつが篠山城です。篠山城は、市のシンボルであり、重要文化財にも指定されていて、多くの観光客が訪れます。日本の古き良き文化を鑑賞にきた人が、お濠に眼をやると、外来種だらけ、水は汚い、というのは問題ありです。

2010sasayama_dobugai.jpg ←これがドブガイです。

 それと、このお濠には、たくさんのドブガイが生息しています。ドブガイというと聞こえが悪いですが、水の浄化にはとても役だっています。プランクトンをたくさん吸い込んで、濾過して食べることで、窒素やリンを身体に蓄えるわけです(カモなどに食べられて系外にゆけばばっちりです)。
 昨年に測定した密度だと、中規模集落の下水処理場に匹敵するぐらいの能力があります。もし、篠山城のお濠からドブガイがいなくなると、アオコや植物プランクトンが大発生し、まみどりの水になったり、臭くなるかもしれません。
 その重要な役割を果たすドブガイが生きてゆくには、在来の淡水魚(フナ、ヨシノボリ、ドジョウなど)が不可欠なのです。貝の卵からかえった幼生は、池の底で暮らすまえに、魚のえらに付着して、そこで少し大きくなります。この付着する魚が在来種でないとダメで、外来種だと脱落して死亡する確率が高まります。
 つまり、お濠の水質を保つためにも、外来種を駆除して、生物多様性を保全しないといけない、という訳です。ちなみに、生物多様性が消失したお濠では、水質浄化の装置を運用するだけで、年間で数百万円の費用がかかるそうです。今風の表現で言えば、「生態系サービス」というのですが、生物多様性を保全することは、財政上も有益なのです。

オオクチバスの駆除をはじめ、篠山の自然環境や再生に関心のある方は、篠山市のHPもぜひご覧下さい。
http://www.city.sasayama.lg.jp/simin/simin-morinogakko.html

(みつはしひろむね)

11月19日土曜日,ひとはくのセミナー「昆虫館学芸員体験ツアー」を伊丹市昆虫館で開催しました.当日は,生憎の大雨でしたが,総勢20名で昆虫館にお伺いして,楽しくてためになる体験をさせていただきました


itami1.jpg

 まずは,昆虫館のホールで,長島先生から昆虫館での学芸員のお仕事や,学芸員になるには,どんな勉強や経験をしないといけないかを教えていただきました.昆虫少年や少女だけでなく,同伴のお父さんやお母さんも熱心に聞き入っておられました.


講義の後は,いよいよ,普通は入ることができない昆虫館のバックヤードに.昆虫館での学芸員のお仕事体験です


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金色に輝くオオゴマダラチョウのさなぎが,ずらっと並んだチョウの飼育室に入って,幼虫飼育方法を教えていただきました.食草の栽培から行ったり,無農薬の野菜を探したりと,飼育の大変さが良くわかりました


itami4.jpgitami5.jpg











カブトムシの幼虫の飼育ケース.こんなに大きなケースで飼育しているのにビックリ.土の交換方法や成虫の餌のやり方を教えていただきました.



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ゲンゴロウの餌やりの体験も.鶏肉をひとつひとつピンセットでつまんで食べさせてあげました





itami3.jpg 昆虫館の学芸員の仕事は飼育だけでなく,虫の問い合わせや調査,学校現場の指導もあります.今日は,小学校の先生とセミの抜け殻調べの教材開発の仕事.セミナー参加者も,セミの抜け殻の見分け方を昆虫館の野本先生から教えてもらいました.


itami7.jpg


お家で飼育係を担当させられてしまうのでと,熱心にメモを取るお母さんもおられました.



長島先生,そして,伊丹市昆虫館のみなさま,今日は,お忙しい中,いろいろと教えていただきありがとうございました.


橋本佳明(自然環境評価研究部)


本日、川西市立川西北小学校3年生の皆さんが
「環境体験学習」発表会のために博物館にお越しくださいました。

zentainoyousu.JPGテーマは学校近くの水路での生き物調査でした。
下の写真は、川西北小学校の横を流れる水路です(写真は2009年時の様子)。

  kawanisikitasuiro.jpg各グループで調査した内容を模造紙にまとめ
グループで協力して大勢の前で発表しました。

 

happyoukaidesu.JPG講師を務める三橋先生は、小学校が調査を始める時から、
現地でずっとお手伝いをしてきました。

 

senseinoyousu.JPG今日は三橋先生からさまざまな質問が出ましたが、
発表者はしっかりと答えていました。

 

happyoumae.JPGこの「環境体験学習」を通して、川や自然のことが
わかるようになったかな?

 

県下の小学校3年生みんなが取組んでいる「環境体験学習」ですが、
今日の川西北小学校のように、ひとはくで発表会を行ってみては如何でしょうか?


当館「環境体験学習」に関するページ
  ↓
http://hitohaku.jp/top/school/kankyo/20090619kankyoindex.html

(生涯学習課 西岡敬三)




saisyuu_fukei.jpg博物館では、川の学習がどのように展開されているのでしょうか。
ここでは、簡単にその様子を紹介したいと思います。

川西市立川西北小学校では、学校のすぐ横を流れる水路に着目して、3年前から、水生生物調べを中心とした学習を行っておられます。左は学校のグランドで、徒歩1分のフィールド。どこにでもありそうな水路ですが、この水路を対象として、1学期と2学期にそれぞれ調査した結果を班ごとに新聞風にとりまとめて、みんなの前で発表してもらいました(上のほうの写真のとおり)。
みなさん、いきものの名前だけでなく、川の様子などについて、よく調べられています。

学習のなかで、すべての班は、1学期よりも2学期のほうが数が多いということに気づいたようです。これがどうしてなのか、尋ねてみたところ、色んな意見がありました。数が多くなった要因は、エビ類(スジエビとミナミヌマエビ)の増加ということが、みんなの意見です。さらに、なんでエビ類が増えたのだろうか、という問いかけにも、色々な意見がありました。
台風で天敵がいなくなったとか、台風でゴミや水草が流されて住みやすくなったとか、エビが繁殖して増えたとか、なかなか良く考えていただきました。もちろん、限られた調査では、分かりませんので、さらに、どの説が正しいのかを調べるために必要なことについても尋ねてみました。みなさん、ともて良く考えてくれました。

逆に、「1学期に生き物が少なかった原因は?」、と尋ねたところ、ハグロトンボ、メダカ(?)、貝類(おそらくタニシとカワニナが混じる)という意見でした。さらに、どうして、これらの種類が減ったのかを、考えてもらいました。これも、少し回答に時間はかかりましたが、ハグロトンボは成虫になっていなくなったこと、メダカやタニシの餌が冬は多いが夏になると少なくなるのでは、水が濁っていたときがあること、泳ぎが苦手なんで台風で流された、秋になると大移動するのでは、といった意見がでました。
こうして原因をつきつめて考えてゆく過程で、「名前」を調べることの重要性にも、多くの子ども達が気づきました(カワニナとタニシの違いが分かってないと減ったか増えたか、分からないという子どものつっこみあり)。

さらに、汚れた水に出てくる指標生物「ニホンドロソコエビ」と、きれいな水に出てくる指標生物「サワガニ」、「カワゲラ類」も同時に見つかっていることが各班の発表を統合すると分かりました。どうして、このようにきれいなところの生物と汚いところの生物が一緒に出てくるのか、尋ねたところ、子ども達は、採集した場所(環境)がびみょーに違うことを理解していました。川の端っこで凹んでいて、泥が溜まったところだけで、ニホンドロソコエビが、流れが一番速くなっている大きい石のところで「カワゲラ類」が採れる、とこども達から回答がありました。良く観察されていて驚きました。

このような感じで、クラス全体で対話型で授業をすすめることで、各班ごとに積極的な意見の交換や、子どもどうしでシビアなつっこみあいもあり、盛り上がりました。
教科書にはのっていない、未知の問題(しかも自分達の調べた結果)に対して、証拠を手探りしながら、解決をはかってゆけるように、ヒントや考え方の整理をお手伝いするのが、今回の役割です。
このあと、水路でさらに生き物観察したり、他の班の意見を参考にして、引き続き、とりまとめが行われます。

見つけた生き物を、図鑑で名前を調べたり、専門家に名前を教えてもらい、強引に水質と関連づけるタイプの学習が今もたくさん行われています。ときにには、「汚れた水」と判定されたから、みんなで川のゴミひろいをやりましょう、となるケースもあります。これは、もはや「理科」ではありません。川のしくみや生き物と環境との関わりを体験を伴って考えることが大切です。

もし、川の学習を行っていて、観察や考察のポイントを整理したいと考えておられる学校がありましたら、ぜひ当館に学年やクラス丸ごとでお越しください。顕微鏡の画面をプロジェクターで映しながら、生物の調べ方をアドバイスすることもできます。
自然豊かな川でも、コンクリート張りの川でも、どんな川であっても学習のポイントは必ずあります。川のことなら、どんなテーマでもアドバイスします(もちろん無料です!)。冬になると、博物館は比較的空いてますので、川の生物の標本をみたり、色んな展示も見ながら、ゆっくりと学ぶことができます。

(みつはしひろむね)




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