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4月29日(日)、汗ばむほどの陽気のなか、

「KIds(キッズ)ひとはく大使任命式」が行われ、

大使に応募してくださった2歳〜小学3年生までの

145名が晴れて大使になりました!

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←記念撮影では

「ひとはく大使ぃ〜!」と元気な声が

会場に響き渡りました。

 

 

 

 

 

 

岩槻邦男館長のごあいさつでは

「自然について学んで、地球の未来をよりよいものにしてください。」

とのメッセージがあり、

大使代表の小学3年生のお姉さんお兄さんが

館長より「任命証」を受けとりました。

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大使全員に館員や研究員から「任命証」が手渡されました。

kidstaishininmei1 (5).JPG     kidstaishininmeis (6).JPG

20120429ninmeisyo.jpg

 

 

 

←「任命証」と「大使バッジ」

  

 

 

 

 

 

みんな使命感に燃えている様子!

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ひとはくについてのクイズにもみんな元気に答えてくれました。

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任命式の後は、お祝いに駆けつけてくれた

「ひとはく博士」と「はばタン」との記念撮影が大人気。

ハイポーズ!

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午後は大使向け特別プログラムが行われ、

佐用町・西はりま天文台公園の時政先生から

金環日食のお話をお聞きして、

自分だけのオリジナル「日食めがね」を作りました。

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120429 kidsWS (2).JPG    120429 kidsWS (6).JPG  

5月21日の金環日食が楽しみ!!

 

キッズひとはく大使のお仕事は

ひとはくといっしょに自然科学を楽しんで、

まわりのみんなにひとはくのことを伝えていくこと。

これからの大使の活躍にご期待ください!

 

                             <キッズひとはく推進室 高瀬 優子>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初夏を思わせる陽気が続いていますね。虫たちの姿も多く見かけるようになりました。

さて,ご自宅でカブトムシを育ててみませんか?

「NPO法人三田武庫が丘グリーンクラブ」様から提供していただいたカブトムシの幼虫を,ご希望の方先着30名様に,一匹づつプレゼントします。

詳しくは下の「ごあんない」をごらんくださいね。

kabutomushi.jpg

 

<ごあんない>======================

●日時と場所:2012年5月2日(水) 13:00〜
 ひとはく4階「実習室」
 八木主任研究員より育て方のお話があります。

●整理券の配布:当日12:30から「実習室」前で配布します。
 ※なくなり次第終了します。

●ご用意していただくもの:
 幼虫の飼育容器または2リットルの空きペットボトル1本
 ※土(昆虫マット)はこちらで用意します。

================================

昨年の様子はこちら→http://hitohaku.jp/blog/2011/05/post_1190/

 

キッズひとはく推進室

kids_logo.jpg

みなさ〜ん!(^^)!

ゴールデンウィーク半分過ぎましたが・・・

いかがおすごしですか? 

428日(土)29日(日)のフロアスタッフとあそぼうは・・・

「こいのぼりをとばそう」でカラフルなこいのぼりがいっぱい!!

 

材料は・・・カラフルな花紙と口の芯になる画用紙。後は目をつけて、色紙でうろこを貼れば完成(*^_^*

 

親子で仲良く!ご家族で!  

うろこどうしょうかな? みんなできたかな?

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

ボールみたいに投げると・・・こいのぼりが飛びまーす。!(^^)!

 

飛ぶかな?

飛んだね!

 完成!

完成2!

    

 

 

 

 

 

後半のゴールデンウィークのイベントは♪

53日(木・祝)4日(金・祝)は「こいハットをつくろう」

55日(土)  6日(日)  は「ミニこいのぼり」 

 

ぜひ!!!ひとはくに遊びにきて♪(^^)♪こいのぼりをつくってね ☆

 

 

 

フロアスタッフ   おの・つじ・にしぐち

みなさんこんにちは(*^_^*)

ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?

今日ひとはくでは、おなじみの 「ふかたん」がおこなわれました。

きょうのテーマは、「水辺の生きもの探険隊」

隊長は、お魚博士の田中主任研究員でした。

総勢23名で、深田公園の人工池の生き物たちを観察しました。

 

ふかたん「水辺の生き物探検隊」

1 23捕まえた生き物をバットに入れて観察 まずは網ですくって、生きものたちをバットに入れて観察します。  

実験セミナー室で観察

もっと詳しく観察したい生き物は、博物館実験セミナー室の実体顕微鏡を

使って、観察しました。

深田公園人工池の生き物たちミナミヌマエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ヤゴ(シオカラトンボ、

チョウトンボ)、メダカ、フタバカゲロウ、エラミミズなど。

観察が終わった後、生きもの達はもとの池に帰ってもらいました。(*^_^*)/

これからの季節は水辺の生き物を観察する機会がふえるかもしれません。

とは言え、水辺には危険な場所がたくさんあります。

観察する時は、じゅうぶんに注意しましょう。

 

本日ご参加くださいました みなさまに厚く御礼申しあげます。

ありがとうございました。 

    (フロアスタッフ てらお ゆみこ)        

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして5

 

 

博物館の基礎科学と応用科学

 

 

 人と自然の博物館の研究者が取り組んでいる学問には、いろいろなものあります。その幅があまりに広いので、ひとことで説明するのは難しいくらいです。

 

 わたしが長くやって来たのは霊長類学(れいちょうるい・がく)という学問です。霊長類というのは、サルや類人猿やヒトの事です。でも、霊長類学は「サルの動物学」ではありません。化石に残らない、ヒト(とヒト以外の霊長類)の行動や社会を科学する学問です。霊長類学は理学の一種ですから、基礎科学ということになります。しかし、人と自然の博物館では、「わたしのやっている霊長類学は基礎科学です」といって、すましているわけにはいきません。学問を求める人には、さまざまな立場の人がいらっしゃるのですから、その人、一人ひとりに合った、わかりやすい展示やセミナーを工夫していかないといけないからです。

 

 

 たとえば、次の文章はどうでしょう? 

 

「マカクの脳の下前頭回(F5領域)と下頭頂葉では、自分で行動する時と、他の個体が同じ行動するのを見ている時で、同じ活動電位が発生する」

 

こう書いてしまったのでは、何だかひどく難しく感じてしまいます。なぜなら、これでは専門家を相手にした時の説明の仕方だからです。

 

 

 それでは、向学心のある市民――博物館を訪れる可能性のある多くの方――には、どんな説明をするべきなのでしょうか? わたしなりに書いてみます。たぶん

 

「ブタオザルやアカゲザルは、あることをするのを見ただけで、脳の一部が自分がやっている時と同じように反応してしまう」

 

と書く方が、ずっとわかりやすくなると思います。いかがでしょう? まだ、わかりにくいですか?

 

 

 さらに、

 

「その『脳の一部』というのは、失語症に関係の深い、ヒトの言語中枢(ブローカ野)に進化した可能性が高い」

 

と聞くと、失語症者はもちろんですが、ご家族に失語症者がいる方も興味を持ってくれるでしょう。また、この脳の一部は「共感」とも関連が深いと想像されていることを説明すると、ご家族に自閉症者がいる方の興味をひくかもしれません。

 

自閉症の方は、「共感」、つまり理解したくても、他人の気持ちを理解する能力が低いと言われているのです。

 

 

 絵や写真も大切です。小さな子どもには、ことばの説明そのものはわからないかもしれません。そんな時は、「サルの赤ちゃんが人のまねをして舌をつき出している写真」を見てもらえば、理屈はわからなくても、伝えたいことはわかってもらえると思います。

 

ちなみに、この写真のような物まねは、サルでは起こらないと考えられていました。しかし、最近の研究では、生まれたてのサルにかぎって起こることがわかりました。まだ脳のどこが働いて、サルの赤ちゃんが物まねをするのかはわかっていませんが、ミラーニューロンという場所があやしそうです。そのため、サルのF5領域は、「物まね細胞」とか、「ミラーニューロン・システム(=まるでカガミに映ったかのように、動作をまねする時に使う神経システム)」と呼ばれることがあるのです。 

 

1280px-Makak_neonatal_imitation.jpgのサムネール画像のサムネール画像Evolution of Neonatal Imitation  Gross (2006), PLoS Biology 4: 1484-1485

 

 

 応用科学や教育を経験してきた方は、わかりやすい説明の大切さがわかっています。しかし、基礎科学しか経験してこなかった人は、なかなかわかりません。わたしがそうでした。わたしは脳塞栓症(のう・そくせん・しょう)の後遺症で、今でも少し失語が出るのですが、失語症になる前は、文を読んでも理解できない人がいることに、(知識としては知っていたのですが、心の底では)納得できませんでした。ましてや、自分自身が失語症がなるなんて、夢にも思いませんでした。

 

 「一人ひとりにわかりやすい展示やセミナー」は、博物館員であれば、やって当たり前の工夫です。しかし、それをユニバーサル・デザインとか、特に博物館や美術館、図書館などの生涯学習施設ではユニバーサル・ミュージアムと呼ぶ事があります。ユニバーサル・デザインとかユニバーサル・ミュージアムと呼ぶと、特殊なことに聞こえます。何だか大げさに聞こえるのです。しかし、それは、やってごく当たり前のことなのです。

 

 どうしてもできない人がいるとしたら、それは、かつてもわたしのように、人やヒトに対する想像力が不足しているのかもしれません。でも、不足しているのなら話は簡単です。補えばそれですむように思います。

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

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