ひとはく連携活動グループ「あかねちゃんクラブ」(代表:足立 勲)では、日本でいちばん美しい赤とんぼ「ミヤマアカネ」がどんなところにいて、どんな生活をしているか、調査しています。
そのため、ミヤマアカネの翅(はね)に番号をつけて、放しています。
番号のついたミヤマアカネを見つけた方は、ぜひお知らせ下さい。
2006年の調査では、6,372個体に番号がつけられ、船坂川から逆瀬川へ飛んで行ったり、仁川から大阪府池田市まで飛んで行った個体が確認されました。また、2ヶ月以上生きている個体もありました。
2007年度は、7月9日から9月7日までに、仁川、逆瀬川、夙川などで、2,875匹のミヤマアカネに番号がつけられ、放されています。
<発見のコツ>
ミヤマアカネは、河川敷や公園、庭、畑などの日当たりのよい草地に見られます。
背の高いところや木の生えているところはきらいで、足元の草の上にとまっていることが多いです。
翅(はね)に茶色い帯があり、白または赤の4つの点があるので、ほかのアカトンボとまちがえることはありません。11月頃まで見られます。
つぎの地区にお住まいの方、とくに要注目!!
きっとみつかる・・・宝塚市、西宮市、芦屋市、神戸市東灘区
みつかるかもね・・・尼崎市(武庫川の近く)、川西市、猪名川町、神戸市灘区、北区
もしみつかったらびっくり・・・三田市、篠山市
番号の書かれたミヤマアカネ(↓)
左に「仁5」右に「5」と書かれています。記号には、H、K、G、W、カなどがあります。
赤くなったミヤマアカネのオス(↓)
オスは秋になると全身が赤く色づきます。
<発見された場合>
つぎの要領でご連絡ください。
電子メールで:akanechanoffice@yahoo.co.jp
1)ミヤマアカネに書いてある記号番号
2)みつけた日時
3)みつけた場所(くわしく)
例:○○市○○町○丁目 ○○川○○橋の上流、約100m地点/○○公園の入口付近 など
4)みつけた人
住所、氏名(お子さんの場合は学校学年)、メールアドレス
5)その他の情報
発見時のようす、環境などなど
できれば、ミヤマアカネの写真を添付してください。
FAXの場合は、こちらのチラシ「番号のついたミヤマアカネを見つけたら」をプリントし、必要事項を記入して送信下さい。
チラシ(PDFファイル808KB)をダウンロード
いただいた情報は、あかねちゃんクラブオフィシャルサイトに掲示します。
発見者名の掲載を希望されない場合は、その旨お知らせ下さい。
みなさんからの情報をお待ちしてます!!
八木 剛(自然・環境評価研究部)
今朝,姫路からタヌキマメが届けられました(写真は2枚とも送っていただいた個体です).
タヌキマメは池の土手などの草地に生えるマメ科の植物です.草地開発や土地造成により生育地が減少.1年生植物のため,種子をつける前の草刈りで,急に消えることもあるようです.現在は絶滅危惧種に指定されていないものの,今後,絶滅が心配される植物の一つです.
この個体は,池の改修工事でできた残土置き場に生えていたそうです.以前は池の土手で多数の個体が見られましたが,改修によりもとの場所では見られなくなったそうです.今回植物をお送りくださった奥田さんは,この地域での絶滅を心配し,種子を採集して自宅での栽培を試みておられます.お送りいただいた植物は,標本にして博物館で保管させていただくことになりました.
布施静香(自然環境評価研究部)
まだまだ暑い日が続いていますが,少しづつ秋の気配がしてきましたね.
今日は初秋に咲く「セトウチホトトギス」を紹介します.
セトウチホトトギスは,瀬戸内海を囲む地域に分布することからその名がつけられた植物で,近畿・中国・四国地方の一部で見られます.
写真は2枚とも兵庫県三田市内で撮影されたものです(藤井撮影).
みなさんの近所でも咲いていますか?
■植物好きの方へ■
セトウチホトトギスの見分けのポイントは下記のとおりです.
○茎の毛は下向き.
○花被片の付け根が黄色.
○花糸や花柱に紫色の斑点がある.
※柱頭の紫色の斑点はヤマジノホトトギスにもあるので注意.
布施静香(自然環境評価研究部) ・藤井俊夫(自然環境再生研究部)