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博物館近所のサギの集団繁殖地に、第一陣のアオサギがやってきました。

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アオサギは、日本に普通に見られるサギです。日本で繁殖するサギの仲間では最も大きく、翼を広げると160cmにもなります。兵庫県では1年をとおして見られますが、繁殖期が終わると集団繁殖地では見られなくなります。冬の間どこかへ行っていたサギ達は、繁殖期を迎えて集団繁殖地に徐々に集まり、ここで夏まで子育てをします。

まだまだ寒い毎日ですが、春の気配が近づいてきていることを感じました。

遠藤 菜緒子 (自然環境マネジメント研究部)
参考:ひとはくリサーチプロジェクト『鵜サギコロニー』

今日は臨時休館中最後のイベントである避難訓練、消火訓練がありました。

9時10分にサロンから出火したという想定で、職員は避難誘導・搬出警護・救護・消火と各班に分かれて行動し、館から外のエントランス前に集合しました。

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消防署職員の説明に続いて消火器による消火訓練が行われ、何人かの職員が実際に消火器を操作して消火するというものです。
日頃したことのない操作に少し手間取る場面も見られましたが、みなしっかりとレバーを握り、消化剤を巻き上げながら火に立ち向かいました。

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館では火災等がないように十分気をつけていますが、万が一の際に慌てないよう実地訓練をしています。皆さんも乾燥している冬の季節ですから火元には十分気をつけてくださいね。

博物館はこの行事をもって臨時休館を終わり、明日からふたたび開館します。
寒い時期ですが、館内ではいろいろ楽しい催しをいたしますので、皆様お誘いあわせて 「ひとはく」へおいでください。
                            (企画調整 高橋 晃)

デパートの植え込みの中にスキミアが入っていました(中央の赤いつぼみの植物)。
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スキミアは、最近お花屋さんでよくみかけます。
これは、もともと、日本のミヤマシキミ(変種にミヤマシキミ・ツルシキミなどがあります)という植物です。

野生のミヤマシキミ(京都・音羽山)
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雌花と雄花
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江戸時代の終わりにヨーロッパに持って行かれて、園芸界で大人気になりました。

ヨーロッパで描かれた絵("Revue Horticole" p. 311, 1874年)
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イギリスなどでは、生け垣に使うそうです。
日本での観賞の仕方とはずいぶん違っていて驚きます。

野生のミヤマシキミの花は、4月頃、六甲山や篠山で見られます(秋の赤い実もきれいです)。

(自然・環境評価研究部 福田知子)

 今年の1月,兵庫県内でチョウセンアサガオによる食中毒が発生しました.
兵庫県生活衛生課の担当者のお話によると,畑から引き抜いた根を使って「きんぴらごぼう」を作って食べた方が,約30分後にめまいなどを発症し,以後瞳孔拡大,頻脈,幻視等の症状を呈して,入院されたということです.

 チョウセンアサガオの根は確かにゴボウに良く似ています.観賞用に植えられたチョウセンアサガオがいつの間にか近くの畑に逸出し,運悪くゴボウ畑に入ってしまうと,これはなかなか厄介です.チョウセンアサガオは有毒植物として有名で,花が咲いているときは決して間違わないですが,冬など地上部が枯れている時期は注意してください.

 兵庫県生活衛生課のホームページに詳しい記事とチョウセンアサガオとゴボウの違いが掲載されています. 是非見てみてくださいね.
→有毒植物による食中毒について(兵庫県生活衛生課のページ)

布施静香(自然・環境評価研究部)

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ケチョウセンアサガオの花(写真左)と根(写真右).チョウセンアサガオと同様,ケチョウセンアサガオも,食中毒を起こす植物です.最近はケチョウセンアサガオもよく栽培されています(撮影:鈴木武@ひとはく).

チビクチキウマ

2008年1月24日

 昨年5月に兵庫県初記録となるコオロギの仲間を篠山で採集しました。名前はチビクチキウマ。カマドウマ(竈馬:昔の台所の竈周辺に住んでいたので、この名前がある)の仲間で、森林の朽木などで見つかることが多く、体長が2cmと、この仲間では比較的小さいことから名づけられました。2003年に石川均氏によって学名が記載発表された新種です。原記載によると、従来の分布は本州(神奈川、長野、山梨、静岡、大阪)、九州(福岡、宮崎)から知られており、日本固有種。兵庫県からは生息が予想されていましたが、初記録となります。標高500-1,200mの森林に生息し、雌の産卵管が短く、上によく曲がるのが特徴です。5月23日に、ささやまの森公園内で植物調査中に1雌が採集されました。カマドウマ科は日本から80種が知られており、翅が退化し、後脚が発達するのが特徴で、体色も朽木や落葉に似ているものが多く、見つけるのが難しい昆虫です。
 日本にはバッタ、コオロギ、キリギリスの仲間が500種以上も生息し、近年の研究の進展により、その全貌が明らかになりつつあります。みなさんに馴染みの深いキリギリスもヒガシキリギリスとニシキリギリスの2種類に分けられています。

藤井 俊夫(自然・環境再生研究部)


 写真は2枚とも5年ほど前に公園内で撮影されたチビクチキウマの雄成虫(撮影:太治庄三)。

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