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26日に行われたG8環境大臣会合開催記念シンポジウム「アジアからの発信 人と自然の共生のみちをさぐる」の国内外からの講演者を交えて、現地観察会を行いました。

観察会では、川西市一庫に日本が誇る里山を見学に行きました。この地域の山をよく見ると高さの異なる林分がモザイク状に分布しています。これは、山の斜面に植林されたクヌギを8〜10年おきに伐採しているためです。毎年、伐採する範囲を替えていることによって、ひとつの地域にさまざまな林齢のクヌギ林が混在するようになるのです。こうした変化にとんだ環境は、生息環境の異なる動植物たちが同所的に存在することを可能にし、ゆたかな種の多様性を生み出すと考えられています。

一庫の里山 伐採直後の林

一庫の里山。様々な林齢の林がモザイク状に分布している。

伐採された直後。殺伐とした風景に見えますが、数年たつと再び立派な林に育ちます。

伐採されたクヌギは、一庫炭の原料として用いられます。山の土地はたくさんの方によって小区画づつ所有されているそうですが、この地域では炭焼きをされる方はお一人だということです。木の伐採はその方のみがおこなっています。このことによって、持続可能な森林資源の利用が可能になっているのです。

解説を聞かれるゲストのみなさま

インド、インドネシア、韓国など海外講演者からも熱心な質問が飛んでいました。今も生き続ける里山の姿を堪能していただけたでしょうか。

G8環境大臣会合にさきかげて、環境省とともにひとはくが主催して標題にあ
る国際シンポジウムを開催しました。

  
(桜井環境副大臣)
  
  

(井戸兵庫県知事)
 
桜井環境副大臣や井戸兵庫県知事もお見えになりました。


「里山」に焦点をあて、里山と地域のかかわり、文化としての里山、兵庫県の施策や
アジアの里山など具体的な事例紹介が行われました。



(パネルディスカッション)
その後、岩槻館長のコーディネイトによるパネルディスカッションが行われました。


(会場のようす)
400人を超える方にご参加いただき、立ち見が出るなど盛況でした!


080420hitori.JPG

キビヒトリシズカ(センリョウ科)

春先に白い花を咲かせるヒトリシズカの仲間。淡路島、小豆島、岡山県、九州北部の瀬戸内海に分布し、朝鮮、中国にも分布する多年草。兵庫県ではレッドデータブックのBランクに指定されている。篠山で栽培したものを撮影。

藤井 俊夫 (自然・環境再生研究部門)

4月23日午後5時30分からNHKラジオ第一放送(666KHz)にひとはくの池田研究員
が出演しました!


(閉館後の恐竜ラボで)

収録場所は、20日にオープンしたばかりの「ひとはく恐竜ラボ」お昼に30分ほど、NH
Kラジオのリポーターと打ち合わせをして、いざ本番。
池田研究員は事前にあれこれ話すことをメモってましたが、本番にはメモも見ることな
く、ラボの魅力を語っていただきました。
ラジオで池田研究員の姿が見れなくて残念!
池田研究員の収録様子です。


(本番中〜)

「めったに見ることの出来ない、化石クリーニング作業を身近で見てください。」とのこと
でした。

今朝、三田市大原にある田んぼでシュレーゲルアオガエルの鳴き声を聞きました。今年、初めての鳴き声です。ピキピキ、コロコロ♪といった感じで、木琴をたたいているような軽やかな鳴き声です。昨日からの暖かい雨で、冬眠から完全に目覚めたのかもしれません。アマガエルによく似ていますが、よく見ると違う顔をしています。どこが違うか写真で見比べてみてくださいね。

シュレーゲルアオガエル アマガエル

シュレーゲルアオガエル

アマガエル


これから、いよいよたくさんの両生類が活動を始める季節に入ります。ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヌマガエルなど、いろいろなカエルたちの鳴き声を聞き分けられると楽しいですよ。

田口勇輝(自然・環境マネジメント研究部)
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