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本日2008年5月15日(木)、博物館のまわりの深田公園で、ハルゼミの声をききました。

ハルゼミは、例年ゴールデンウィークの頃から鳴きはじめます。ゲーゲーとカエルのような声なのと、季節が春なので、セミの声とは思わない人も多いと思います。声はすれども、姿を見ることはかなり難しいです。体長3cmくらいの小ぶりのセミです。


(↑写真は三田市内で撮影したもの)

セミの姿と鳴き声はこちらのページでチェックできますよ。

兵庫県には13種のセミがいます。
だいたいの出てくる順番は、ハルゼミ、エゾハルゼミ、ヒメハルゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、エゾゼミ、コエゾゼミ、アカエゾゼミ、ツクツクボウシ、チッチゼミ。全種制覇には、かなりの努力が必要。
ハルゼミは、マツ林にいます。三田では、ニュータウン内の公園でも声をきくことができます。

八木 剛@自然・環境評価研究部でした

 2008年9月20日〜11月30日、ひとはくで日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展を開催します。
今年は、ファーブルが「昆虫記」最終巻(第10巻)を刊行してから100周年にあたります。
これを記念して、国立フランス自然史博物館と国内の5つの博物館(北海道大学博物館、国立科学博物館、北九州市立いのちのたびの博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、兵庫県立人と自然の博物館)が資料、資金や知恵を持ちより『ファーブルにまなぶ』展を共同で巡回開催することになりました。

ファーブルが採集した昆虫や植物標本をはじめ、観察装置、手書き原稿、ダーウィンと交わした書簡など日本初公開の展示物を見ることができます。
また、昆虫記に影響を受けた日本の昆虫研究100年の成果を展示で紹介するなど、盛りだくさんな内容になっています。たぶん、これほどまでに大掛かりな「ファーブル」展は、もう日本で開催できないかもしれません。2007年夏に北大から始まった本展の全国巡回も、2008年秋のひとはくで最終開催となります。
ひとはくがファーブルに出会える最後のチャンスです。
この秋、ファーブルをお見逃しなく!


「ファーブルにまなぶ展公式ポスター」

 さらに、ひとはくでは、『ファーブルにまなぶ』展にあわせて、兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」を同時開催します。
「観たり、聞いたり、嗅いだり、動かしたり」して、昆虫の不思議や自然観察の楽しさを体感できる、展示やワークショップ、虫や自然を愛した兵庫ゆかりのナチュラリストたちの紹介、ファーブル講談、紙芝居、お絵かき、など親子で楽しめるイベント満載で、みなさんをファーブルの世界へいざないます。
乞うご期待!

「昆虫不思議ラボで発見?」 

  
「ファーブル講談も聞ける!」


こちらのひとはくニュースでは、これから『ファーブルにまなぶ』展のみどころや、ファーブル先生の波瀾万丈な人生の紹介、兵庫地域展の制作裏話などを連載していきます。
ブログ連載の方もご期待ください。

橋本佳明 (ファーブルタスクフォース・自然環境評価研究部)

—日仏共同企画『ファーブルにまなぶ』展・兵庫地域展「兵庫のナチュラリストたちと昆虫不思議ラボ」
開催まで、あと138日—
ひとはくファーブル展ホームページ: http://hitohaku.jp/tokubetuten/fatop.html
(巡回展「ファーブルにまなぶ」は4/20-8/30まで 琵琶湖博で開催中)

5月3日(土)〜4日(日)の2日間、毎年恒例の『ありまふじフェスティバル'08春』ミニキャラバンを行いました。

今年のメインは、『ちょこっと体験ひとはくセミナー』。ひとはくでやってるセミナーってどんなもの?そんな疑問にお答えすべく、30分程度のプログラムを1日に6つ行いました。いつ行っても何かやっている。それが今年のひとはくです。

080504M.JPG
<セミナー>皆さん熱心にお話を聞いてくださいました。

080504O.JPG
<展示>福島大池の生きものの標本が並んでいました。たくさんの生きものがいることをわかってもらえたでしょうか?

会場に来てくださったみなさん、ありがとうございました。セミナーを体験された方も残念ながら参加できなかった方も、ぜひ博物館のほうへも遊びにきてくださいね。

ひとはくで行われるセミナーについては、こちらをご覧ください。
ひとはくセミナー(要事前申し込み)
オープンセミナー(申し込み不要)

遠藤 菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

端午の節句には餡入り団子をカシワの葉でくるんだ柏餅と長細い団子をササの葉で包み,
イグサで縛った粽を供える。現在,このようなカシワの柏餅とササの粽が一般的であるが,
柏餅や粽をつつむ植物に地域性や多様性は存在しなかったのであろうか。
昭和初期の食文化をまとめた文献をもとに,その当時の柏餅と粽を調べてみた。すると,
驚いたことに柏餅と粽の多様性は非常に高く,カシワの柏餅もササの粽も主流ではなか
った。

 
  (写真:かしわもち)
                     
                                         (写真2:ちまき)

 柏餅ではサルトリイバラを用いた例が多く,その他コナラ,ホオノキ,アカメガシワなどの
多様な植物が,粽では日本海側はササ,太平洋側ではヨシ,ススキ,チガヤなどの様々
な植物が用いられていた。カシワを除いて柏餅も粽も各々の地域の里地・里山に生育す
る植物を利用して作られていたことになる。100年も経過していないのに,柏餅と粽の多
様性が失われたのは地域の食文化が大切にされなくなったためであろう。
江戸型のカシワの柏餅が全国に広がったが,その柏餅のカシワも中国からの輸入である。

                           服部 保(自然・環境再生研究部)

今の時期、ひとはくに来るともれなく聞くことのできる鳥の声があります。
「ひーぴょりぃ ぴぃ」と朗らかな声で鳴くこの鳥は、『イソヒヨドリ』です。

ひとはく前のサンフラワーの屋根の上でよくさえずっています。イソヒヨドリはなわばりを持
つので、このあたりで見られるのはたいてい同じ個体です。彼♂は、時々はエントランス
前の国旗ポールのてっぺんや、ウエルシアの屋根でも鳴いてみたりします。それから、エ
ントランス前の芝生の上で、歩いたり、走ったりしながら昆虫などのエサを捕っています。
夜に博物館に来られる方はあまりいないでしょうが、実は夜にも鳴いているのです。
静かな住宅街に明るい声が響き、逆にちょっと物悲しい雰囲気を感じさせます。

<写真>ひとはくの彼。2008年4月13日。

これほど必死でさえずっている理由のひとつは、自分がここにいるのでなわばりに入って
こないようにと他のオスに警告するためです。
もうひとつの理由は、近くにいるメスの気を引くためです。オスの声に引かれたメスは、オ
スを吟味してつがいになるかどうかを決めます。メスに気に入られれば、巣を持ち、一緒
に子育てします。去年はおそらく、ウエルシアの屋根の隙間に巣を構えていました。ひと
はくでは、6月になると巣立ったヒナを連れた親子を駐車場のあたりで見ることができます。


<写真>巣立ったばかりのヒナ。おぼつかない感じ。2007年6月。

ひとはくにお越しの際は、じゃましない程度に彼の生活を観察してみてください。
今年も無事につがいがつくれるかな。遠くから温かく見守ってくださいね。

良い写真がないので、八木先生の記事をご参照ください。たぶん“彼”です。

遠藤菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

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