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梅雨明けが近づいてきました。
ゲンジボタルが終わりの頃、ヒメボタルのシーズンとなります。


チカチカとフラッシュのように光るので、写真に撮ると、黄色く丸い点が並んだようになります。これは、三田市内のとある神社で撮影したものです。

ヒメボタルは、陸生のホタルで、森林にすんでいます。
ホタルは川にいるものと思っている方が多いので、あまり知られていません。田んぼや湿地にすむヘイケボタルと間違える人も多いです。

今年は「六甲山系ヒメボタル分布調査プロジェクト」を実施中です。17名ほどの方が、深夜の調査に頑張っておられます。すでに新しい生息地も発見されました。

みなさんも、ご近所の林をのぞいてみませんか? 意外と裏山にいるかもしれませんよ。
もっとも多いのは、スギ林、ついで竹林。大木のあるような自然林にはたいてい見られます。

(八木 剛@自然・環境評価研究部)

6/28に生田文化会館にてシンポジウム「生物多様性を考える」をNGO生物多様性JAPANのみなさまと開催いたしました.

環境省によれば「生物多様性」という言葉の国内での認知度は約30%とのことで,地球温暖化に比べると,まだまだ世間一般には浸透していませんが,当日はお忙しい中,約120名の方々がご参加くださり,大変熱気にみちた会となりました.

会の中では以下の6つの話題が提供されました.
ひとはくからは,岩槻館長,中瀬副館長,服部研究部長が講演者として参加しました.

「恐竜時代から考える現在の生物多様性」では、現在地球上にみられる生物多様性は,約40億年前に出現した共通の祖先から枝分かれしたもので,以後天変地異による5回の大絶滅の危機を経験しながらも右肩上がりの多様化がつづいた結果生まれたものであること,そして今それが人間活動によって急速なスピードで失われつつあることが紹介されました.

「生物多様性ちば県戦略と市民・NPO,そして子どもたちの未来」では千葉県で先進的にとりくまれた県版生物多様性戦略の策定の過程と内容にふれ,「生命(いのち)のにぎわいとつながりを子どもたちの未来へ」という理念が紹介されました.

「生物多様性兵庫県戦略構想」では,現在策定の準備を進めている兵庫県版生物多様性戦略について,これまでの県の施策の変遷を整理して課題を提示し,戦略に盛り込むべき内容についてのアイデアを提案されました.

「生物多様性に対する兵庫の取組」では国内でもっとも先進的な取組である,兵庫県の森づくり・里山林の整備・多様性豊かな草原の創出について紹介されました.

「生物多様性条約COP9 NGO活動報告」では,締約国会議にあわせて政府関係者だけでなく各国NGOも生物多様性に関する取組について活発に情報交流している様子が紹介されました.

「COP10の課題:経済・社会・環境のバランスを目指して」では,COPという国際会議が(1)生物資源の持続可能な利用,(2)遺伝資源の利用から得られる富の公正かつ衡平な配分,(3)生物とその生息環境を保全することを目指した会議であり,環境だけではなく,経済や社会問題に深く関わる会議であることにふれ,生物多様性に関して市民・NGO・科学者ができることについてや,2010年に名古屋で開催するCOP10で話し合われるであろう主要課題について紹介されました.

どのお話しも興味深く,会場からは多数の質問や意見が寄せられ,活発な意見交換がなされました.


講演者への質問,多数いただきました!


会場の質問に答える岩槻館長

昨年度後半より生物多様性に関する活動は実は活発になってきています.
第3次生物多様性国家戦略の策定,都道府県版戦略の策定(千葉,埼玉),生物多様性基本法の制定,名古屋でCOP10開催が決定,そして兵庫県でも生物多様性戦略を策定中!です.
ひとはくも生物多様性に関する活動を全面的に支援しております.

ぜひ今後も国内外の生物多様性に関する活動ご注目ください.

橋本佳延(生物多様性TF サブリーダー)

「科博コラボ・ミュージアムin ひとはく『絶滅の恐れのある植物』」が3階ギャラリーと4階ひとはくサロンで開催中です。見所は、これまで門外不出だった野外絶滅危惧シダ植物シビイタチシダの生株展示です。

シビイタチシダの生株

シビイタチシダDryopteris shibipedis Sa. Kurata オシダ科

シビイタチシダは、2007年版レッドリストで絶滅種に指定されました。ところが、昨年9月、国立科学博物館の筑波実験植物園で生きていることが再発見されたのです。この植物は、産地が限られており、野生では絶滅しています。今残っているのは植物園の3株と鹿児島県の個人宅で栽培されている1株だけなのだそうです。本展示は13日(日)まで開催しております。お見のがしなく!

★本企画展にあわせて、7月6日(日)にオープンセミナーが開催されます★
公開講座「絶滅危惧植物の現状と保全」 13:30〜16:00
「シダを使ったコケ玉づくり」 11:00〜13:00(材料費500円が必要です)

詳しい案内はこちらをご覧ください。「科博コラボ・ミュージアムin ひとはく『絶滅の恐れのある植物』」

★★★企画展「クリプトガミック・ボタニー」も開催中!★★★

姫路市書写の里・美術工芸館の学芸員である堀澤さんから,とても美しい写真を投稿していただきました.

美術工芸館キヌガサタケ


 6月22日から,美術工芸館の竹林に出現したキヌガサタケです。毎日2−6個出ており,美術工芸館では,「はじめて見た,珍しい」と毎日フィーバーしているそうです。

 キヌガサタケは梅雨や秋雨の時期に竹林に生えます。白く広がるマントが優美なので,キノコの女王と呼ばれ,中華食材としても有名です.
 このキノコは成長が早く,早朝伸びはじめたキノコは3時間程度でマントをひろげ,午後にはたいてい朽ちてしまいます。
 キノコが成熟するとグレバ(マントの上に付いている黒っぽい部分)から胞子の混ざった粘液が出てきます。この粘液が異臭を放ち,ハエ誘きよせます。ハエに胞子の混ざった粘液をなめてもらうことで,胞子を運んでもらう仕組みです。

 姿も臭いも強烈な,感激モノのキノコですよ!

姫路市書写の里・美術工芸館のサイトへ。

(自然環境評価研究部 布施静香)


犬歯が4本とも尖り部分は削り取られていて、右下あごの犬歯は見えない。
ペットとして飼われていた。
上あご右側の切歯の2番目が抜けている。歯周病も進行している。


野生動物にとって歯は命:アライグマは北アメリカ原産の動物です。日本で
は1962年愛知県で確認されているが、1977年にラスカルでテレビアニメに
登場して、一躍ペットの人気種となり流通しました。アライグマは本来野生
動物ですから飼いきれなくなって捨てられたり、逃げ出したりし、80年代ま
でに岐阜県・北海道・和歌山県・神奈川県等で野生化および自然繁殖が
確認されるようになりました。
ついに2005年から特定外来種に指定され防除の対象になっています。
歯医者に通うヒトと同じ生活をして、甘いケーキももらって食べたであろう野
生動物にとっては気の毒な話です。
手先の器用なアライグマに歯ブラシを与えてほしかった。


イノシシ        3・1・4・3
ほ乳類の -------------------- (44本)
基本的な歯式    3・1・4・3

            3・1・4・2
アライグマ--------------------- (42本)
            3・1・4・2


  
ほ乳類の歯の種類と数を上あごの半分と下あごの半分を分数のような形
で表したもの

上あご 切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯 (各本数)
    ---------------------------------------
下あご 切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯 (各本数)

                      (特命研究員 長谷川太一)

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