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来週の月曜日はひとはくフェスティバルです.
準備でドタバタ,ウロウロ,ギャーギャーやっています.

今年はファーブル大作戦真っ只中の開催.ファーブル展のオープニングで大好評だった虫放天を,ふたたびステージで午後1時過ぎにやります.今回はみんなに虫捕りをしてもらって,その虫をオリジナル箱にいれて天に放ちます.
みなさんも捕った虫をもって1時ころステージ横に集まってください.『虫』ということでは天候が気になります.虫が捕れなかったときは中止‥になります.自然相手なので仕方ないですね.

ステージでは,三田市内5校の高校生が吹奏楽やチアリーディングを披露してくれます.高校生のアイディア満載のステージが楽しみです.

虫放天の直前には「恐竜○×クイズ」をやります.先山研究員,池田研究員からの出題,うんちく付きです.1問だけご披露・・・「丹波竜の性別はオスであるとわかっている」○か×か‥答えは会場で.

また,約30のグループ・博物館・公園が参加するミュージアムワールドには,今年はじめて出展してくださるところがあります.それは,★兵庫陶芸美術館(炎の芸術,楽焼き体験)と★明石市立天文科学館(博物館にプラネタリウムがやってくる!),★宝塚西谷の森公園(もぐらたたき,風船アート),★三田さんでぃプロジェクト実行委員会(三田地域のSNSサンディの紹介),★あいな育みの会(里山カレー他)です.ありがたいことです.末永いお付き合いができるようになればと願っています.

みなさんのお越しをお待ちしています.
フェスティバル担当で自然・環境マネジメント研究部の藤本真里でした.


ひとはく博士にも会えるよ!

詳しい内容はこちら! ⇒ http://hitohaku.jp/top/08event/festival.html

丸山湿原(宝塚市)

2008年10月28日


写真:丸山湿原(宝塚市)での市民調査の様子


 上の写真はただの草地に見えますが、水が絶えずたまった「低湿地」です。兵庫県の南東部の丘陵地には低湿地が多くありますが、規模が小さく、あまり目立ちません。
 その中で、宝塚市北部の西谷地区にある「丸山湿原」は県下第一級の湿原と言われ、貴重な動植物が生育しており、兵庫県レッドデータの植物群落Aランクにも指定されています。
 これまで市民と行政が協力して保全活動を行ってきました。両生類や水生昆虫、湿地の植物など、たくさんの水生生物を観察することができます。僕も春先にカエルの卵塊(らんかい)調査をお手伝いさせていただきました。


写真:アカガエルの卵塊


 この丸山湿原をまもっていくために、以下のようなフォーラムが開かれます。
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■丸山湿原エコミュージアム推進協議会 発足記念フォーラム
みんなで湿原をまもるには 〜湿原の生物多様性 その保全と再生〜

日時:2008年11月2日(日)13:30〜16:30
場所:宝塚西谷の森公園 多目的室
詳しくは
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/sub_file/01040101000000-20081102situgen-chirashi.pdf
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 低湿地の保全だけでなく、住民参加による各地での自然保全の事例の発表もあります。
当日午前中は現地見学もできます。兵庫の貴重な自然を知るよい機会です。

自然・環境マネジメント研究部 田口勇輝

2008年10月26日、朝日小学生新聞のレポーター、新宮令子さん(仁川学院小学校2年生)が、現在開催中の「ひとはくファーブル大作戦!」の取材に来てくれました。

胸のバッジがかっこいいです。新聞記者ですからね。

八木「こんにちは。名刺をお渡ししましょう。何年生ですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
令子ちゃんママ「ちょっと緊張してるみたいで・・・もっとおじいさんの先生が出て来るかと思ってましたから・・・」

八木「なるほどね(ちょっとうれしい)。何でも質問していいんですよ。ファーブル展はもう見てきたんですね。どこがおもしろかったですか?」
令子ちゃん「・・・・・」
八木「そうかそうか。ちょっと難しかったかなあ。字が多いもんねー」

令子ちゃんママ「あのー 何かぐるぐる回して遊ぶようなものの紹介を見たんですけれど・・・」
八木「ああ、それね。「昆虫不思議ラボ」ですね。会場は2階なんですよ。なんてったって「大作戦!」ですから、全館のあちこちに、いろんな展示があるんですよ」

ということで、2階に行きました。

何これ?


あけてみよう!


くさーい!

これは、カメムシの臭いはどこから出るのかな? という展示でした。

昆虫不思議ラボでは元気いっぱいの令子ちゃんでした。

朝日小学生新聞の記事が楽しみですね。

(八木@自然環境評価研究部)

mokuzu1.jpg
大物ゲットでよろこぶ芦屋川探検隊のみんな

きのう、10月24日の夜、「芦屋川探検隊!」による芦屋川夜のモクズガニ観察会を行いました。上の写真をご覧いただければ分かるように大漁〜!!。観察会をおこなった場所は、芦屋市の市民センター前です。あたりが暗くなる6時半ごろになると、モクズガニが浅場にノコノコと姿を現します。下の写真にあるように、懐中電灯で川底を照らしながら、ゆっくり、じっくり探すのがコツです。少し慣れないと発見できないのですが、いったん目が慣れてくると、子どもたちは、たくさんのモクズガニを発見。
あそこにも!あっちにも!陸にもいた! カニでけえ〜鍋に入らん!、といった感じで、大物のカニが次々と発見されました。昼間は全然姿がみられないのにね。夜に活動する理由は、浅いところで餌を食べていると、昼だと鳥に食べられやすいから、と考えられています。

mokuzu3.jpg
かなりの人数で川沿いにライトを照らしていたので怪しい集団でした

思った以上にたくさんカニが見つかったので、子どもはもちろん、保護者のみなさんも大喜び。こんな都会の真ん中の川が、カニだらけなんて思いもよらなかったようで、川に入るのはちょっと怖い、なんていう子もいましたが、一通り観察会が終わったあとに、夜の川で採集を行いました。上から見ているだけでは満足できませんね、やっぱり。普通の自然な川ならば、夜に川に子供を連れて入るのは危ないのですが、芦屋川の市民センター前は3面護岸された単調な川底なので辛うじて入ることに(決して安全ではないので十分な注意を!)。

mokuzu2.jpg mokuzu4.jpg

「夜の川」で、モクズガニを捕まえた子どもたちは、カニに手を挟まれて血を出していても平気。
すかさず、「ホタルとどっちがいい?」と聞くと、期待したとおり「モクズガニ!!」と。
教育の成果(?)ですね。いつもホタルや魚、ゲンゴロウに、人気勝負で惨敗しているのですが、地味な底もの生物で「圧勝(?)」できて嬉しいです。
一般的に、都市化された三面護岸の河川は、生態系に対して良い事は何ひとつないのですが、モクズガニの観察(導入編)にはぴったり。お近くにお住まいの方は、ぜひどうぞ。11月の中旬ごろまで観察できます。

さて、芦屋川のモクズガニですが、2つ大きな課題があります。
意外に知られていないのですが、モクズガニは、海と川を往来する回遊性の生物なんです。
秋になると海に下りはじめ、河口部や沿岸域で産卵します。そして、卵からかえったら、海で浮遊幼生の時期を経て、稚ガニとなって川を上ります。このモクズガニの生態を知ることが、生き物を守る上で重要になります。

kani_hashi.jpg 1つめの課題は、川のなかに大きな段差(横断工作物)があると、のぼるのが困難になることです。カニが上りやすいように、コンクリートの表面をざらざら、凸凹にすること、段差にロープや植物のツルが張っているようにすること、段差の横に大きな石などを置くことで、登りやすくなります。もちろん、立派な爪があるので、垂直の壁ものぼることができますが、移動効率はどうしても低くなります。

(左の写真は、さんぴぃすの大脇さんが堰堤にロープを取りつけている様子です。)


dry_ashiya.jpg 2つめの課題は、秋になって海へと降下するときに、河口の近くで水がなくなることです。芦屋川では、国道43号線より南側では、晴れの日が続くと川が涸れてしまいます(左の写真をご覧ください)。
運の悪いカニは、水がなくなって乾燥して死んでしまいます(芦屋川の下流では結構死骸があります)。水がいつも流れるように深く川底を掘る必要はありませんが、所どころに、次の雨まで耐え忍ぶことができる「水たまり」ができるよう、「くぼみ」があるとお亡くなりになるカニが減ると考えられます。
こうした些細な取り組み、「小さな自然再生」が、実は生物多様性を保全する上で、とても重要なんです。

(左の写真は、43号線下流側.晴れが続くと水がなくなります)

海と川のつながりは、生態系にとって重要です!
それを博物館の展示や本からの知識だけで、実感することは難しいのですが、芦屋川の現場から学ぶことで、自然のしくみを実感することができます。

都会の真ん中を流れる身近な芦屋川ですが、モクズガニだけでなく、他にもいろんな生物がいて、生態系のしくみや環境のことを学ぶには優れた素材がたくさんあります(関西淡水動物研究会による芦屋川上流の観察会)。
今回の講座は、芦屋を舞台にして環境学習などに取り組んでおられる「NPO法人さんぴぃす」さんを筆頭に、「芦屋川に魚を増やそう会」、「芦屋市環境課」さんとの共催で実施した観察会です。たくさんの方の協力をえて、無事に観察会を終えることができました。総隊長をつとめて下さったさんぴぃすの大脇さん、河口さん、採集を支援下さった山田さん、背野さん、水上さん、その他協力くださった皆様、ありがとうございます。
芦屋では、他にもたくさんのイベントを開催されていますので、興味がある方はぜひ以下のHPをご覧下さい。

NPO法人さんぴぃす(http://sanps.com)


(みつはしひろむね)

ムジナタケ

2008年10月23日

 先日、有馬富士公園でムジナタケを撮影しました。この季節にはよく見かけるキノコです.
 傘の軸の表面がフェルトのように少し毛羽立っていて,キノコの中では見分けやすい種類です.芝生や草地などの開けた場所で,いくつも束になってあちらこちらにたくさん出てきますから,よく目立ちます.
 地面から出たばかりの若いときはそれなりに美しい姿なのですが,すこし古くなるとすぐに傘の裏側(ヒダ)が真っ黒に色づき,あるいは軸のところがうす汚れた感じになります.そうなると見た目はあまりよろしくありませんし,手に取るのもためらわれる感じです.気持ち悪いと感じる方もおられることでしょう.

 ところで名前のムジナ(狢)というのはアナグマあるいはタヌキのことなのだそうですが,白と薄茶色の混じったムジナタケの若い傘の毛並みを見る限り,どちらかというとタヌキよりもムジナなのかな思われるのですが,みなさんはいかがでしょうか.

自然・環境評価研究部  秋山弘之

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