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3階トピックスコーナーの展示のお知らせです。

 

5月31日まで「希少種ベニバナヤマシャクヤクを篠山で発見!」を開催しています。

 

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篠山のベニバナヤマシャクヤク

撮影:太治庄三

 

 

ベニバナヤマシャクヤクという植物を知っていますか?

よく園芸で栽培されるシャクヤクやボタンの仲間です。

花が薄いピンク色をしていて、日本とその周辺に分布している多年草です。

日本では森林の伐採や、鑑賞目的の採取にあい、絶滅危惧植物に指定されています。

 

篠山で最近発見され、丹波地方では初記録となります。

石灰岩地などの土壌が貧弱なところに生育します。

篠山では丹波層群のレキ土壌の上に生育しています。

また、この仲間はペオニフロリンという毒を持っているため、シカが食べません。

シカが他の植物を食べるため、この植物が残されてきたものと考えられます。

 

篠山の集団では葉の裏に毛の生えているベニバナヤマシャクヤクと毛の生えていないケナシベニバナヤマシャクヤクが混生している、珍しい集団です。

兵庫県ではケナシベニバナヤマシャクヤクの記録しかありませんでしたから、ベニバナヤマシャクヤクの生育の確認は初めてとなります。

 

個体の大きさと開花の関係を調べると、葉が3枚以上つくと花が咲き始めることがわかりました。

 

めったに見ることのできない花の写真と、標本、日本での現状などを展示解説しています。

(自然環境再生研究部 藤井俊夫)

遅咲きの桜もそろそろ終わりを迎えつつありますが、雑木林に目を向けると濃いピンク色をした花が山に彩りを添えています。

この花は、コバノミツバツツジです。ツツジ科の植物で、「小葉の三つ葉躑躅」という意味です。枝先に小ぶりの葉を3枚つけることからこの名前がつきました。

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この花を手にとってよくよく見てみてください。

雄しべの先についている葯(やく)はバラやツバキのものとは少し違った形をしています。葯は壺のようになっていて、先端に小さな穴が空いています(写真左)。このような葯を孔開葯といいます。

この葯の中には花粉が沢山入っていますが、花粉を出してみると、沢山の花粉が蜘蛛の巣にかかったようにくっついて出てきます(写真中)。これは、花粉に粘着糸と呼ばれる糸があるからです。

最後に花びらをはずしてみると、めしべの基部に白い長い毛が沢山生えています(写真右)。これがコバノミツバツツジの特徴です。

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皆さん、外に出るときにはぜひ虫眼鏡を持って、このような植物をじっくり観察してみてください。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

明日おこなわれるセミナーの下見のため、白髪岳(しらがだけ)ふもとの文保寺に行ってきました。
今回の白髪岳のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこないます。皆さんで手分けして植物を採集し、文保寺周辺にどのような植物が生えているのか調べ、リストにしたいと思っています。

今日は天気も良く、春に見られる植物が沢山花をつけていました(写真)。明日も晴れる予報ですから、楽しく調査できるのではないでしょうか。

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興味を持たれた方は、5月30日におこなわれるセミナー「白髪岳の植物を調べる(2)初夏の植物」にお申し込み下さい。この回は白髪岳を登ります。締め切りは5月12日です。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

連携イベントその2です。3月20日〜22日に明石市立天文科学館の依頼で、「天文春分祭」に天文ひとはく科学セミナーと題して出演しました。

明石天文科学館に3日間だけ「ひとはく」が現れるという趣向のイベントです。

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初日の20日は、河南堂珍元斎の「講談お絵かき『ファーブルふん虫記』です。

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まずは、ふんを食べるために悪戦苦闘するふん虫「スカラ兵衛」のお話を聞いて、想像して絵をかいてもらいました。

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見たことのないふん虫を自由な発想で描いたあとは、実際のふん虫の模型を観察してのお絵かき・・・。耳できいて頭で想像した絵とじっくり眼で観察したの絵、比較すると、まったく違ってたり、似ていたり、みんなそれぞれおもしろい作品が出来上がりました。

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国内現役最古カールツァイスのプラネタリウム

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軌道戦隊シゴセンジャー、声優の土屋亜有子さんと共演?

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さて、21日は鈴木武研究員の兵庫のタンポポやデンデンムシの紹介、解説と身近な自然の不思議をテーマにしたセミナー「身近なタンポポとデンデンムシ」です。

 

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「うわー、かわいい・・・」「きもちわるー」子供たちは興味深々です。はじめは引き気味だった子も、だんだん触れるようになり、実際にカタツムリをさわってみての観察体験に歓声をあげていました。

 

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そして、22日最終日は大谷剛研究員です。

テーマは「虫の音楽家『コオロギとキリギリス』」。キリギリスやコオロギなどの鳴く虫の聞き分け方を学習。

 

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 さあ、何種類聞き分けれるようになったかな?鳴く虫の声の聞き分けができると夏の夜の散歩の風景がかわります。

 

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この夏(6月6日〜8月31日)、ひとはくでは、初夏の鳴く虫展「ぎっちょん君参上!」を開催します。みなさんも鳴く虫の聞き分けにチャレンジしてみてください!乞うご期待!

川東丈純

 

2月〜3月に実施した福崎町の柳田國男松岡家顕彰会記念館との連携企画展 「ウシさん大集合 〜牛・ウミウシ・カタツムリ〜」にあわせ,3月15日(日)に県立美術館と合同で柳田記念館にいってきました。
 なんと今回は、最近、見つかったカーネルサンダース人形で話題 の『探偵!ナイトスクープ』チーフプロデューサーの松本修さんとの共演!

まずは、柳田國男の著書『蝸牛考』を講談にした河南堂珍元斎の「柳田國男でんでんむしのめでたい話』。

 

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でんでんむしの田助が、柳田さんの影響で各地を旅し、自分の名前さがしをするお話。ぶんがく茶釜による寸劇ありで、このネタはもう3回目の公演なので、洗練?されて、大変盛り上がりました。

 

 

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かたつむり男熱演中!

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 でんでんむし神楽が大道芸も披露しました。

 

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続いては、珍元斎との迷コンビ鈴木武研究員のカタツムリ解説。

カタツムリキャップ姿も板についてきました。午前中は記念館周辺のカタツムリ調査をやったので、その結果とカタツムリの種類のお話。みなさんハリママイマイとウスカワマイマイの違い、わかったでしょうか?

ハリママイマイは播磨地方を中心に暮らし殻の成長線がくっきりしてます。ウスカワマイマイは丸くて殻がうすいです。みなさんも家の周辺を探して見てくださいね。

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そしていよいよ真打登場です。

視聴者からの依頼にもとづいて、「この世のあらゆる謎や疑問を徹底的に究明する」ことをモットーとする朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』。そのプロデューサーの松本修さんによる講演「アホ・バカ方言が描く美しい円」です。

 

 

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「東京では『バカ』、大阪では『アホ』といいますが、その間にある境界線を調べてください」という視聴者からの依頼に答えるべく,番組で調査を進め分布地図にしてみると、なんと柳田さんがカタツムリで考えた方言周圏論と同じく京都を中心にした美しい円があらわれた!というもので,今回のカーネルおじさん発見の話もまじえた楽しいお話に大盛況のイベントでした。

 

兵庫が生んだ偉人柳田國男とカタツムリ、そして「アホ」と「バカ」・・・まさに人と自然。文学、民俗学、自然科学そしてマスメディアなどなどが融合した文化のかおりいっぱいの1日となりました。

 

川東丈純

 

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