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今年も、ひとはくミニキャラバンがはじまります!

ミニキャラバンは、県内で行われるフェスティバルなどで、ひとはく研究員やスタッフが展示やイベントを行うというものです。県内各地でさまざまな人たちと交流することを目的にしています。

その第1弾として、このゴールデン・ウィークに開催される「ありまふじフェスティバル'09春」にでかけます。

「ありまふじフェスティバル'09春」は、ひとはくの地元である三田市の有馬富士公園で5月3日(日)、4日(月)、5日(火)に行われます。有馬富士公園で活動している住民グループの皆さんがさまざまなイベントやプログラムを行う、楽しいおまつりです。

※ 詳しくはこちらの最新情報をご覧ください→ http://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/

ひとはくがテントを出すのは、4日(月)、5日(火)の2日間。この夏の企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」をご紹介するほか、身近な自然に親しむ展示や観察会を行います。ひとはく博士も会場に行きます。ゴールデン・ウィークは、ありまふじフェスティバルへ!会場でお待ちしています。

(自然・環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

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日時:2009年5月4日(月)、5日(火) 10時00分〜16時00分
場所:有馬富士公園自然学習センター前広場テント ※少雨決行

【予告展示】「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」

6月6日(土)からはじまる企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君、参上!」一部を一足先にご紹介します。

【展示】福島大池の自然

有馬富士公園内にある福島大池の自然や、ここで行われているプチ自然再生の方法を紹介します。

【自然観察会:生き物に親しもう!】

5月4日(月)
11:00〜11:45 魚をつかまえてみよう(田中研究員)
14:00〜14:45 プランクトンをつかまえてみよう(三橋研究員)

5月5日(火)
11:00〜11:30 昆虫をつかまえてみよう(大谷研究員)
14:00〜14:30 鳥を見つけてみよう(遠藤研究員)

場所:有馬富士公園内
定員:各回とも小学生以上20名(先着順)
受付:展示テント内において10時から

写真:昨年のありまふじフェスティバルでのキャラバンの様子

観察会へ出発します 顕微鏡をのぞいてみよう 展示:いきもののつながり パズルであそぼう

4月29日に多紀アルプスでセミナーがありました。
昨年は雨で中止になってしまいましたが、今年は雲ひとつない快晴で、山歩きにもってこいの天気でした。

JR篠山口駅に集合し、簡単な挨拶と説明のあと、栗柄に向かいました。まず、栗柄で「谷中分水界(こくちゅうぶんすいかい)」の説明や河川争奪の話を聞きました。

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そして、三嶽へ向かいました。植物の話やチャートの話を聞きながら、三嶽を目指しました。登りはかなりしんどく、鎖場などもありましたが、参加された皆さんは足取りも軽くさくさくと登っていくのに驚かされました。

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鎖場を抜けるとホンシャクナゲやヒカゲツツジなどが、丁度盛りを迎えていました。前回の下見をしたときには、花が終わっているかもしれないと心配していましたが、ここ数日の気温の低下で花が長持ちしたようです。

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途中から西ヶ嶽に直接向かう組みと、三嶽に登ってから西ヶ嶽に向かう組みとに分かれて進みました。
西ヶ嶽山頂で、我々がツツジに夢中になっている間、皆さんは小林さんから地質や地形の説明を受けていました。

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お1人、途中で帰られた方がいらっしゃいましたが、その他の皆さんは無事に西ヶ嶽をまわってこられました。結局16時30分までの予定が17時過ぎの解散になってしまいましたが、皆さんには楽しんでいただけたようでした。

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山本伸子(自然・環境評価研究部

春の日に川の土手を歩いているとピュルと鳴きながら地面から飛び上がる鳥がいます。見ていると、複雑な歌い回しで(とても文字にはできない)さえずり続けながらちょっとずつ上空へと舞い上がっていきます。どこまでのぼっていくのだろうか?首の後ろが痛くなってきました。青い空の高い所に小さなしみのような影になって、ヒバリはいつまでもさえずり続けています。

 

 

photo_1.JPG(写真1)飛んでいるヒバリ

 

ヒバリは、河原や田畑、草原など開けた草地にすんでいます。地上にいるときは、うすい茶色に黒の細かい模様があるため、なかなか見つけけることができません。この鳥は冒頭のような特徴的な行動をします。これは、ほかのヒバリに自分のなわばりがあることを伝えるための行動だといわれています。ヒバリが、さえずりながら再び地上に降りてくるまで数分、時には10分間、彼らはさえずり続けるのです。

 

 

photo_2.JPG(写真2)地上にいると見つけられない

 

ヒバリは、昭和生まれの人間には非常に馴染みの深い鳥です。昭和の大スター美空ひばりさんのおかげでもあります。でもそれだけではありません。かつて家のそばまでずっと広がっていた田畑は、丈の低い草地を好むヒバリにとって、とてもすみやすい環境でした。また、肥えた土にはエサとなる虫も多かったのでしょう。しかし、都市化にともなって田畑は少なくなりました。特に大都市である東京では、ヒバリがずいぶん減少したといわれています。この傾向は、日本だけでなくヨーロッパでも見られています。

 

 

photo_3.JPG(写真3)ヒバリのいる環境

 

ひとはくの近くでは、『恐竜ラボ』裏手の空き地にすんでいます。もしかしたらニュータウンとして造成された空き地は、田畑の代わりにヒバリのすみかとなっているのかもしれません。エサとなる動植物が多ければなおのことよいのですが。

さて、平成の子供たちはどれくらいヒバリを知っているのでしょうか?散歩中に「ピュルリリピュルリリ・・・」と何やら切羽つまったような鳴き声が聞こえてきたら、子供たちとともに空を見上げてヒバリを探してみてください。春先を過ぎると地上でさえずることが多くなるので、春の風物詩といえるでしょう。

 

遠藤菜緒子(自然・環境マネジメント研究部)

みなさま、こんにちは。春たけなわのころになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

44日・5日のイベントでは、春を代表する桜の花をおりがみでおる“うきうきおりがみ〜さくらを折ろう”を行いました。参加してくださったみなさまは、それぞれきれいな桜を折り紙で咲かせてらっしゃいましたね。

 

 

FS1.JPG          (うきうきおりがみ〜さくらを折ろうの様子)

 

 

さて、ひとはくでは4月下旬より5月末にかけて「ひとはく恐竜・化石大作戦!」が始まります。

それにあわせて5月から恐竜づくしのスペシャルイベントもご用意しております。

 

 

フロアスタッフと遊ぼうでは、“恐竜おりがみ”、丹波の恐竜の骨格標本の巨大パズルをつくる“恐竜骨パズル”をはじめとするイベントを行います。(対象:幼児〜大人まで・参加無料)

 

 

FS2.jpg         (おりがみで恐竜をおりませんか?“恐竜おりがみ”)

 

また、きょうりゅう博士の先生&フロントスタッフと一緒につくる“化石レプリカづくり”も行います。

自分だけの恐竜の歯のレプリカをつくってみませんか? 

※なお、“化石レプリカづくり”のイベントは観覧料とは別に参加費が必要となりますのでご注意ください。

 

イベントの詳しい内容は「うきうきカレンダー5月号」にのっています。ぜひチェックを!

みなさまが楽しんでいただけるイベントをほかにもご用意しています。

この春、ぜひ丹波の恐竜化石にあいに“ひとはく”へお越しください!

                                        (フロントスタッフ)

 

リンゴコフキ!

2009年4月28日
 某先生が大好きなことで一部で有名な「養老虫」,ヒゲボソゾウムシ(Phyllobius属)を見かける季節になりました.細長い胴体に長い脚と長い触角,緑色の輝きの美しい虫です.
 街中の公園にはいない虫ですが,郊外ならちょっとした山でも見かけます.針葉樹と広葉樹が混じったような環境,植林と雑木林の境目あたりにいます.ゾウムシにはめずらしく樹種特異性は低く,いろんな広葉樹を食べるものが多いようです.特定の木で育つよいうより森からわき出す感じの虫です.人に気づくと走って逃げます.脚は速いです.

 くわしい甲虫図鑑には10種ほどが掲載されていますが,さいきん研究が進み,2006年に出たモノグラフには23種も載っています.いちばん良く見かける大型の立派な種(P. armatus)を,以前は「リンゴコフキゾウムシ」と呼んでいました.ところが最近は「ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ」.ぜんぜん違います.
 ヒゲボソゾウ好きの人々(何人いる?)の間ではヒゲボソゾウムシの代表種としてリンゴコフキの呼び名は長く親しまれてきました.もともと「リンゴコフキゾウムシ」という和名じたいは,マメ科に多い「コフキゾウムシ」と似た肌合いの,リンゴの葉を食べる事がある,いわば本来は害虫としての位置づけでした.

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 でも今や「ヒゲボソゾウムシ」はちょっと注目の虫なので和名の不統一はイカガナモノカ.大改訂を機会に和名が改称されたわけです.この仲間(Phyllobius属)全体を「ヒゲボソゾウムシ」といい,その中で大型で♂の前脚の脛にトゲがあるもの(Odontophyllobius亜属)を「トゲアシヒゲボソゾウムシ」といい,その中で毛深い種類は「ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ」という論理です.美しい階層構造!

 ただ,今年も見つけたときは「リンゴコフキ発見!」とつぶやいてしまうのであった.

昆虫共生・沢田佳久

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