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ユズ(柚子)の葉にいたこの幼虫はなんでしょう?? 

遠目には鳥のフンそのもの.白い模様の入り具合なんて絶妙です.

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正解はナミアゲハの幼虫.

鳥のフンに擬態していると言われていますが,納得です.

下の写真は左から1齢幼虫,2齢幼虫,4齢幼虫,5齢幼虫. 5齢幼虫は緑色で鳥のフンには擬態していませんが,大きな目玉のような模様があって面白いですね.この緑色の幼虫にまで成長すると,やがて蛹になり,成虫になります.

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私の専門は植物.次回こそは植物の話題を提供したいと思います(^ ^).

(自然・環境評価研究部 布施静香)

ひとはくに、ぎっちょん君がついに参上しました。
実はこのぎっちょん君、6月6日からの初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」に登場する巨大展示物で、昨年度から行っています県立美術館との連携の一環で、県立美術館の藤原義勝ミュージアムティーチャーにつくってもらった2mはあろうかという巨大キリギリス。 
同じく美術館の橋本尚人指導主事とひとはくの大谷剛研究員と河南堂珍元斎で制作チームをつくり、本体の素材から塗料までアイデアを出し合い、制作になんと2か月かかった大作です。
さすが、藤原先生、メンバーの無理難題を見事クリアし、期待どおりの仕上がりです。素晴らしい!

ついに、「ぎっちょん君」完成!といいたいところですが、未完成・・・。

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実は、この「ぎっちょん君」、美術館とひとはく、そして来館者の「みんなでつくる展示物」なのです。
ほぼ出来てはいますが、仕上げは、5月23日に行う大谷研究員のオープンセミナー「巨大キリギリスをつくろう!」でみんなで色を塗り、組み立てて完成します。

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ぜひ、巨大キリギリス「ぎっちょん君」をみんなで完成させましょう。家族そろって、ひとはくへ!ぜひご参加ください。

川東丈純

 

 


 

4月19日に白髪岳(しらがだけ)ふもとの文保寺でセミナーがありました。
白髪岳でおこなわれる2回のセミナーは、ただ植物を観察するだけでなく、参加される方と一緒に植物調査をおこないます。

今回は文保寺周辺で調査しました。午後1時から始まるセミナーでしたが、10時にはすでに来られて、白髪岳を登ってきたという方もおられるくらいで、12時30分にはほとんどの方が集合していました。そして各自、自主的に調査を始められていました。今回のセミナーの趣旨を説明したあと3班に分かれて調査をおこないました。

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きれいな花や目立たない植物などを採集し、最後にどのような植物があったのかを発表しました。皆さん熱心に講師の説明を聞いていました。

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今回観察できた植物は以下のとおり。
カテンソウ、サンショウソウ、ミミナグサ、ハコベ、ミドリハコベ、ミヤマハコベ、クロモジ、ニリンソウ、オウレン、ヒメウズ、アケビ、ミツバアケビ、ミツバアケビ、ミヤコアオイ、クサノオウ、タケニグサ、ニシノオオタネツケバナ、タネツケバナ、オオバタネツケバナ、ヤマネコノメソウ、コチャルメルソウ、オヘビイチゴ、ビロードイチゴ、クサイチゴ、ナガバモミジイチゴ、ミヤマカタバミ、コクサギ、ナワシログミ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレ、キブシ、セントウソウ、コバノミツバツツジ、キランソウ、タチイヌノフグリ、ニワトコ、コバノガマズミ、オオカメノキ、ヤブタビラコ、サルトリイバラ、スズメノヤリ、ヤマスズメノヒエ、ムロウテンナンショウ、ヒメカンスゲ、ナルコスゲ、オクノカンスゲ、タニガワスゲ、ノゲヌカスゲ、ニシノホンモンジスゲ、イヌガンソクなど


まだ芽生えの草本や芽吹いたばかりの樹木で分からなかったものも、次回の5月30日におこなわれるセミナー「白髪岳の植物を調べる(2)初夏の植物」のときにははっきりするのではないでしょうか。次回が楽しみです。

山本伸子(自然・環境評価研究部)

 毎年やっている深田公園でのオトシブミ観察会を,10日に行いました.結果は全部で5種(揺籃4種,成虫2種)でした.
 ヒメクロオトシブミはクヌギの苗木に成虫も揺籃も見られたのですが,切ったり巻いたりしている現場は見られませんでした.例年,作業中の個体が見られるハギルリオトシブミも,今年は成虫が摂食しているだけでした.今年はあらたにエゴツルクビトシブミの揺籃が多数みつかりました.何年も前から目をつけていたエゴノキなのですが,今年突然降って湧いたように出現,しばらく成虫を探したのですが,結局見つからず,

 深田公園はちょうどモチツツジの季節です.
 モチツツジはコバノミツバツツジより数週間遅れて咲きます.柔らかな色で,花も大きいのですが,あまり人気がないように思います.たぶん奇麗に咲いていないからでしょう.たいていはどこか傷があったり,複数の花がグシャッとかたまっていたりします.近づいてみると蕾や萼がネトネトで虫がへばりついています.要するに,きちゃない.

 虫目線で見ると,モチツツジの蕾はかなり魅力的,有用な資源に映る(たぶん匂いで)らしく,いろんな虫が魅せられ引き寄せられます.その食害を防ぐためにモチツツジは(「おいしそう」はそのままに)このトリモチ戦術を発達させたのでしょう.殺生な,とはこの事です.その結果,実に様々な虫が捕まって死んでいます,粘着した半死の虫を吸血して回るサシガメなども存在します.地獄絵図です.

 しかし,トリモチ戦術も完璧ではありません.ツツジトゲムネサルゾウムシは,これに適応した虫です.この虫はモチツツジの蕾に穴をあけ,産卵するのです.もっともネトネト度が高い(?)蕾の表面でさえ,ゆっくりですが掻き分けるように歩くことができます.
 共進化の観点からいうと,モチツツジをモチツツジにしたのは,たぶんこの虫です.と同時に,ツツジトゲムネサルゾウムシをツツジトゲムネサルゾウムシにしたのも,たぶんこの木です.そして果てしないネトネト化競争は今も続いているのでしょう.

昆虫共生・沢田佳久

5月3日、ゴールデンウィークの真っただ中、ひとはくの向かいの

フローラ88・ダイエー三田店の1階中央広場で「初夏の鳴く虫と巡回展

『ぎっちょん君参上!」のプレイベントを開催しました。

いつものコンビ、大谷剛研究員と謎の講談師河南堂珍元斎がフローラ

88に久々に登場!といいたいところですが、大谷研究員は引く手あ

またで不在のため、珍元斎がお絵かき講談+鳴く虫の紹介をしました。

まずは、お絵かき講談「ぎっちょん君参上!」から。

 

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このお話は、虫売り、すなわちキリギリスやスズムシ、マツムシ

などの鳴く虫を売ることを商売にしている男が、同じ長屋の男に

だまされて、オスなのに鳴かない、変なキリギリスを仕入れてし

まい、ぜんぜん売れない(鳴かないからあたりまえ!)キリギリ

スに、大家さんのアドバイスで「ある道具」をあたえ人気者に

仕立てたとという、ぎっちょん君誕生秘話。

 

 

 

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今回はお絵かき講談。お絵かきといっても珍元斎だけでなく、

観客の子供たちにも絵を描いてもらう試み。まずは、お話を聞い

て、子どもたちの頭に浮かんだぎっちょん君を描きます。

 

 

 

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うまく描けたかな?さすがは、五感のすぐれた子どもたち、すら

すらと描いていきます。

 

 

 

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みんな違っていて、とても、おもしろい絵が描けました。   IMG_7902.JPG

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続いては、鳴く虫の紹介。今深田公園で鳴いているキンヒバリや

ケラ、クビキリギス、これから鳴きだす主役のキリギリスの鳴く声

を写真とあわせて聞いてもらいました。ケラが「ボー」っと鳴くこ

とを説明すると、子どもたちから「えーっ!」と驚きの声があがり

ました。ひとはくに来てから知りましたが、本当に鳴くのです。昔

からミミズによく間違えられているようですが、湿地とかの土の中

で夜「ボー」と聞こえたらそれは、おそらくケラです。みなさんも

夜の散歩で注意してみてください。 

 

そして、今度はスクリーンに映し出されたキリギリスを見て模写し

ます。

 

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今度はリアルなキリギリスになりました。

 

 

 

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比較して見ると、違っていて、おもしろいです。

 

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司会のお姉さんがいろいろ子どもたちに感想をきいてくれました。

楽しかったでしょうか?キリギリスを知らない子も見たことない

子もいましたが、おぼえて帰ってくれたらうれしいです。

 

 

 

 

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おもしろかった子どもさんの絵を何点かあずかりました。6月6日

からの初夏の鳴く虫と巡回展「ぎっちょん君参上!」のイベント案

内チラシなどに使わせてもらいますね。ありがとう。

 珍元斎も扇子に絵を描き、ひとはく鳴く虫クイズでプレゼント!

 

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6月6日〜8月31日に開催する企画展「初夏の鳴く虫と巡回展
『ぎっちょん君参上!』でも珍元斎は登場します。夏なので怪談

・・・。

会期中、いろんなセミナー、イベント目白押しで、大谷研究員

の鳴く虫セミナーや八木研究員のキリギリスの赤ちゃんを育てよう

をはじめ、ぎっちょん君ハウス、バッタロデオ、売りなど。

なんと8月1日には、あの有名な(昨日、NHKの「ダーウィン

が来た!」に出てはりました。)昆虫写真家栗林慧さんひとはく

へやってきます。乞うご期待!

 

川東丈純

 

 

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