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 先日,氷ノ山で奇妙なものをみました.

 写真でわかるように,アケビコノハの幼虫です.ただしその背中に
なにやら華麗な装飾が!? …よく見ると,トゲトゲのそれぞれが虫
で,たぶん蜂の幼虫です.
1988trm.jpg
このテの光景で思い出すのは,ケムシやイモムシの体から蜂の幼虫
が一斉に出てきて小さな繭を作る,という状況です.コマユバチによ
る寄生です.出てくる現場に出くわすことは稀ですが,廃墟となった
ケムシの近くに小さな繭が鈴なりになっている状況はよく目にします.
 で,問題のシーンはというと,一斉に出てきたとすると,寄生虫が
一カ所にかたまりすぎてます.同じ穴から出てきたためでしょうか?
 そうではなく,シッポを外にして.頭がイモムシに食い込んでいる
のです.

 とても派手な事態なので,そのスジ(寄生蜂屋さんとかイモムシ
好きとかアケビコノハ愛好家とかアケビ愛好家とか)の間では知られ
ているんだろうなと,現場では思って,撮影だけして持ち帰りません
でした.

 ネット上で検索(「アケビコノハ」と「コマユバチ」)してみると,
似た状態を撮影された方がありました(しかも最近,西宮の甲山),
その方の観察は,アケビコノハの幼虫の背中に大量の卵(?)が産み
つけられていて,それが孵って成長し始めるところだったようです.
連絡してみると,そのアケビコノハ幼虫は死んでしまったらしく,背
中の虫の正体は不明のままとの事.
 写真を比較してみると甲山の例は私が氷ノ山で見た状態よりは少し
前の段階のようです.要するに,この虫は外部寄生性,多寄生性の,
たぶん蜂の幼虫だろうということしか,わかりません.

 一方,蜂好きの方々に伺いを立てておいたら,ある方からヒメコ
バチ科の Euplectrus属あたりに似た生態のものがあり,同属には
アケビコノハの天敵であるアケビコノハヒメコバチという種がいる,
という事を教えて頂きました.関連文献には同属の種の幼虫がアワ
ヨトウに取り付いている写真があり,似た雰囲気です.
 ただ,氷ノ山の体のサイズがヒメコバチとしては大きすぎ,もち
ろんアケビコノハヒメコバチかどうかは即断できません,

 やはり採集しとかなあきませんね.

昆虫共生・沢田佳久

7月24日から26日、将来有望な10人の虫好き少年少女たちと、「ひとはく博士と行く ハチ北高原サマースクール」に行ってきました。


IMG_2124.jpg
今年は、梅雨が明けなくて、お天気が悪かったです。
時折薄日がさすこともありましたが、だいたいこんな感じ。




IMG_7966.jpg
お兄さんのアミを借りてみました。虫とりには体力も必要だね。


IMG_2041.jpgアサギマダラをゲットしました!!


オオチャイロハナムグリがいました。キミたちには10年早いね。


IMG_8021.jpg
水の中の虫をとるなら、雨でも大丈夫! しかし、自分も水生昆虫になってしまいました。


IMG_2093.jpg
夜は、遅くまで、灯火採集です。みんな、真剣なまなざしで、虫をさがしています。


今回は、材料集め。次回は、今回つかまえた虫たちを標本にします。「つかまえた虫を大切にする」ということを学びます。

サマースクールについてのくわしくは、るんるんプラザのブログをごらんください。

八木 剛(自然・環境評価研究部)

さて、夏休みに入っても雨が多く、なかなかすっきりしないですね。
こんな日は、涼しいひとはくの館内で楽しんでみませんか?
ひとはくは夏休み期間中、無休。毎日いろいろなイベントがあります。

今日は、11時から4階ひとはくサロンで赤澤宏樹研究員による
「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」が始まりました。

カメラ

申し込み不要なので、さっそく館内にいた子どもたちが参加しました。

 


説明する赤澤研究員

お父さん、お母さんと一緒に楽しく作っておられました。

親子で02のサムネール画像  親子で01のサムネール画像

このセミナーは10月24日(土)にも開催されます。

15時からはフロアスタッフと遊ぼう「星座万華鏡」が始まりました。
夏の星座についてお勉強した後、紙コップと分光シートで「星座万華鏡」をつくりました。


まずお勉強

▲まずはお勉強から・・・

星座万華鏡01のサムネール画像

▲説明を聞きながら・・・

できたよ

▲上手にできましたね。さすが5年生!!

明日もあります。是非ご参加を!!

昨日のラジオ関西でも紹介された「ぎっちょん君の変身コーナー」には
一日中子どもたちの姿が絶えませんでした。

変身コーナー

 

丹波で発見された獣脚類・ティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石、
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
明日26日(日)は、
11:00〜デジタル紙芝居
11:30〜展示室ツアー
13:30〜「実演・解説!丹波の恐竜化石」
14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
15:00〜FSと遊ぼう「星座万華鏡」
と一日中楽しいオープンセミナー・イベントがあります。お楽しみに!

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)

「ぎっちょん君参上!」展の出前イベントで7月29日〜30日、松江に行きます。

http://www.city.matsue.shimane.jp/jumin/shisei/kouhou/shihou_matsue/2106/event.htm

今回は、松江市の依頼で、小泉凡さんが塾長を務める子ども塾「スーパーヘルン先生講座」の特別講師として、大谷剛研究員と謎の講談師河南堂珍元斎が出演します。子ども塾は子どもの五感力をはぐくむためにはじめた講座で、今回で6回目。過去の講師には佐野史郎さんとかもいます。今回のテーマは五感でも特に耳。耳で虫の声の聞きわけや耳で講談をきいてそのイメージの絵を描くことです。その中で使う体験版「虫売り屋台」完成しました。この屋台はひとはくが誇る木工職人T.ケンヂの作品で、現在展示している県立美術館のフジワラヨシカツMTの作品より小ぶりで、子どもたちでも担ぐことができるようになっています。

制作過程をご紹介します。

DSCF1592.JPG 

まず、枠組みから・・・ガタつかないように、しっかりと寸法をはかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_8075.JPG

 

つづいて、木枠に障子紙をはるための枠をば打ち付けて・・・

 

 

 

 

 

 

 

P1000281.JPG 

 

 

そして、屋根づくり・・・

 

 

 

木工職人の血が騒ぎ、現在展示中の屋台より、いっそう精密さが増していき・・・

P1000280.JPG

 

 

 

 

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屋根の仕上げは、すだれを張り付け・・・格調高くなりました。

 

IMG_8082.JPG

                     

 

障子を張り付けて、ついに完成!虫売りだけでなく「うどん」も売れそうです!

 

この虫売り屋台は、松江でのデビュー後、ひとはくでも、みなさんの体験撮影用の屋台として8月から展示します。

乞うご期待!

 

 

 

 

川東丈純

みなさん「日食」は見れましたか?
ひとはくでも三田市の「子ども環境セミナー2009〜第1回 藍の生葉で古代染めをしよう」に参加したメンバーが、本来のセミナーの前に日食観察をしてました。

日食観察

日食のしくみ

▲日食のしくみとは・・・わかりやすく教えてくれました

このときの詳しい写真は、今日の八木研究員のブログを見てください。

http://hitohaku.jp/blog/2009/07/post_377/

さて、夏休みに入って、ひとはくも賑わってきました。
生涯学習課長としては嬉しいですね(^o^)

今日の団体の一つ、相生市から「中学生理科研修会」のみなさんが2つの特注セミナーを受講されました。

1つは、池田忠広研究員の「丹波の恐竜化石」についてのセミナー。
毎年、冬に行われる発掘期間中の2ヶ月半は、三枝春生主任研究員とともに毎日休まず発掘現場で奮闘している池田研究員から、恐竜の知識から最新情報まで・・・生徒たちは熱心に聞いていました。

池田研究員から

▲池田研究員の話を聞いて、恐竜の発掘をやってみたいと思ったかな?

2つ目は、古谷裕主任研究員の「顕微鏡で見る化石」
一人ずつ実体顕微鏡で微化石を観察しました。
教科書や図録で見る化石と違って、目の前の本物の化石・・・
暑い中でしたが熱心に顕微鏡をのぞいていました。

 

古谷研究員から

▲実体顕微鏡で見る微化石 とってもきれいだったでしょ

ひとはくでは団体向けに特注セミナーをやっています。
メニューも豊富。詳しくはホームページで「ひとはく手帖2009」p.24〜p.29をご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/main.html


午後になって、子ども環境セミナーのメンバーは本題の藍の生葉で古代染めに挑戦!
講師はNPO法人 人と自然の会のみなさんです。

環境セミナー

▲子どもたちに丁寧に指導する人と自然の会のみなさん

大セミナー室では、有馬高校の科学部のみなさんが鈴木武研究員とタンポポ調査のまとめをしていました。たくさんのデータをまとめるのは大変そうでした。

鈴木研究員とのサムネール画像

▲膨大なデータを一つ一つ慎重に確認していました

 

今日は、このほかにもホロンピアホールで北摂三田高校吹奏楽部のみなさんが練習していました。大会も近いようですね。がんばってください!!

そして私は・・・
午後から小学校の先生方の下見対応に追われていました。
2学期以降、ひとはくに来館を予定されている小学校の先生方です。
下見のついでに、夏休み中の夏季教職員セミナーの紹介もしたところ、
「まだ申し込めますか?」「大丈夫です。定員になったものから締め切っていますが、まだ申し込めるセミナーもありますよ」と紹介しました。

みなさんもこちらからどうぞ!

分野別、夏季教職員セミナーのところをご覧ください。

http://hitohaku.jp/education/09bunya/index.html

今年から始まった教員免許状更新講習の申し込みはこちらから!

http://rikashien.jst.go.jp/teacher/index.html

 

さて、ひとはくでは夏休み期間中、無休です。
毎日いろいろなイベントがあります。

丹波で発見された獣脚類・ティラノサウルス類の歯や「丹波竜」の化石、
さらに、企画展「初夏の鳴く虫と巡回展 ぎっちょん君参上!」も8月末まで開催しています。
今度の週末には、
■25日(土)11:00〜「ミニ逆さビデオカメラをつくろう」
■26日(日)14:00〜鳴く虫講談「のこぎり名人 ぎっちょん君誕生!」
などもあります。お楽しみに!

ぜひ、この夏、ひとはくに何度もお越しください。

(生涯学習課長 平松紳一)
 

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