9月5日。伊丹市が主催する「鳴く虫と郷町」に行ってきました。今回は、築300年の旧岡田家住宅(国重要文化財)での柿衛文庫と伊丹昆虫館が主催する「鳴く虫句会」でのゲスト出演でございます!ひとはくでのぎっちょん君は終わ った・・・のですが、再び伊丹に舞い降りることと相成りました。
午前は、大人向けの「鳴く虫句会」。まずは、柿衛文庫の今井館長のあいさつから。
旧岡田家の中は、虫があちこちに置かれ、風流な空間でございます。
さあ、ネタは講談「小泉八雲の虫売り」。高い天井に 「ギースどうどすー」と売り声が響きわたります。
昔の虫売りのお話にはもってこいの空間で、時間はゆったり過ぎ、ひととき明治のころにタイムスリップした感じがしました。
蔵の奥からヘルンさん(小泉八雲)がひょいと顔をだしそうな雰囲気でした。
午後の部は「鳴く虫親子句会」。
今日の出演は、一座から、河南堂四十一斎、御免奈斎、綾毬奈斎。
特別出演は柿衛文庫から河南堂緑黄色屋斎さんで、ハチリーナを見事演じていただきました。
キリギリスや鈴虫の鳴く声で大にぎわいの中、鳴く虫クイズで、ぎっちょん扇子のプレゼントもあり、お客様も大にぎわい・・・
そして、 このイベントの仕掛け人のひとり。伊丹市昆虫館の坂本昇学芸員の鳴く虫解説です。(ひとはくのエコバックを持っています。えらい!)
旧岡田家の入口には、ぎっちょん君参上!展で展示していた小泉八雲と鳴く虫展示が、鳴く虫の俳句とともに展示中でございます。
「鳴く虫と郷町」は9月12日まで伊丹市宮の前かいわいや商店街などで好評開催中です。
なんと、あちこちの虫かごやツボに15種2000匹の鳴く虫がいて、風流に鳴いています。
季節はそろそろ秋。みなさんも伊丹で虫たちの音楽に耳を傾けてはいかがでしょうか?
川東丈純
さて、捕獲大作戦!のつづきでございます。
大谷研究員は、ひとはくのハチ飼育場にフラハチ君を連れてかえってきました。
そして、入口をあけました。
「おー。ここはどこやいな・・・。まあ、日陰やし、ええ感じやないか。ほな、巣の掃除しょうか。」
そして、ハチたちが落ち着くまで、しばらくおいておきました。
巣をあけて、女王バチを探します。もしいなかったら、ほかの巣から幼虫を移すとその幼虫が女王バチに育つそうです。不思議です・・・。
なんと、女王バチさんいてはりました。よかった・・・・。写真中央上のちょっと大きめのハチが女王バチさん! 「さあ、子どもたくさん産みまっせえ!」
と張り切る女王バチさんですが・・・
さて、この4千匹のフラハチ君たちは、どうなっていくのでしょうか。大谷研究員によると、居心地が悪ければ、どこかへ行ってしまうこともあるようですが、「おそらく、ここで増えていくだろう。」とのこと。
フラハチ君のこれからについては、またのお楽しみ!
フラハチ君捕獲大作戦!の一席でございました。 謎の講談師 河南堂珍元斎
河南堂珍元斎でございます。本日は「フラハチ君捕獲大作戦!」の一席でございます。
時は、9月4日の午前10時ごろのこと。
旧知の三田市の公園みどり課の生田さんから珍元斎あてに一本の電話がはいりました。
「深田公園でミツバチが大量に地面に群がっています!駆除するのもかわいそうなので、いりませんか?」
そこで、専門の大谷研究員がセミナー中だったので、珍元斎と鈴木研究員で現場に急行!
なんと、芝生にミツバチがうじゃうじゃ・・・・。市民の通報で、生田さんは立ち入り禁止にしてました。
すごい数のミツバチで、みんな元気にうごめいています。でも、死んだハチもいるようで、ハタラキバチが群れの外に出しています。
大谷研究員は「もらいましょうか。」とのことだったので、とりあえず場所の確認をして、あとから、捕獲して三田市に連絡することと相成りました。
午前11時半。大谷研究員、鈴木研究員と現場へ。いよいよ捕獲大作戦!でございます。
大谷研究員によるとセイヨウミツバチで4千匹くらい。おそらくスズメバチに襲われて逃げてきたのでは・・・とのこと。でも、ふつうは木の上とかにいて、地面に群がるのは初めて見たそうで、珍しい光景のようで、ございます。
女王バチから巣箱に入れると捕獲しやすいので、女王バチを探しましたが、みつからず、とりあえず、全体を追い込むことに。
まず、煙で群れを追い立てます!
「うわ!このおっさん。何すんねん。わしら煙きらいやがな。あーけむー。ゴホゴホ・・・かなんなあ。あっち行こかいな・・・。」
す ごい!数匹が入口から歩いて入ると、アリの行列のように群れ全体が巣箱に向かって歩き始めました。
「おお!こんなとこに、ええ巣があったがなあ・・・よかったなあ。」
あわせ技で、ほうきとチリトリでごみを入れるようにハチをブラシで段ボールにいれます。
そのうち、飛んで上から入るハチもでてきました。
そこに、スズメバチがミツバチの巣をねらって、やってきました。
「おー、ハチミツたまっとうかなあ。いただきまーす!」
すると大谷研究員が「パン!」っとブラシで一撃で倒しました。さすが・・・でも、死んだとおもっていても針を刺す能力はあるのでさわってはいけません。
「やられたあ・・・。」
門番のハチは、羽を扇風機のようにふるわせ、巣のにおいを外に送り仲間に巣の場所を知らせはじめます。
「ブーン・・・・おーい!こっちがわしらの新しい巣やぞー!はよう帰ってこいよ!」
「うわー、巣やで、やっと住むとこできたがな。よかったがな。」とワーワーいうております。
掃除を始めるハチもでで参りました。
ほとんどのハチがはいりました。
「あれ?はいられへんがな・・・。おーい、あけてくれ!」
なかなかはいらないので、締め切り。非情な世界でございます。
いつもそんな感じだそうです。残された子たちの運命はいかに・・。
どこかに飛んでいってしまうようです。
箱をしめて、フラハチ君捕獲大作戦は無事終了。フラワータウンにいたハチなので「フラハチ君」と命名しました。
さて、何もなかったようにさっそうと立ち去る大谷研究員でありました。
かっこいい・・・。
つづく・・・