サイトマップ |
文字サイズの変更

ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

バリアフリー情報

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

ひとはくセミナー倶楽部

ひとはく新聞ハーモニー

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


さて好評開催中のミニ企画展「だまし絵といろんな“だまし”」のオープンセミナー「ひとはくだましセミナー」を来る10月12日(祝)と17日(土)に開催します!両方とも12時半〜14時までひとはくサロンで行います。12日は、建物、狐狸講談、なまず絵、だまし絵。17日は、虫3D、芝右衛門狸紙芝居、虫擬態がテーマです。

その内容の一部を先月22日に県立美術館でも開催しました「1日だけのひとはく美術館〜ひとはくだましセミナー〜」から紹介します。IMG_9681.JPG県立美術館の「だまし絵」展はその日1万人を超す大賑わい。ひとはくのセミナー会場も立ち見が出て120人もの人。

IMG_9699.JPG司会は久々に元NHKの阿部星香さんです!

IMG_9685.JPGまずは山崎義人研究員の「建物のだまし」。

IMG_9690.JPG建築や都市などの空間は、人々の五感で受けとめられます。 IMG_9693.JPG

そんななかで、だまし絵のように目の錯覚を利用していろんな風に見せるトリックが、あちこちにあります。図と地や錯視・・・その秘密を解き明かしました。 IMG_9701.JPG

2番手は、河南堂珍元斎とぶんがく茶釜。

演目は、きつねとたぬきのだまし合戦!講談「おまんだぬきと細川のおやっさん」でございますIMG_9748.JPG

昔から、人里近くに住んでいる狸や狐は人をだますといわれてきました。 IMG_9712.JPG

本当はそんなことは出来ないのに怪奇現象を妖怪たちととも一身に背負ってきたエライだまし屋のタヌキさんとキツネさんを主人公に、IMG_9735.JPG

淡路につたわる昔話をもとにおまん狸と細川のおやっさんというキツネの化かしあいの物語を寸劇つきで演じました。 IMG_9783.JPG今回も珍元斎の相方、美術館の四十一斎もタヌキとキツネに化かされてフンまみれになる弥平を大熱演でした。12日にはひとはくでその迷演技を披露します。

 

 

河南堂一門も、十七斎のキツネ、小江雅智斎の女房、綾毬奈斎の大名行列と今回は女性陣中心の寸劇で華やかでありました。

  

トリは大谷剛研究員の「虫のだまし」。たくさんの動物の餌になってる虫たちは、つかまらないようにと一生懸命生きています。

IMG_9793.JPGその中で、ハチのふりをしている虫や「だまし絵」のように腰のくびれを模様で擬態する虫・・・ IMG_9795.JPGけなげに生きる虫たちをたのしく紹介しました。会場はさまざまな“だまし”に関心したり笑ったり驚いたり、あの手この手のだまし三昧の一日となりました。IMG_9806.JPGひとはくでのセミナーは2日間のスペシャル版でこの日出演しなかったなまず絵の加藤研究員や沢田研究員も出演します。みなさまもひとはくで、ぜひ“だまし”の世界に浸ってみてください。乞うご期待。

川東丈純

さて、河南堂珍元斎でございます!本日のお話は芭蕉さんとカエルでございます。

芭蕉さんと家にカエルという話ではなく芭蕉さんのあの有名な句「古池やかはづ飛び込む水の音」のかはづ=カエルのおはなし・・・。

IMG_0082.JPGIMG_0085.JPG 10月3日伊丹にあります俳諧の文学館、柿衞(かきもり)文庫で企画展「芭蕉 新しみは俳諧の花」展がはじまりました。

 

 

 

 

 

 

さて、月日はずーっとさかのぼり、今年の夏、7月のこと。太田英利研究員と珍元斎は、柿衞(かきもり)文庫と大阪芸術大学と組みまして、この「芭蕉展」に向けたワークショップをすることになったのでございます。(この企画なんと文化庁の補助金がつきました!)

P1010173.JPGそれは、芭蕉さんのよんだ「古池や・・・」に登場するカエルをテーマにした2つのワークショップ。

1つは、俳人の木割大雄さんと太田研究員のコンビ。

子どもたちが生きているカエルをさわって体感したのち、「古池や・・・」の句を短冊に自由に表現する講座。 P1010180.JPG                      もう1つは、大阪芸大の堀野利久さんと珍元斎のコンビで、芭蕉さんがカエルの句をよんだ「蛙あわせ」の場面を再現した講談を子どもたちが聞いて体感したのち、カエルの焼き物をつくり大皿に盛るというもの。

 

 

 

第1弾はカエル短冊から。7月7日、場所は稲野小学校と鈴原小学校。柿衞(かきもり)文庫の今井美紀館長、木割さん、太田研究員、珍元斎の4人が登場し、カエルまみれの戦いの火ぶたは切って落とされたのございます。

P1010177.JPGまずは、太田研究員によるカエルの生態を解説。なんと世界には4500種のカエルがいるとのこと  。   そのうち日本は40種。うち半分が沖縄。やはり琉球は多様な自然があるんですねえ。

P1010205.JPGカエルは環境の変化に弱く、伊丹にも昔はいっぱいいましたが、だんだん減っていて、今回捕獲したトノサマガエルとヌマガエルは道場町でとってきたもの。夜中に田んぼに入って捕獲中、不審者と思われた・・・などのエピソードを交えながら、子どもたちに楽しくわかりやすく語りました。  P1010212.JPG      そして、いよいよカエルさんをさわります。 P1010206.JPG P1010182.JPG 珍元斎がケースにはいったカエルさんを解き放ち、子どもたちは大騒ぎ、カエルはさわられ、キャーキャーいわれ、えらいこっちゃ!って感じです。

P1010184.JPGおそるおそるのぞく子。顔にのっけてふざける子、まったくさわれず見るのもいやで衝立にかくれる子・・・みんなそれぞれいろんな反応です。 P1010209.JPG

P1010186.JPG散々さわったあと、いよいよ木割さんの指導で、短冊にいろんな絵や文字で「古池や・・・」をかいていきます。 P1010188.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  P1010193.JPGP1010197.JPG P1010198.JPG P1010226.JPG

みんな夢中で縦のものや横のもの、多様な作品ができました。カエルさんはというとぐったり、うんざり。

でもカエルさんのおかげでたのしいおもしろい作品ができました。

大活躍のカエルさんはこの日ちゃんともとの道場町の家へ無事カエルことができましたので、ご安心をば・・・つづく・・・・

蚊の顔面

2009年10月 6日
 電子顕微鏡で昆虫の顔面を観察する! ぜひ蚊の顔面を! 作戦の
続きです.博物館の近くで採ったヒトスジシマカで試しに観察用のサ
ンプルを作ってみました.ところが「頭を取って試料台に並べる」と
いうのが事実上不可能な事が判明.蚊の場合,一匹まるまるでも希望
の角度に接着するのが至難なのです.

 試料台に7種の色んな虫の顔を並べて,というのは断念します.適
当に貼付けた上で,見る際に角度を工夫するのが現実的なようです.

MQT-1898.JPG
ヒトスジシマカの横顔

昆虫共生・沢田佳久

2009年10月3日(土)に連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」の第7回「芦屋をとりまく森のキノコ」が開催されました。担当は秋山研究員で、ひとはく連携グループの「NPO法人さんぴぃす」のメンバーがスタッフとして参加しました。

 

前日までの雨の影響もなく、当日は朝から青空が広がりました。集合場所の芦屋ゲートから奥池方面に向かって、芦屋川沿いの森の中でキノコを探しながらゆっくりと歩きました。

 

nikawatake.JPG

ハナビラニカワタケ。ブヨブヨとした手触りで、ちょっと気持ち悪い感じもしますが、さっと湯がいて酢の物にするとおいしいそうです。


akebi.JPG

キノコだけではなく、森の中ではおいしそうなミツバアケビの果実も目につきました。ねっとりとした甘い白い果肉の中には、たくさんの黒い種が入っていました。

 

seminar0.JPG


芦屋の住宅街を抜けて奥池までを2時間ほどかけてゆっくりと歩きました。道路際や路側帯など、ありとあらゆる場所でキノコを観察しました。

 

奥池横の緑地で昼食を採り、採集したキノコを並べて、秋山研究員にキノコの生態や見分け方について簡単に解説していただきました。昼食後にも奥池周辺の緑地や雑木林で、キノコを探しました。最初はなかなかキノコを見つけることができなかった参加者も後半はかなりさまざまなキノコを見つけることができました。

 

seminar1.JPG

奥池横の緑地でキノコを解説する秋山研究員とその写真撮影に夢中の参加者。奥池では外来種のエフクレタヌキモについても解説していただきました。

 

残念ながら9月にあまり雨が降らなかったことで、今回はキノコを探すにはあまりよい時期ではなかったそうです。カイガラタケ、スエヒロタケ、キュウバンタケの仲間、チャツムタケ、ホウライタケの仲間、ワサビタケ、コウヤクタケの仲間、ハナビラニカワタケ、テングタケ、ベニヒガサ、チシオタケ、ツチグリ、マンネンタケ、ツガサルノコシカケ、ジャガイモタケの仲間など20種ほどのキノコを見ることができました。

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」は、さまざまなテーマ・研究員が担当となり、毎月1回行われます。事前申し込みが必要です。セミナーについての詳細やお申し込みについては、こちらをご覧ください。


http://hitohaku.jp/education/main.html

 

(自然・環境マネジメント研究部研究員 北村俊平)

 

セミナー「芦屋でまなぶ森・川・海の自然」今後のラインナップは以下の通りです。

 

116日(金) モクズガニとウミボタルの観察 (三橋研究員・大脇氏 NPO法人さんぴぃす)

125日(土) 森の樹木と土の観察 (小舘研究員)

19日(土) 芦屋の街 野鳥図鑑をつくろう (遠藤研究員)

213日(土) 手作りカメラで自然を写そう (赤澤研究員)

313日(土) 湿地の水生動物(三橋研究員)

ドングリ いろいろ

2009年10月 5日

公園や野山を散策すると,大きく実ったドングリが目につきます.

深田公園で見られるドングリをちょっと紹介します.

konara.jpg matebashii.jpg

左の写真は「コナラ」.右の写真は「マテバシイ」.

帽子みたいな部分(殻斗と言います)が鱗状になっています.コナラのドングリは落ち始めたところですが,マテバシイはもう殆ど落ちてしまっています.

sirakashi.jpg arakashi.jpg

左の写真は「シラカシ」.右の写真は「アラカシ」.

殻斗はリング状になっています.まだ未成熟で落ち始めていません.

kunugi.jpg

これは「クヌギ」.まんまるいドングリです.もうかなり落ちています.

5sp.jpgのサムネール画像のサムネール画像

並べてみるとこんな感じ.Aはシラカシ,Bはクヌギ,Cはアラカシ,Dはマテバシイ,Eはコナラです.大小さまざまなことが分かりますね.

10月中旬(種類によっては下旬)頃までなら,きれいなドングリが観察できます.ドングリは晩秋になるとほとんど見つかりませんので,秋晴れの日にでも近々公園を散策してみてはいかがでしょう.

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

Copyright © 1992-2021, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.