サイトマップ |
文字サイズの変更

ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

バリアフリー情報

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

ひとはくセミナー倶楽部

ひとはく新聞ハーモニー

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


ひとはく20周年記念事業の一環として、移動博物館車が新登場します。
本日、移動博物館車の愛称とそのロゴデザインを含む車両の
ラッピング・デザインについて説明会が行われました。

ラッピングデザイン説明会
説明に参加された人たちに、ひとはくの概要と移動博物館車について説明が行われました。
参加されたみなさんはそれぞれの意欲たっふりに聞き、質問等されていました。
中学生の方も参加してくれました。

運用イメージ
移動博物館車の運用イメージです。

館内案内1
説明会の後、ひとはくをもっと知ってもらうために館内を案内させていただきました。
後ろに見えるのが蝶の展示物ですが、移動博物館車でもこのように展示して
各地を訪問する予定です。

館内案内2
今日から展示されている「丹波市産竜脚類の下顎化石」を見つめる参加者のみなさん。
上記の化石は8月31日まで展示されています。ぜひ、見に来てくださいね!

ラッピングデザイン ポスター
応募締め切りは7月31日17:00 必着です!
みなさん是非、応募してください。
くわしくは こちら まで

                                  情報管理課 さかうえ
  

6/30(土)7/1(日)のフロアスタッフとあそぼう!は万華鏡づくりを行いました。

大人気の万華鏡づくり・・・今回は“七夕”が近いということで“たなばた万華鏡”をつくりました☆☆  

   

cupa.jpg みんながんばってます!

 

manngekyou.jpgみんなの素敵な万華鏡!!

kodomo.jpg 

 kodomox.jpg

  

 

 

 

kodomoxx.jpg

 

 

 

  

七夕が楽しみだね♪

 

 

フロアスタッフ☆たにぐち・ありむら・みの・おの

 吾輩はドジョウジイじゃ。6月16日、歌手加藤登紀子さんの名を冠した、兵庫県多可町中区坂本の「登紀子の田んぼ」に珍元斎と大谷剛研究員と田んぼの多様性を伝えにいってきたのじゃ。

水田  昔ながらの田植え  講師陣の紹介  早乙女姿がいいね  1枚終わって記念撮影 

 まずは、酒米の王者・山田錦の田植えじゃ。子どもたちは、早乙女姿で一つひとつ手植えしたのじゃ。農薬を使っていない豊かな田んぼは生き物がいっぱいじゃ。ゲンゴロウの幼虫ガムシ、カエル、りっぱなミミズ、寝返りのうまいカブトエビなど、みんなさわって大喜びじゃ。

ゲンゴロウの幼虫  ガムシ?  カエル  カブトエビ

登紀子の田んぼ 山田錦の親にあたる酒米・山田穂は、多可の豪農が見つけたといわれ、ここは「山田錦発祥の里」じゃ。町は「日本酒で乾杯の町」も宣言しておって、ベルディーホールで毎年10月1日、加藤さんの「日本酒の日コンサート」をひらく、今回はそのプレイベントのスタートじゃ。

 田植えのあとは、珍元斎のタヨウ星人講談で吾輩たち田んぼのタヨウ星人も大型紙芝居絵巻でデビューしたのじゃ。ゲストのおっさんミツバチも登場し大にぎわい…仲間にはダンゴムシ3兄弟やハナマルタニシ、アメンボーンなどがおる。

滑らかな(?)なしゃべくり  ノコギリも登場  おっさんゲスト  わが輩じゃ!!

 大谷研究員の田んぼのタヨウ性セミナー「田んぼに住む鳴く虫と田んぼに来るミツバチ」の話もあった。コガタコオロギやキリギリス、ケラなど鳴く虫の聞き分けやミツバチを滅ぼす農薬ニコチノイドのことなどなどみんな真剣にきいておった。

  聴きます  大谷研究員の講義   大谷節、炸裂!!

 さあ、メインはタヨウ星人お絵かきじゃ。子どもたちはトビウオマメやハゲタ蚊、巻尺ムシなど思い思いのタヨウ星人を描いたのじゃ。

タヨウ星人お絵描き

 完成した作品は、夏休みに、珍元斎の描いたタヨウ星人と一緒に多可町ベルディホールで展示され、タヨウ星人お絵かきもまたやるそうじゃ。吾輩の勇姿も見られるのでみんな来るのじゃぞ。

 あと、7月9日、10日は西宮神社に珍元斎と大谷研究員のコンビは現れるそうじゃ。えびす様とタヨウ星人はなんの関係があるのか吾輩にはわからんが、どうもエビスビールと西宮のえびす様は関係あるようじゃ。興味のあるモノは夏えびす祭りへ、いざ、いくのじゃ!

エビス祭にLet'sGO

                          田んぼ系タヨウ星人 誕生No.1 ドジョウジイ  ドジョウジイ

 

7月2日に大阪市立自然史博物館で開催された
  「赤ちゃん(0・1・2歳児)連れ来館者対応を考える研究会」
に参加してきました。

館内見学中
(館内を案内していただいている様子)

この研究会は、西日本自然史系博物館ネットワークが企画されたもので、さまざまな博物館から40名ほどが参加されていました。ネットワークの事務局でもある、当館の三橋主任研究員から声をかけていただいたおかげで、ひとはくからは、フロアスタッフ7名、キッズひとはく推進室2名… 総勢9名のメンバーが参加しました。
研修会風景〜♪

昨年度から始まったキッズプログラム。今年度は、約150名のキッズが大使として任命されました。ひとはくにも、大勢のかわいい乳幼児の方々が来館されています。
私たちフロアスタッフは今まで、小学生を対象としたイベントづくりをしてきたのですが…
乳幼児の方々が喜んでくださるイベントはなんだろう?対応はどうしたらいいのかな?

フロアスタッフとして、「どのようにみなさんをお迎えしたらいいのだろう」と悩んでいるところだったので、「まさに、持って来い! ! ! 」のテーマでした。

実際に、赤ちゃん向けのプログラムを実施されている『伊丹市昆虫館子育てがもっと楽しくなるミュージアムづくり研究会と共同)』や『兵庫県立考古博物館』の発表を聞きました。
他の施設の試みに目からウロコ。二館ともプログラムの実施に向けての方向性を最初の時点で明確にされていました。

その後、討論会が始まりました。
博物館でのプログラムは乳幼児に向けて行うべきか?親に向けて行うのか?
受け入れ側のハード面は充実しているか?
展示施設での気配りはどうしているか?これからはどうすべきか?
みなさん、それぞれの方法で取り組まれていて、大変参考になりました。

さまざまな意見がでました^^

(各館の具体的な取り組みを黒板に書き出し)


赤ちゃんを連れたお母さんは平日を子育てセンターや公園などでワンパターンな過ごし方をされています。そこで、新しい事として『博物館』を非日常として選択されます。
その時、親の視点で魅力があり、刺激のある学びや遊びがあれば、『また来館しよう!』と思っていただけます。そのためにも、赤ちゃん連れ来館者に向けて、ウェルカムな雰囲気を作ったり、
人による声掛けや気配りなどきめ細やかな対応(サービス)が必要なのです。
私たちフロアスタッフは重要な位置にあるのだと再認識できました。

他の施設の方では、乳幼児スペースの近くには、必ずスタッフの目があるというお話でした。
安全・安心面を考えたら当然のことですが、お客様に快適に博物館をご利用いただく上でも、またフロアスタッフのこれからを考える上でも、大変参考になりました。
これからどうすべきかは、どの館でも試行錯誤されています。
このような研究会を通して、フロアサービスの充実に向けた情報交換が、今後もできればと思います。

笹山由利子・瀬良裕子(フロアスタッフ)



NPO法人西日本自然史系博物館ネットワークの事務局ということで、当然ながら勉強会に参加してきました。会合のはじまる前には、大阪市立自然史博物館内ですこし展示解説や技法解説を行いました。みなさん、特に子ども向けワークショップやキッズパネルなどに関心があり、フォントは?デザインのカラーバランスや文字数の少なさなど、妙な盛り上がりでした。子どもの書いた絵をどうやって貼っているか、など参考になりました。

さて、勉強会ですが部屋はほぼ満席で、参加者は約40名、13の博物館(+大学生、NPO、展示会社のかた)が参加。話題提供は兵庫県の2つの博物館です。2館ともに、早い段階からキッズプログラムの開発に取り組んでこられ、地域の方々やボランティアさん、幼稚園の先生方の協力を得て、綿密に企画を練って来られてきたプロセスを報告いただきました。どちらもそうですが、外部の方、とくに子育て分野や見せ方に精通されている方が参画され、実演などを通じて相互評価・批評することの効果がとても大きいように思いました。
 総合討論では、当館のスタッフから、「キッズコーナーでの子どもの野放し問題(親はいずこへ?)」についての問題提示があり、これを口火に各館での具体的な対応が引き出されました。それぞれの館での独自の取り組み、考え方、海外での視察事例などをまじえて、多様な意見が出されました。結局のところ、放置は許容せず、託児所じゃないことを伝えたり、頻繁に声かけするしかないとのことでした。となると、場所の問題が重要になります。
 面白かったのは、キッズコーナーをどこに設置すべきか、という課題に対して、多くの館に共通していて、開館から幼児コーナーが想定されていなかったので、展示室の奥まった空いたところを充てていたが、目が行き届きにくく、声かけしにくい、安全&防犯上の理由で、試行錯誤を経て、いちばん多くの人の目につくところに移動されたとのことでした。これは、どの館も同じ意見(失敗と経験)で驚きました。それに加えて、適度な距離(近すぎてもダメ)とタイミングで声かけできる場所、隣接して椅子を置いて親の居場所もつくること、などの意見もありました。さすがに皆さんからの経験にもとづく話で参考になりました。
 その後、色んな方々と立ち話状態でフリーディスカッションと交流。何名かのグループで幼児学習の到達点についての議論に。そのなかで印象的だったのは、幼児が家に帰ってから、「身の回りのいっしょ探し」、「似たもの探し」が体験の効果を測るチェックポイントだという意見がでて、皆さん納得。博物館での実物標本に端を発して、「手を動かす作業の実施」、「はじめての出来た!体験」、「家に持ち帰り」、「身の回りのいっしょ探し」といった一連の学びのプロセスをデザインすることが大切との意見が、参加者から自然と沸き上がりました。
 そんなことで、引き続き、宿題を各館に持ち帰って、ふたたび同じテーマで研究会を開催しようということで解散しました。こうした日頃からの他館との交流や研究員・スタッフのお勉強(研修)を通じて、より楽しく学べる博物館づくりをすすめてゆきたいと思います。
スタッフの皆さん、お休みの日にお勉強に勤しんでいただきご苦労様でした。

みつはしひろむね(研究員)

 

ユニバーサル・ミュージアムをめざして10

 

失語症者に助けてもらう−3

 

Picture7_544pic.jpg 

 活字を大きくして,漢字に直した,デイジー版『くんくんくん おいしそう』は,協力して下さった多くの失語症者にも理解していただけたようです.ただ,どうしても理解できない人がいました.どうしたのでしょう?

 

 失語症者に助けてもらう−1に,すでに書いた事ですが,わたしたちはたくさんの失語症者を前にすると,どうしても「失語症者」とひとくくりにしがちです.でも,障がいは人によって違います.<話せない>人や<書けない>人だけでなく,<聞いて理解できない>人も<読んで理解できない>人もいます.そんな人が、デイジー版の『くんくんくん おいしそう』を「分からない」と言っておられたのです.この困難をどう克服するかは,これからの課題です.

 

 聴覚失認の人 (1) にも,うまく聞いてもらう事ができませんでした.

 

聴覚失認の人は,耳では音を「聞いている」のですが,脳が音を認識できません.その上,話すことや書く事もうまくできません.そんな人は,普通の人のように,短時間で もの事を理解するのが大変なのです.このことは、失語症者友の会の代表の方からも、うかがっていました。それでも皆さん、知識を求めておられるのです。

 

わたしがデイジーで作った文章は,(わたしが付いていたとしても)機械で伝えるのですから,「相手が理解できた事を確かめて,次を読む・画面に表示する」ということはできません.できる事と言ったって,せいぜい <読む・画面に表示する> スピードを変える事ぐらいです.

 

 「機械で作った声」を聞いてもらったのも問題だったかもしれません.人間の声と機械の声は,同じように聞こえても微妙に違います.「『機械で作った声』は,どこか違う」と指摘した失語症の方もいらっしゃいました.

 

 人間の声と機械の声は微妙に違うから,朗読ボランティアという存在が必要なのです.でも,わたしの回りに朗読をして下さる方は,さしあたって見つかりませんでした.第一,これは研究なのですから,本当は朗読をして下さる方にアルバイト代をお払いして,読んでもらうべきなのです.しかし,残念ながら,そんなお金はありませんでした.ただ、DAISYを作ったり,<聞く・読む>ためのソフトは、無償で手に入ります (注2).最初のうちは,これで充分です.

 

 でも,こんな研究は,何だかすてきだと思いませんか?

 

 失語症者でも,症状の重い人は「保護を受けるだけの人」だと思われてきました――今でもそう思っている方が,障がい者の側にも,障がい者でない人にも,たくさんいらっしゃいます.ところがユニバーサル・ミュージアムの実現には,健常者には不可能な<独特の感じ方>が大切なのです.そんな特別な<独特の感じ方>をする人は,まだ,わたしたちが気づいていないだけで,世の中には,たくさん,いらっしゃることでしょう.それは何も障がい者に限った事ではありません.

 

 ある展示を見た時,健常者はガラスの中に展示されたものを普通に見,パネルに印刷された解説を,普通の事として読みます.しかし,視覚障がい者はガラスに囲まれた展示物など何もわかりませんし,コミュニケーション障がい者はパネルに何が書いてあるのかがわかりません.この研究では,コミュニケーション障がい者の代表として,失語症者が協力してくれたのです.

 

 前にもユニバーサル・ミュージアム:ことばの整理に書いたことがあります.ユニバーサル・ミュージアムというのは,ユニバーサル・デザイン――デザインは美しいに超した事はありませんから,インクルーシブ・デザイン――の考え方を取り込んだ博物館や美術館や図書館といった生涯学習施設(しょうがいがくしゅう・しせつ)のことです.みんなの知恵を集めれば,みんなでいっしょに使えるものになる.その「みんな」の中には,いろいろな障がい者もいれば,母語の違う(日本語がうまく話せない)人もいる.小さな子どももいれば,おじいさんや おばあさん もいるのです.そうした人が誰でも気がねなく集まって,学べる場所を作る.そんな場所を創造する.それが<ユニバーサル・ミュージアムを作る>という意味です.

 

 ユニバーサル社会という理想があります.それが実現したら,どんな社会ができるのか,わたしにはまだ,よくわかりません.しかし,ユニバーサル社会は創造していかなければなりません.そしてユニバーサル社会とは,働き盛りの,健康な人だけが作るのではありません.決して「保護を授(さず)ける社会」がユニバーサル社会ではないからです.それは多様な人――健常者や障がい者や母語の違う人や年齢の違う人やら――が力を合わせて作り出す,未来のあるべき社会です.そのひな形がユニバーサル・ミュージアムなのです.

 

 わたしは,ユニバーサル・ミュージアムというのは,ユニバーサル社会を実現するための社会実験だと思います.

 

 

Gorilla&Tree.jpg『くんくんくん おいしそう』(阿部知暁,1994)

 

三谷 雅純(みたに まさずみ)

 

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所

/ 人と自然の博物館

 

----------------------------------------

 (注1) 医学的には,人のしゃべり声と,風の音や水の音のような環境音(かんきょう・おん)は別なのだそうです.人のしゃべり声が認識できないと純粋語聾(ご・ろう),環境音が聞こえないと(狭い意味の)聴覚失認(ちょうかく・しつにん)と呼ぶそうです.ですから,デイジー版の絵本の機械で作った「声」が聞こえないのなら,本当は語聾(ご・ろう)と言うべきかもしれません.ここでは音が認識できない人を,広い意味で「聴覚失認」と呼んでいます.その人は,大人(おとな)になってから失語症になったので,中途失聴者(ちゅうと・しっちょうしゃ)――普通に生活をしてきたのに,事故や病気で聞こえ方が悪くなった人――の立ち場に似ています.

 

 (注2) Microsoft Windows のパソコンに Word というワード・プロセッサが入っていれば,Word 2007Word 2003,またはWord XPの文書からなら,組み込みソフトSave as DAISY Translator2.1.1.0日本語版でデイジー文書が簡単に作れます.Save as DAISY Translator2.1.1.0日本語版は,()日本障害者リハビリテーション協会DAISY研究センターのウェブサイトから,無償でダウンロードできます.

 

DAISY Translator日本語版

 

 ただし,音声合成エンジンをインストールしていないとデイジーはできません.DAISY Translatorを使用して音声の入ったデイジー文書を作成するには,音声合成エンジンが必要なのです.マイクロソフトで,障害のある人向けに日本語音声合成エンジンを配ってくれます.無償です.ドキュメントトーカ日本語音声合成エンジン (クリエートシステム開発株式会社製) CD-ROM申し込み先は次の通りです.

 

日本語音声合成エンジンのご提供について

 

 デイジー文書の再生ソフトは,ATDOのウェブサイトから AMIS3.1日本語版が無償でダウンロードできます.

 

AMIS3.1.3 ファースト・ステップ・ガイド

Copyright © 1992-2021, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.