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毎月のドリームスタジオ、今回は秋を代表する身近な「どんぐり」を題材に選びました。

親子連れ(幼稚園〜小学校低学年)を主な対象に「学び」と「遊び」のコーナーを設けました。親子協働の要素を盛り込んだ「どんぐりをより身近に知る」ドリームスタジオです。また、導入にもいろいろ工夫しました。

 

1 どんぐり独楽、どんぐり剣玉のデモンストレーション、

2  入口をどんぐり暖廉、クズで飾り、雰囲気を盛り上げる・・などな

    ど。

 

その甲斐あってか、たくさんのファミリーに楽しんでもらいました。

なお、「いろころ」とは「いろいろ」と「ころころ」の合成語です。

 

 

DS1.JPGのサムネール画像 

写真1

入口をどんぐり暖廉とクズで飾り雰囲気を出してます

 

DS2.JPG 

写真2

「学ぶ」上段は幼木、下段は葉と実あわせの資料

 

 

DS3.JPG 

写真3

「遊び」どんぐり釣り 大人もはまってしまいます

 

DS4.JPG 

写真4

「遊び」どんぐり独楽 お父さん頑張る

 

DS5.JPG 

写真5

「遊び」どんぐり独楽 親子で仲良く協働作業

 

DS6.JPG 

写真6

「遊び」どんぐりけん玉 父「どうだ!」

 

                 中島得三(NPO法人 人と自然の会 植物観察会)

 

岩槻邦男のコラム10

2009年10月27日

 ひとはくの新展開では、博物館活動の原点に戻り、生涯学習支援とシンクタンク機能の発揮が活動の2つの柱とされました。生涯学習支援の視点はすでに第8回に取り上げましたので、今回はシンクタンク機能について、ひとはくが貢献している実例をいくつか拾い上げて紹介します。

 シンクタンク機能とひとことでいっても、多様な対応が期待されます。県立の博物館という博物館の位置づけから、県政課題への対応が業務としても必要なことはいうまでもありません。この領域では、第3回に紹介しました「生物多様性ひょうご戦略」策定での貢献が分かりやすい実例です。近頃の評価システムでは、委員会にどれくらい出ているか、などと数字に表れやすい資料が大手を振って歩くことになっていますが、ひとはくも実際いろんな委員会での貢献もしています。しかし、戦略に結びついたのは、絶滅危惧種や外来生物への日常的な対応、里山林などの基礎的な調査研究から管理維持への貢献など、これまでに積み上げてきた実績です。博物館としての日頃の調査研究活動が、県政課題へのシンクタンク機能に結びついているきれいな実例といえます。

 ひょうご戦略に実った成果は、来年秋の生物多様性条約加盟国会議(COP10)に向けての活動、とりわけ神戸で開催される諸会合での活動につながり、ひとはくのメンバーの貢献はここでも光っています。環境問題は「地球規模で考え、地域で活動を」と訴えられます。兵庫県における地道な活動が地球の明日への指針を描き出すことが、兵庫県の自然の保全につながる基本です。

 県立の博物館だから県政課題に貢献していればそれでいいというものではないでしょう。県立の機関は県民のものです。実際、兵庫県におけるさまざまな自然環境問題への取り組みに、ひとはくはシンクタンクとしての役割を果たしています。ひとつは、市町村等の公共団体への助言と協力です。具体的に協力協定を結んだり、形式上の取り決めはなくても、実際上求められて事業の企画に助言をしたり、評価に協力したりと、さまざまな貢献を重ねています。

 自然環境と人とのかかわりは、行政だけで理想的に維持されるものではなくて、そこに住む人々の自主的な活動によって支えられるものです。日本列島の自然は、典型的に、日本人の、人と自然の共生を育んできた生き方によって維持されてきました。(そのことを、昨年の連続セミナーで話しましたが、内容をかいつまんで9月末に研成社から刊行した『生物多様性のいまを語る』に紹介しています。)現在もまた、自分たちの環境を大切にしようと考えるさまざまなNGO, NPO によって多様な試みが進められています。自然環境についての日常的な調査研究の知見に基づき、ひとはくのメンバーはこれらの人々に必要な助言を提供し、シンクタンクとしての機能を果たしています。求められて応じるだけでなく、ひとはくのキャラバン活動などを通じて、地域に新しい意欲を芽生えさせるきっかけづくりも行ってきました。ひとはくの活動に連携する人々の環を育てようという試みです。その成果は、毎年2月11日に開催することにしている「共生のひろば」で見事に花を開かせつつあります。

 今夏は佐用川できびしい災害に見舞われるという悲しい出来事がありました。ひとはくは船越山麓の昆虫館と強い連帯をもって活動しており、わたし自身も昨年は昆虫館との共同事業に参加しました。災害に見舞われた日もまさに連携活動が実施されている時でした。昆虫館の災害につきましては、このブログでもすでに紹介した通り、ここでの活動を大切にしている人々といっしょに、復興支援の呼びかけをしています。これもまた、ひとはくのシンクタンク機能から出発した具体的な活動です。シンクタンク機能は座って理論を展開することも大切ですが、環境問題への貢献を考えるなら、具体的な活動につながってはじめて成果が結ばれることも認識する必要があります。


岩槻邦男(人と自然の博物館 館長)

 

柳田國男とカマキリ

2009年10月27日

さて河南堂珍元斎でございます。

時は10月2日のこと。場所は福崎町。

あの有名な民俗学者柳田國男さんの生家になんと

巨大なカタツムリと巨大なカマキリがあらわれたの

でございます。 IMG_0218.JPG IMG_0213.JPG

これには訳がございまして、

3月に続き柳田國男松岡家顕彰記念館との連携イベント。

今回はカマキリでございまして、柳田さんの作品「蟷螂考(とう

ろうこう)」にちなみましてのセミナー「柳田國男とカマキリ」

でございます。

先発は、鈴木武研究員のカタツムリのお話。 IMG_0174.JPG

カタツムリの種類や柳田さんが子どものころに見たハリママイマイ

の生態などを解説。

IMG_0187.JPGカタツムリを囲みながらのセミナーは囲炉裏端の昔ばなしのような

味わい深い分雰囲気でした。

 

 

 

 

 

 

 

中継ぎは、河南堂珍元斎の講談「田助とカマ吉の言葉の冒険!」

IMG_0193.JPG さあ、うってかわってこれは、大騒ぎでございます。

IMG_0244.JPG オガミとかハラタチジジイとかオマンバカバカとかけったいな方言

がたくさんあるカマキリの方言を探す旅にでカタツムリの田助と

カマキリのカマ吉の冒険!

 

柳田國男さんの唱えた「方言周圏論」のかたつむりの「蝸牛考」ともに根拠となったカマキリの「蟷螂考」をもとにした創作講談でございます。

IMG_0251.JPG IMG_0229.JPGカマ吉は御免奈斎、田助は四十一斎、カマッキリ尊氏は、飛び入り参加でデビューした阿北斎。

 

IMG_0257.JPG東京から八犬伝の千葉、京都、神戸、沖縄、そして故郷福崎と長い旅の中で、カマキリのたくさんの方言に出会います。 IMG_0235.JPG

戦いや大道芸もある寸劇講談・・・。みんな奮闘しました!

 

 

 

 

 

 

抑えは、大谷剛研究員のカマキリの生態のお話。カマキリのオスは交尾のあと、メスに必ず食べられるわけではない・・・など目からウロコのお話でした。

 

IMG_0276.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この巨大なカタツムリとカマキリ、またひとはくに現れるかもしれません・・・。

あーこわあ・・

さて、伊丹市の柿衞文庫で開催中の開館25周年記念「芭蕉−新しみは俳諧の花」展(10月3日〜11月23日)のひとはく連携ワークショップのお話の続きでございます。まずは、芭蕉展とあわせて展示中の「ふるいけやかわずとびこむみずのおと作品展」の紹介から。 IMG_0121.JPG

IMG_0095.JPGこれは、この夏、伊丹の小中学生と家族が芭蕉の「ふるいけや」の句から、自由な発想でつくったワークショップの作品展で、

IMG_0092.JPG実際に蛙をさわって短冊に文字を書いた作品や、セラミックで作った蛙を展示中です。

IMG_0098.JPG太田研究員が担当した短冊編は前回のブログで紹介しましたが、今回は珍元斎の担当したセラミック粘土ガエルのお話。 P1010175.JPGのサムネール画像

柿衞文庫には、芭蕉が短冊にかいた「ふる池や蛙とびこむ水のおと」の有名な句があります。この句が生まれた場面を創作講談で再現。 P1010178.JPG

内容は、うるう3月の中途半端な季節に、カエルという季語が春と夏という、これまた中途半端ないきものを題材に、江戸は深川の芭蕉庵で腕を競い合ったという、芭蕉の一門の「蛙あわせ」のお話。

P1010181.JPGま、簡単にいいますと「カエルをネタにみんなで句をよもう!」の会でございます。

IMG_8807.JPG多くの門人が芭蕉庵にやってきて、そばを食べたり、酒をのんだりしながら、句を競いあう中で、カエルの句は生またというお話で、IMG_8762.JPG

カエルは今までカジカガエルを代表選手とする鳴く声を描くのがスタンダードでしたが、芭蕉はここではじめて、カエルの行動、すなわちカエル(たぶんダルマガエル)の姿をよんだことが すばらしい!新しい! のでございます。というようなことを一席ぶちまして、

IMG_8815.JPG IMG_8824.JPGその刷り込みのあと、大阪芸術短期大学の堀野先生の指導のもと学生さんの協力でセラミックガエルを作りました。中学生は、クラス用の超大皿に、家族は家族ごとの大皿にカエルを盛り、大阪芸短大で焼成して完成。

IMG_0129.JPG IMG_0143.JPG芭蕉さんをはじめ、柿衞文庫、現代美術作家、大阪芸術短期大学、ひとはく・・・そして、伊丹のこどもたち。人と自然の融合した芭蕉展、ぜひご覧ください! 

大きなスクリーンで動く、フロントスタッフ手作りのデジタル紙芝居。

1024日(土)から開催中の 特別企画「竜と獣の道」展にあわせて、

新作デジタル紙芝居『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』を上映しております。

 

 

1027-1dejitaru.jpg 

〜真夜中・・・誰もいない人と自然の博物館(ひとはく)で、展示物の生き物たちが動きだす・・・。〜

 

2006年、丹波市で恐竜化石がみつかりました。

それが丹波の恐竜、デジタル紙芝居の主人公“たんたん”です。

 

 

1027-2dejitaru.jpgこの丹波の恐竜“たんたん”が、ひとはくを散歩しながら、展示からぬけだした森の動物たちや恐竜時代の生き物たちを中心に、展示物のみどころを楽しくご案内する物語となっております!

 

この紙芝居をご覧くださったお客様に、『ひとはくナイトミュージアムコース』という 館内マップをプレゼント。

どんな生き物に出会えるかな?マップ(地図)を手に入れて紙芝居に登場した生き物に会いに、

ひとはくを探検してみよう♪ 

もちろん、ご紹介したもの以外にも、様々な生き物が館内にいます。

 

デジタル紙芝居は毎日上映しておりますので、ぜひ、ご覧くださいませ。

 

デジタル紙芝居 『丹波の恐竜“たんたん”の ひとはくナイトミュージアム』
上映期間 :10/24(土)〜12月27日(日)予定

上映時間 :平日 14:3014:45 

                    土日祝11:0011:15 と 14:3014:45 の2回

上映場所 :3階アースシアター

 

                                                                   松田 沙耶香(フロントスタッフ)
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