企画展『六甲山のきのこ展2010〜リアルな森の妖精たち〜』のポスターが完成しました。
制作デザインは、御影高等学校2年生の吉田咲季子さんです。Photoshop Elementsとタブレットを駆使して見事にデザインされています。前回の御影公会堂でのポスターから、格段にレベルアップしています。メインキャラの娘の髪型もマッシュルームカットに!絵が上手いだけでなく、内容構成できているあたりが凄いです。こちらから注文した『ブラックサタン・魔女風』デザインも、ちゃんとロゴデザインが『黒執事風』で対応。背景画像にも定点観測地の景観がわかる写真を採用しているのもGOO。ナイフにも何気にサインが入っているあたりがプロ志向、素晴らしいです。
(左が前作で、右が今回作です。今回作は、茶色系で統一されてます。)
さて、この企画展は、2月11日から始まります。ただいま準備中。
以下のとおり、先生と生徒が並べ中でして、まもなく完成する見込みです。
このところ、この展示会の準備に追われています。これまでもご紹介してきたように、この展示会は御影高等学校での総合学習の一貫でして(そのレベルをすでに超えてますが・・・)、高校生はもちろんのこと、兵庫きのこ研究会の皆さんの協力というか、全部おまかせでやっているものです。
私の役割は、ちょこっとお手伝いと技術指導だけです。
左の写真にあるように、やっと全部のキノコを並べることができました。今年の展示では、約180種になります(1〜2種扱いに困っているのがまだある)。昨年よりも、物量的に圧倒しております。
展示解説パネルも増えています。
六甲山のキノコの出現種数の予測であったり、雨量との関係性を解析したものもあれば、キノコの水彩画や写真など、いろんなコンテンツが満載です。
兵庫きのこ研究会の岩崎さんによる美しい水彩画も加わり、賑わっています。
本日のメインイベント(工作)は、採れすぎたキノコを使ってのジオラマづくりです。この企画は、高校生からの提案です。ジオラマづくりを指南します。
こんな感じで、不飽和ポリエステル樹脂に、御影高校の校長室の前で採った土を乾かして(御影を代表する土です!)、練りあわせて基盤に流し込んでいきます。基盤となる木材は、MDFパネルを使い、端材で枠をつくります。
流し込みは2回に分けて行い、水たまりっぽい印象のところに、粗めの土をまぶせて行きます。
あらかじめ、キノコを立てる位置をきめておき、板の裏側から釘をうって、そこにプラスティネーション化したキノコを差し込んで立てます。もちろん、マツの葉や落葉樹のはっぱも上から配置します。
割と簡単にできますので、興味のある方はどうぞ。戦車を置きたいと言って人もいました。
こんな感じ展示会の準備がラストスパートになっています。
きのこに関心のある方は、ぜひ2月11日以降に、ひとはくへお越しください。
1月12日から2月5日まで臨時休館していましたが、
館内ではメンテナンス、つまり館内外で補修や展示の準備、
来年度の「ひとはく手帖2010」の編集作業などが行われていました。
▲ひとはくの上は橋。というより本館そのものがかつての「深田大橋」そんなわけで天井の上のドームの補修作業が行われました
▲天井の張り替えなども・・・
もちろん丹波市では、毎日休みなく発掘作業が続いていたのです・・・
▲第4次発掘作業は毎日行われています。かなり深く掘ってますよね
▲ラボではクリーニング作業が休館中も毎日続いていました。お疲れ様です(^^)
さて、そんなある日のこと博物館に和服姿のお客様が・・・??
▲こんな光景は普段は見られませんね(^^)
これは博物館を舞台にした、ある広報誌の取材でした。
さて、昨日今日と大勢のお客様で賑わったひとはくも明日月曜日は休館日。
そして来週、11日(木・祝)には第5回となる「共生のひろば」が開催されます。
来週もひとはくに、ぜひお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)
2月14日は、パレンタインデーでございます。
が、ひとはくでは、バレンタインデーで告白する方もされる方も、まったく関係ない方も大歓迎の「ちんげんさいのスペシャルワークショップ」を開催します。ひとはくでは今年2回目の講談会。
1月の1回目は今年の干支トラさんが主役。この紙芝居講談は、小学5年生の女の子2人のデビュー作となりました。
その名も河南堂小斎(ちいさい)と河南堂野斎(やさい)。
なんと、いったん死んでしまいますが、トラさんの秘薬タイガーバームで元気に復活というお母さんと娘の役を好演しました。緊張気味のお二人でしたが、次回はどんな演技を見せてくれるか楽しみです。
さて、2回目の今回は、現在、丹波恐竜化石第4次の発掘中にちなみ、恐竜さんが主役でございます。
「恐竜講談で粘土恐竜を作ろう!」と題して、
恐竜化石から珍元斎がまったくの想像で書き下ろしました講談「ポップダンゴブラザーズ」を聞いて、みんなで想像して、好き勝手に自分だけのおもしろ恐竜を創造しようという趣向で、
完成後は、設置されているジオラマに粘土恐竜をおいて、みんなで記念撮影します。
実はひとはく恐竜フェスティバルのキャンペーン恐竜として生み出された恐竜で、はじめはなんとビールを持っていました。 担当の半田研究員の「ビールはねえ。子ども向けやしねえ・・・。」との言葉に珍元斎は「うーん・・・。」
そこで、一緒に考えまして、お祭りといえば、ポップコーンとダンゴというわけで、片手にビールがポップコーンとダンゴに変わり、晴れて、あの昨年のひとはく恐竜フェスティバルのポスターなどのキャラクターとなったのございます。
もし、たこやきとかいか焼き、わた菓子、フーセンだったら今回の講談も「タコイカブラザーズ」とか「ワタアメフーセンブラザーズ」なっていた訳でございます。
ま、それはさておき、
少し内容を紹介しますと、なぜか兄弟として育てられた草食恐竜のポップと肉食恐竜のダンゴ。それぞれその名のとおりポップコーンと草ダンゴが大好きですが、ダンゴはどうしても肉が食べたい気持ちが抑えられず・・・。地球そっくりのの星「ちたま」を舞台にしたファンタジー作品です。
現在、紙芝居を制作中で、
1月23日には、制作中の珍元斎をクマが襲い、あやうし珍元斎っ!ではなく、サンテレビのクマさんこと速形さんの取材で登場。
今回の紙芝居やひとはく手帖用の上田萌子研究員の似顔絵を描く様子を撮影!クマさんは14日の本番も出現します。この模様はサンテレビの夕方のニュースシグナル(2月19日か26日)の中で紹介される予定です。
というわけで、2月14日バレンタインデーは、恋人同士はもちろん、片思いの人もまだ恋には早い少年少女たちも、恋を忘れてしまった熟男熟女のみなさんも、恋より鯉がいいあなたも、恐竜講談を見に恋・・・・。うん、いや見にきてください!待ってます。
ひとはく謎の講談師 河南堂珍元斎
雪の降る寒いなか、本日(2/6)、川のなかに入って手作りによる川の自然再生を行いました。
兵庫県三田土木事務所が開催する、武庫川上流ルネッサンス懇談会というチームで実施しているものでして、ちょっとした工夫で川の自然をちょびっと再生する試みです。
これを、小さな自然再生と呼んでいます。手軽に日曜大工感覚で、川に手を加える訳です。
人間の健康でいえば、マッサージとかツボ押しぐらいでしょうか。
今回の試みは、魚がのぼりやすいように工夫することです。各方面からユニークな方々、スペシャルゲストが集まり、作業は大賑わいでした。作業時間は、朝9時から2時までみっちり。
現場は、武庫川上流の藍本地区にある日出坂の堰です。ここでは、古い井堰があるため、川のなかに段差があり、遊泳能力が乏しい魚は堰を超えて上流に行くことができません。
それで、2つの工夫を行いました。
1つめは、堰自体に簡単な階段上のプールや水がたまる場所をつくることです。
上の写真のような感じで、急斜面だったところを階段式にして、水をためる訳です。堰の横側にフレームを取り付けて、板を固定します。左上の写真の右側にあるのが新たに設置した堰板です。
作業は全部手作業とはいきませんので、ハンマードリルが大活躍します。
こんな感じで堰の下側にも石をぴっちり並べます。石には、鉄筋が差し込まれていて(既製品です)、川底にドリルで穴を開けて、そこに差し込みます。
さらに、隙間から水が漏れにくいようにするために、石の隙間には水中ボンド(エポキシ樹脂)を練って詰め込み、小石を噛ませます。ひとつづ丁寧にとめてゆきます。今の時期は、水が少ないので、劇的に魚がのぼりやすい感じに改善されてはいませんが、雨が降って水位がやや上昇すると、石や板が抵抗となって、水がせりあがり、落差が小さくなります。魚が遡上するのは雨のあとが多いので、現状よりは確実に落差は小さくなると思われます。
2つめの方法は、『魚道を造らず、魚道を創る』というオリジナルな技です。
何かというと、この堰の約20mぐらい下流側を石でせき止めて、小さなタマリをつくります。
ちょうど狭くなっている部分を活かして施工します。
石をネットにくるんで、小さなダム(武庫川新規ダムと呼んでいる人も・・・)をつくるわけです。
リレー方式で石を運びます。右上の写真のように、どんどんよどみが出来てみます。
今回の施工だけで約10センチぐらいの水位が上昇しましたので、少し雨がふれば、堰の落差はもっと小さくなると予想されます。このネットの部分に土砂が詰まり、植生が繁茂してくるのを期待しています。
こんな感じで、約20〜30m区間をかけて川の段差を解消させてゆきました。
魚が上流へと遡上するのは、すこし雨が降って増水したときが多いので、今の見た目以上に段差が解消されるものと思いますが、果たして上手くゆくでしょうか。春先の雨と産卵期に期待です。
上手く行かなかったり、石が流されたりすることも予想されますが、それはそのときに直せばいい。
手づくりの川づくりだからこそ、直しや調整も自分たちで対応できるといった点がポイントでもあります。こうした小さな取り組み、『小さな自然再生』の技法を各地で開発&挑戦中ですので、次は別の事例も紹介してゆきたいと思います。
興味のある方は、今年度末にまもなく発刊されるリバーフロント整備センターが発刊する『FRONTムック』をご覧下さい。小さな自然再生をいろいろと紹介しております。
今日は久々の開館日。心配された朝の雪はすぐにとけました。
ホロンピアホールでは三田市高齢者大学様の教養講座が行われ、
定員500人のホールは超満員!!みなさんの熱気があふれていました。
▲こんなに超満員はなかなかありませんよね(^^;
そして館内では、大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎のみなさんが
丹波の恐竜化石発掘現場を見学された後、ひとはくに来られました。
▲先山主任研究員(中央)から説明を受けるみなさん
▲本物と同じ重さの尾椎のレプリカを持って、思わず「重い!」
フロアスタッフとあそぼう「画伯の日」も行われ、
3階の展示室周辺には「未来の画伯たち」が熱心にスケッチしていました。
▲みなさんの力作は館内で展示させていただきます(^^)
明日も
11:00〜デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」
11:30〜展示室ツアー。「ボルネオジャングル体験ツアー」
14:30〜デジタル紙芝居「スミスネズミと100年の森」
15:00〜フロアスタッフと遊ぼう「画はくの日〜森にいきる(ひょうごのどうぶつ)〜」
そして明日はいろんなセミナーも開催される予定です。
また賑やかになりそうです。
これを読まれたみなさん!ひとはくに、ぜひお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)