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tenji3.jpg宝塚市立西谷小学校の生徒らの学習成果を展示した『日本一のダリアを守りたい〜ふるさと西谷を感じよう〜』が、2月10日から開催されました。ひとはくの正面入り口から入ってすぐのオープンギャラリーにて展示しています。

tenji1.jpg西谷地区は、宝塚市の北側に位置しておりまして、三田からは結構近い場所にあります。この地区の畑ではダリアが栽培されており、いろいろな品種のダリアを見ることができます。この西谷地区は、ダリアの球根出荷数で日本一を誇るほど、園芸が盛んな地域なのです。
小学校では、こうした地域の自然に着目してダリアを中心とした学習が行われています。この展示は、この学習成果の発表でもあり、西谷地区のすばらしさを発信する機会でもあります。
展示は、模造紙に手書きで書かれたポスターだけでなく、透明のプラスティックのなかにダリアの花を封じ込めてつくる『封入標本』やダリア染めなどを並べております。

そして、小学生による展示だけでなく、この学習を全面的にサポートしてくださった地元の『ダリアを楽しむ会』の皆さんの展示もならべております。

tenji2.jpg  写真をご覧頂けるとわかるように、たくさんの封入標本がまるでお花畑のように並んでいます。それに加えて、生活のなかでのダリアの活躍を衣食住にわけて紹介されています。特に、ダリアの染色はとても簡単にきれいにできるようでして、その方法などを紹介しています。
ダリアに関心があるかたは、ぜひご来館ください。

展示の詳細情報は以下のとおりとなります。
◆期 間: 2010年2月10日(水) 〜 3月28日(日)
◆場 所: 兵庫県立人と自然の博物館 3階オープン・ギャラリー
◆観覧料: 無料 (博物館観覧料が必要です)
◆主催・共催: 宝塚市立西谷小学校 ・ダリアを楽しむ会・兵庫県立人と自然の博物館

最後に、この展示を担当および指導して頂きました西谷小学校の河口先生、ダリアを楽しむ会の岡田さん、1年間ご苦労様でした。日本一のダリア出荷だけでなく、ダリアの博物館展示でも日本一の内容だと思います。お二人のパワーと熱意に敬服です。
okada_kawaguchi.jpg

博物館にお越しいただき、そしてその帰りには、西谷地区への足を運んで頂ければと思います。
西谷地区は生物多様性にすぐれた場所でもあります。

(みつはしひろむね/大きな封入標本をみると研磨地獄が脳裏をよぎります)

 2/11(木・祝)に開催いたしました共生のひろば.発表者・共同発表者,聴講者をあわせて330名(!)が集まり,16件の口頭発表に耳を傾けるとともに,42件のポスターと作品の前で楽しい情報交流が行われました.
(詳しい内容はこちら)
聴衆口頭発表会場はほぼ満席!

 ミジンコやトビケラといった小さな生き物から、神社の林、臨海部での森づくりといった大きな環境とさまざまなサイズの対象についての研究や活動紹介があり、その内容の多様さに参加者は驚かされました。

 共生のひろばは小・中・高校生,大学生の若い世代の発表が年々増えており、異分野交流、地域間交流だけでなく世代間交流も活発になってきております。小学生の発表者の中にはあまりの緊張で、発表前の練習で涙を流す場面もあったと聞きました。大人達は、地域の自然・環境・文化をみつめる次世代のまなざしを頼もしく感じられ、温かく見守っておられました.
muko.jpg
元気よく発表する武庫小学校さかな委員会のみなさん

熱心にメモ取る少女.jpg 熱心にメモを取る少女

ポスター会場 作品を囲んで会話も弾みます!(ポスター会場)

 発表会の終了後に行われた茶話会には70名が集まり,お茶とお菓子を前にリラックスした雰囲気でお互いの発表内容についてや興味関心のある事柄についての会話を楽しんでおられました。

茶話会 お菓子と飲み物を囲んで楽しいおしゃべり

聴講者から発表者へメッセージカードの紹介や司会による参加者へのインタビューに耳を傾け,笑顔であふれました.集まったメッセージは発表者のもとに届けられます。多くの励ましの言葉が詰まったカードが、また新しい活動のエネルギーとなるといいですね.

メッセージ 励ましのメッセージが多数寄せられました!

 茶話会のはじめには,各種賞の授賞式が行われ,甲乙のつけがたい発表が多い中,下記の発表が表彰されました.

館長賞:「特に優れた発表」に対して授与される賞.
    OP-01    ミスジナガハグサ(イネ科イチゴツナギ属)の謎2
        −ミスジナガハグサとナガハグサの相違点−

        西野雅満(植物リサーチクラブ・ひとはく地域研究員)
    OP-15    コヤマトビケラの生活史−幼虫集合行動の目的を探る− 
        松岡純平・原口太志(兵庫県立福崎高等学校生物部)
    PP-18    NPO法人 日本ハンザキ研究所 が進める環境教育の実践
        田口勇輝・栃本武良(特定非営利活動法人 日本ハンザキ研究所)
    PP-24    丹波地方の溜池・湿地における湿生・水生植物の植生
        松岡成久(植物リサーチクラブ)

名誉館長賞:「ユニークな発表」に対して授与される賞
    OP-13    水生寄生蜂Apsilops sp.(ヒメバチ科:トガリヒメバチ亜科)の
                    生活史と寄主探索行動 
        長崎 摂(豊中市立第十四中学校)・平山智子(神戸女学院大学)
    OP-14    学校のプールにいたミジンコ(Daphnia pulex)の行動と生態
        〜耐久卵の殻の意味を中心に〜
        川底英剛・西拓樹・木嶋崇人・神野泰淳・美間克也・伊藤毅・高嶋志門・
        顧問 佐々木宏展(大阪府茨木市立三島中学校科学部)
    PP-21    エコトランクで楽しく遊ぶ!学ぶ!
        赤阪幸司・芦田博貴・遠藤健彦・大島達也・神谷亜依・高島基郎・田中洋次・
        南部恭宏・藤長裕平(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科)
    PP-31    摘み菜ご飯、できたよ! おいしいな!
        西浦睦子・入口紀代里・鈴木久代・長町美幸・松浦百合・矢野直子
        (ひとはく連携活動グループ NPO法人さんぽくらぶ)
        平谷けいこ・社ひとみ(摘み菜を伝える会)

審査員特別賞:「データ量や活動量など努力量の多い内容や継続的な活動」に対し授与される賞
    OP-03    15年間で著しく減少した川西市加茂地区のヒメボタル
        畚野 剛・市原敏彦・井上道博・恵須川満延・澤山輝彦・中本二郎・平田信活(川西自然教室)
    OP-08    ムコのビオトープづくり活動を通して 〜いのちをかんがえる〜
        池野知行・小南亘輝・北川達也・紀之内拓巳・坪田祐典・松矢一輝・勝井悠生・原悠平・
        室山容一朗・大原創一朗辻元凌太・門田歓大・芝本光希・小南智輝・郡山佳太・松下修・
        藤奈央樹(武庫小学校 さかな委員会及び担当者)
    PP-23    六甲山におけるキノコの長期観測データを用いた出現種数の推定および気象要因との対応分析
       森田綾子・大西里佳・田中友香里・鷲見秋彦・中川湧太(兵庫県立御影高等学校)
    PP-28     「高校生と学ぶ」 〜植物画を描く上での自立をめざして〜
        田地川和子・貴島せい子・肥田陽子(ひとはく連携活動グループ GREEN GRASS)

注目大賞:会場から多くのメッセージを得た発表に対する賞
    OP-08    ムコのビオトープづくり活動を通して 〜いのちをかんがえる〜
        池野知行・小南亘輝・北川達也・紀之内拓巳・坪田祐典・松矢一輝・勝井悠生・原悠平・
        室山容一朗・大原創一朗辻元凌太・門田歓大・芝本光希・小南智輝・郡山佳太・松下修・
        藤奈央樹(武庫小学校 さかな委員会及び担当者)
    PP-24    丹波地方の溜池・湿地における湿生・水生植物の植生
        松岡成久(植物リサーチクラブ)
表彰

 共生のひろば発表会は1日で終了ですが,当日発表されたポスター・作品の一部は2/12から4/4まで当館2階の企画展示室で展示されます.
植物画お絵かき 植物画に挑戦!
ポスター作品 力作がいっぱい!
力作や楽しい作品が盛りだくさんですので、是非お誘い合わせの上,ご来館ください!


                              (連携・アウトリーチマネージャー 橋本佳延)










みなさん丹波の恐竜化石発掘地点の目印ともなっている煉瓦造りの建物ご存じですか?
かつて村営の発電所として使われていた立派な建物ですが、昭和38年以降使われていませんでした。
このたび、登録有形文化財となり、改装工事が行われ新しく生まれ変わりました。

 

発電所かつて → 発電所いま

▲第1次発掘のころ       → ▲今はスロープを使って2階から入れます

入口 発電所横

▲もちろんチータンがいるのは今日だけですよ(^^)

テープカット

▲今日2月11日(木・祝)10時からの竣工式では、辻丹波市長(中央)はじめ
関係者によるテープカットが行われました

2階から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲2階から発掘現場を見ることができます。今日も雨の中、発掘が続いています

1階

▲1階は実際に水力発電が行われ、解説ビデオとともに発電の様子を見ることができます 。この発電によって2階展示室照明と夜間のライトアップ照明がまかなわれます。

スタンプ

 

 

 

 

 

 

▲来場記念の大きなスタンプもあります

 

10時から16時まで開館しています(月曜・火曜は休館)
発掘現場見学時にあわせてご見学されてはいかがでしょうか?
もちろんひとはくにも、ぜひお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(恐竜タスクフォース&生涯学習課長 平松紳一)

米紋のキンカメムシ

2010年2月 9日
 休日に沖縄に行ってきました.ところが,低温で断続的に雨が降り風も強いと
いう最悪の天気 (ToT).しかも帰る直前に回復するという意地の悪さ (;¬_¬) 

 しかしけっこう幸運にも恵まれました.金武町の畑地をうろついていると路傍
に見た事のない美しいキンカメムシを発見.ノソノソした動きでしたので採集す
るまえに余裕で撮影もできました.そのときには風も弱まっていました.
 模様はある種のタマムシやフィリピンのカタゾウムシ類を彷彿させるデザイン
です.美しい.周りを探しましたが一匹だけでした.

4307tr.jpg
 キンカメムシは一般に大型で美麗,しかも日本でというか沖縄で見られる種類
はナナホシキンカメやアカギカメムシなどに限られていますので,カメムシのフ
ァンでなくても,知らない種なら「これはっ!」と思うのです.

 で,帰ってから正体を調べてみると,やはり日本のカメムシの図鑑には載って
ないやつです.ウェブで探すと,ありました.掲示板にありました.たぶん;

Scutellera amethystina

という種です.東洋区産で台湾にもいて漢字では「米字長盾椿象」と書くようで
す,「米」字模様のキンカメです.そういうふうにも見えなくはありませんが.

 掲示板での記述によると,2006年末に沖縄本島の名護岳と首里で相次いで発見
され,撮影されています.それ以降の続報はないようです.そのときの標本は残
ってないようなので,ひょっとしたらコレが日本初の標本かもしれません.

 もちろん,たぶん侵入種だと思われます.ヤンバルテナガコガネではあるまい
し,こんなに目立つ種が昔から棲息していて,人間がいままで気付かかずにいた
とは考えにくいからです.(キンカメムシには大移動して越冬する種もいるので,
自然分布や迷椿象の可能性もないではない)
 2006年(またはそれ以前)から継続して発生しているのか? すでに定着して
いるのか? そういった事が気になりますが,それもこれも,こういう「分かり
やすい種」での話です.誰も気付かないうちに侵入てしている地味な種が何百何
千倍もいて,それぞれ違った状況で「事態が進行」,ある割合で定着,蔓延して
いることが想像できます.

今日のプルプル3D

4293_am.gif 4275_am.gif

問題のキンカメとゲットウにいるヨツメオサゾウムシ

昆虫共生 沢田佳久

臨時休館もあけ、週末からエントランスに新しい展示物が加わりました。
エントランスに入ると、真ん中に大きなものがおいてあります。

storknest2のサムネール画像

近づいてみると・・・コウノトリの巣の模型です。大きい!!直径約2mの実物大です。
日本の野生コウノトリは、一度絶滅しましたが、2005年から豊岡で飼育個体を野性に帰す試みが行われています。コウノトリは翼を広げると2mもある大きな鳥。今では、こんな大きな鳥が、こんな大きな巣を野外でつくり、繁殖しています。

storknest1

この巣は、『NPO法人 人と自然の会』のイベント『第148回ドリームスタジオ コウノトリを知ろう』(2009年9月20日)で展示するためにつくったものです。 

『NPO法人 人と自然の会』は、ひとはく連携グループの一員で、年間を通してひとはくでいろんなイベントを行ってくださっています。このイベントも、写真展『コウノトリのいる風景』(2009年9月18日〜11月20日)にあわせて企画してくださいました。

ひとはくは、さまざまな人、グループと一緒に活動しています。今週木曜日、2月11日(木・祝)には、そんなみなさんの活動発表会「第5回 共生のひろば」が行われます。

※聴講申し込みは締め切りましたが、下のリンクからプログラムや要旨を見ることができます。
http://hitohaku.jp/top/09event/09kyousei.html

ちなみに巣の横にある三角の解説パネルは、手でまわして裏までじっくりと見ることができます。
豊岡まで行くのはしんどいという方、ぜひひとはくまでお越しください。

(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)

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