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新たなミニ展示のお知らせです。
きのこの展示がさらに増殖してしまいました。

IMG_0001.jpg2010年4月17日(土)〜5月16日(日)まで、当館の4Fひとはくサロン奥のスペースにて、西宮きのこクラブOB会さんによります、『甲山のキノコとキノコ培養の実践』についての展示が行われています。小さなコーナーですが、見所たっぷりです。

R0011155.jpgこちらの会の皆さんも、博物館が開催する封入標本作製&プラスティネーション講座を受けて、キノコ標本を作製されている方々です。熟練の方々がメンバーですので、仕事が細かく、なかなか変わったキノコもあります。活動は、おもに西宮市の緑化植物園さんを拠点として、採集は六甲山の東端の甲山で行っておられます。この会で製作された標本は、西宮市緑化植物園の展示会でも飾られています。

御影高校さんの展示に触発されて、友情出演(?)というか、僕にそそのかされての出展です(ありがとうございます!)。展示が展示を呼んでしまいました。封入標本やプラスティネーション標本の制作については、実はこちらのグループのほうが御影高よりも早くから挑戦されています(ちなみに最初は姫路科学館さんです)。
理由はともあれ、博物館としては展示物が増えて、みなさんも喜んで下さり、嬉しい限りです。

高校生の皆さんと平均年令を比べるとトリプルスコアーぐらい差があるのですが、円熟味のある仕上がりとなっています。それと、ヒラタケの培養方法についても解説もあって、御影高校さんとはちょっと違った視点もあり、あわせて見て頂けるとよろしいのではないでしょうか。
展示にも多様性があります。
IMG_0005.jpg   kinoko3_nishinomiy.jpg

ここに飾られている『アカダマキヌガサタケ』の標本はかなり美しい仕上がりです。
胞子の写真や培養途中の標本を乾燥させたものもあります。

きのこに関心のあるかたは、御影高校さんの展示、兵庫きのこ研究会さんの写真展示、岩崎さんのキノコ水彩画展とあわせて、ぜひご覧いただければと思います。


★ひとはく、キノコ、モデルと入力して検索すると・・・
話は変わりますが、当館の将来構想のモデルは、『キノコ』の生き方なんです。
以下の図がそうです。
最初にタネをまいて育てて、色んなところできのこが生えたり、菌糸が張り巡らされて、各地で展示会をやったり、その展示会等が再びひとはくに来たり、と連鎖・連携して、兵庫県全体として盛り上がる、というシナリオです。身内の関係者だけで盛り上がることはNGなんです。
kinokomodel1.gif当時は、そんなことできるのかな?という疑問符でしたが、奇しくもキノコを題材として、上の図にあるようなフレームワークにちょびっと到達できた感じです。

右上のボックスがさらに意味深です。これも検証してみます。
1)どこに出るか分からない
 →(○正解) 御影高校や西宮キノコくらぶ、兵庫きのこ研究会、三木自然愛好研究会は全然想定できなかった。想定できたのは、ツテがあった姫路科学館さんだけ。姫路科学館の方もたくさん胞子を蒔いて下さりました。思わぬ所から標本の貸し出し依頼も。

2)菌糸は目に見えないが着実に寄主を蝕む
 →(○正解) 河川生態学の研究が・・・、液浸標本の整理が・・・(キノコに棚をとられる)

3)個体はない、すべて一体である
→(×不正解) 皆さん、独立独歩で非常に個性があり、ユニークすぎます。制御不能です。つねに巻き込まれても得るものがあることを、『一体』と捉えるならば正解かもしれません。

4)死はない、キノコは一時的な姿である
→(○正解) 学術論文でなくても、ノウハウを『共生のひろば』の記録集等で残しておいたり、標本をひとはくにストックしたり、情報をHPに書いておけば、新たにキノコ展示をしようという人が現れるかも。参加する主体と拠点が多い方が保存され、ノウハウが再利用されやすい。この記述はとても博物館らしいですね。

5)毒きのこもある
→(?意味不明) どういう意味か良く考えれば考えるほど分からなくなります。内輪でもめる?参加されても期待はずれ?、わかりません。4)で死はない、と言ってますので、痺れるぐらいで、時間が経てば復活?!とりあえずスルーです。

6)2012年〜 ひとはくから移転となってます・・・
三田のきのこは朽ち果てる、と書いてありますが・・・。この予言に従えば、あと1年で、ひとはくではきのこの仕事に僕はタッチすることがなくなり、誰かが代わりにキノコ展をしてくれます(そうなるように担当は努力しなくてはならない)。どこになるのか想像もつきませんが。御影高校の卒業生だといいですね。

というわけで、みなさん、当館の将来構想によると、三田でキノコ展がみれるのは、今年が最後かもしれないので、ぜひお越し頂ければと思います。臭いもかげます!
展示は5月16日までです!!

キノコ展の紹介は以下にもいろいろと掲載されています。
http://kinokode.exblog.jp/
http://blog.goo.ne.jp/flets-mediastudio/d/20100416
http://club.kobe-np.co.jp/mint/multimedia/odekake/chotto_odekake/0002873915.html
http://www.hyogo-kinoko.jp/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=985&forum=1

(みつはしひろむね)


ひとはくでは毎日オープンセミナーを開催しています。
とくに週末はメニューが豊富です!!
今日は田中哲夫主任研究員の「川の魚の暮らし」と上田萌子研究員の「立体カードで楽しむマングローブの自然」がありました。

田中研究員

▲研究員から川の魚の話をじっくりと聞けるチャンスですよ。これを聞いて明日は渓流釣りに??

上田研究員

▲ていねいに説明するから小さなお子様でも安心です。道具はすべて貸し出します(^^)

立体カード

▲出来上がりは、こんなイメージ。もちろん上田研究員オリジナルです!!

 (※詳しい内容は、研究員のブログを見てくださいね)

見逃したという方もご安心ください(^^)
「川の魚の暮らし」は、8月14日(土)13時から
「立体カードで楽しむマングローブの自然」は9月23日(木・祝)13時から
それぞれ、もう一度ありますよ。
ぜひ、ご参加ください。

今日はそのほか、フロアスタッフと遊ぼう「川で魚つり」もありました。

川で魚つり

▲残念ながら魚つりの様子は撮り逃したのですが、魚つりの後、田中研究員と同じ場所でスタッフからお勉強中でした。ちゃんと聞いてるかな(^^)

こちらは明日も15時からあります。展示室内で魚つりも楽しいですよ。
さらに明日はNPO法人人と自然の会による「花工房」、ドリームスタジオ「たんぽぽのボトルフラワーをつくろう」もあります。

詳しい時間帯は、今週のひとはく
 http://hitohaku.jp/weekly/weeklyevent.html
または、4月のうきうきカレンダー
 http://hitohaku.jp/top/09ukiukicalen/ukiuki1004.pdf
をご覧ください。

深田公園

▲今日のようないい天気の日には深田公園で遊ぶのもいいかも・・・

明日もひとはくに、ぜひお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)

ひとはくでは、「国際生物多様性年」の今年,生物多様性体験ツアー「ファーブル生誕地南仏アベロンの生物多様性と世界最大の昆虫館ミクロポリス探訪」を実施します。ひとはくブログでは,このツアーの魅力を紹介しています。

今回は,世界最大の昆虫館ミクロポリスの紹介です。

 

  アベロン県のサンレオンにはファーブルの生誕を記念して,その生家の側に昆虫博物館ミクロポリスがあります。ファーブルが夢見た昆虫博物館を実現するために,アベロン県が2000年6月にオープンした世界最大の昆虫博物館で, 2,400平方メートルに及ぶ展示室に,15の展示コーナーが設けられています。標本ではなく生きた昆虫たちが見せる習性を研究し続けたファーブルにふさわしく,館内には50種以上の生き虫たちが,その生態を面白く観察できるように展示されています。たとえば,透明なドームの中に飼育されたアリの巣から,透明なパイプが館内の通路に伸び広がり,餌を巣にもちかえるアリたちの行進と一緒に館内散策をできるようになっています。室内だけでなく,建物の外にも昆虫や花々などを観察できるように回遊路が設けられ,その高台ではレヴェズーの山々の美しい風景を楽しむことができます。また,ミクロポリスにはサンレオンの村と城の景色が一望できる位置にレストラン「ロンビューズ」が設けられ,地元の食材をつかった家庭的なフランス料理も楽しめます。このミクロポリスには,毎年,8万から10万人の観光客が訪れていますが,日本では,フランスに良く旅行する人でも訪れたことがない「隠れスポット」になっています。

 ひとはくは,このミクロポリス館と交流活動があり,今回のツアーのためにミクロポリスは特別なプログロムを用意してくれています。たとえば,ミクロポリス館内の特別ガイドやレストラン「ロンビューズ」での館長との昼食会はもちろんのこと。サンレオン村やファーブルの祖父の農園訪問ツアー(ファーブルは4歳から7歳までの間,マラヴァルにある祖父の家に預けられ,その自然豊かな環境で育ったことが、その後の人生に影響を与えたと言われています),ミクロポリスが中心となって取り組んでいる湿地保護区や昆虫庭園での自然観察会,アベロン県での宿泊地になる古都ミヨーの町並み散策ガイドなど,盛りだくさんのイベントを用意して,みなさんがやってくるのを待ってくれています。ぜひ,ファーブル昆虫記の世界を体験しに行きましょう。たくさんの方々の参加をお待ちしております。

 

France3-1.jpg

ミクロポリス外観。昆虫の複眼をイメージして設計されています。

 

 

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ミクロポリスの入口。昆虫サイズの世界に誘うために,入り口はわざと狭い隙間になっています。

 

 

France3-3.jpg

ミクロポリス館内。生きたアリたちが展示されています。

 

France3-4.jpgのサムネール画像

ミクロポリス館内。通路の手すりをアリが行進しています。

 

France3-5.jpg   ミクロポリスのレストラン。地元の特産物をつかったフランス料理を楽しめます。

 

France3-6.jpg

 
ミクロポリスには野外展示もあります。これは,カマキリ夫人の展示で,交尾後オスを喰い殺すカマキリのメスの習性を面白みたっぷりに紹介しています。

 
             (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

 

 

 

 

 

昨日,篠山の白髪岳山麓へ行ってきました。あいにくのお天気でしたが,まだまだ美しく咲いている山桜やソメイヨシノの花を見ることができました。

seribaouren_fr.JPG

足元には,かわいらしい風車のような果実をつけた植物も見ることができました。

これは「セリバオウレン」。

キンポウゲ科の植物です。

この植物は早春に花を咲かせるので,今時分にはもう果実になっています。

よく見ると一つ一つの果実は袋のようになっていて,熟したものは縦に割れています。このような果実は「 袋果(たいか)」と呼ばれ,キンポウゲ科やモクレン科でよく見られます。そうそう,アケビの果実も袋果です。

セリバオウレンの花を見てみたい方は来年の3月上旬に探してみてください。白くて素敵な花ですよ。

(自然・環境評価研究部 研究員 布施静香)

写真撮影:高橋晃研究員

 

大丈夫か?春の虫

2010年4月13日
 この10日と11日は風はあるものの,たいへん暖かい日でした.10日の昼に深田公園で虫を探してみました.

 博物館の入り口のケヤキは一部の枝が芽吹き始め,そこには定番のアカアシノミゾウムシ(下左)が集まっていました.年によっては多いユアサハナゾウムシ(芽吹き直前の芽にたかる)は今年はぜんぜん見かけません.

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 昨年末に目を付けておいたヤサイゾウムシ(前記事[ヤサイて!]),食痕は目立って増えた感じはないのに幼虫の体は一回り成長していました.何より頭殻が大きくなっており,たぶんこれで終齢でしょう.これから一気に食いまくるのだろうと思います.気温が高かったためか刺激すると活発に動いていました.葉の上を這い回り,犬のチンチンのようなポーズさえします(上右).

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 イロハカエデの花が咲き始めていましたが,虫の飛来は今ひとつです.ヒラタハナムグリ(上左),ヒメクロトラカミキリ(上右)のほかオドリバエ科やハバチ類を少し見かけただけでした.ヒラタハナムグリはコバノミツバツツジの花でも見かけました.モチツツジ(前記事[ネトネト地獄])のほうは蕾が大きくなってきた段階です.
 アラカシの新芽がエエ感じだったので,カシワクチブトゾウムシなどが居ないか探してみましたが,発見できず.予想外の虫の少なさでした.

 今年の春は寒暖の振幅が激しく,植物はともかくタイミングを計り損ねた虫は大打撃を受けそうです.特に春の一時期を狙って出てくる種類にとっては,早く出て全員凍死とか,植物の成長とシンクロできず通常どおりの繁殖できないとか,ありそうです.逆に大発生になる種類もあるかもしれません.わいてる虫は見えますけど,滅んだ虫は見えませんからね,ちょと心配です.

昆虫共生 沢田佳久

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