特に目的なしに島根半島へ行ってみました.
ヒヨドリバナにアサギマダラが沢山いたので,花に集まる虫をめでつつ,マーク個体を探し
てみることにしました.
アサギマダラは渡りをする大型の蝶で,この時期には南下というか南西へ移動していきま
す.渡りの実態を解明するために各地でマーキングが施されています.そのような個体を見
つけることができれば調査に協力できるわけです.
アサギマダラはハンカチをくるくると回すと寄ってきます.白い色がチラチラしていると同種
個体に見えるのでしょう.有毒蝶なので飛び方は緩やかです.個体にマークがあればネット
で捕らえるか,撮影すればいいのです.今回は残念ながらそのような個体を見つけられませ
んでした.
花にはクモガタヒョウモンやテングチョウもいました.驚いたのはイチガケチョウです.イシガ
ケチョウは”石崖”模様の蝶で,もともと南方系の蝶です.ペタンと止まる特徴のある種なの
で,見つけるとうれしいかも.それにこんなところで見かけるとは!
あとで調べてみると,最近は山陰でも珍しくないようです.温暖化おそるべし.
昆虫共生 沢田
ひとはくのホームページでもお知らせしておりましたが、いよいよCOP10が始まりましたネ。 えっ!?もう名古屋に行かれた?!。素晴らしい!! まだの方もぜひ、この機会に生物多様性について考えてみてください。
そこで、こんな新聞を紹介します!!
ひとはく新聞(ハーモニー70号:2010/9/30号)です。この号では、ひとはくや兵庫県における生物多様性の取組や各団体と連携した事業の取組などを掲載した「生物多様性特集」に仕上がっています。
ぜひお手にとってご覧ください。ひとはくで入手できます。ひとはくまで来られない方は、webで閲覧ください。 http://hitohaku.jp/publications/main.html (リンク先で新聞の画像をクリックしてください)
情報管理課:八尾
連休の最終日(10/11)には、好評の「チリメンモンスターをさがそう」の第4回目のワークショップを開催しました。このイベントは、展示特別企画「ひょうごの生物多様性〜日本海VS瀬戸内海〜」と関連したもので、身近な素材で、しかも多くの人が、海の生物多様性を実感していただくプログラムです。このプログラムは、発案者であるきしわだ自然資料館および友の会の方の全面協力で実施しております。きしわだのみなさん、いつもありがとうございます。ぜひ、チリメンモンスターに関心をもったかたは、本家「きしわだ自然資料館」にも足を運んでください(標本たっぷり、イベントなど盛りだくさんです!)。さらに、ひとはく側からも「人と自然の会」のみなさんが協力下さりました。感謝です。
さて、おかげさまで、今回のイベントも満員御礼となりました。約150名の方が参加下さりました。
この日は暑かったこともあって、参加者の熱気が加わり、部屋中、ちりめんじゃこのにおいが充満していました。不思議なもので、「この部屋、ちりめんくさい」といった不満などなく、みなさん、熱心にチリメンから「混じり物」であるモンスターを拾いあつめています。おかげさまで、たくさんの種類をみつけることができました。
こうして集めた「チリメンモンスター」は、新たに展示スペースに飾られます。
まずは、遠藤研究員によるチリメンモンスターの解説です(チリモンのリーダーです!)。説明をうけたあとに、季節に合わせた「旬のチリメン」から、モンスターをさがして行きます。今回のチリメンは、この9月に淡路島で採れたものです。ですから、次も参加すると別のチリメンモンスターが見つかるかも知れませんよ!ぜひ、お越しください(次回以降の予定は11/7、12/12です)。
集めたチリメンモンスターは、こんな感じで顕微鏡とモニターをつなげて、じっくり鑑定できるようにしています。これなら、みんなで観察することができるわけです。それに、写真を撮ることもできます。
きしわだ自然友の会の渡辺さんが、熱のこもった解説をして下さっています。こうすれば、みんなの識別能力がどんどん向上します。記録も残るので一石二鳥。
今回は、約30種類近いチリモンを集めることができました。こうして撮影した中から、すこし変わったものを写真でいくつか紹介したいと思います。
これは、ヘイケゲニ類のゾエアとカニダマシのゾエアです。剣刀で戦ってみたいですね。
カニダマシのほうは、おしりの突起が2本に分かれているのが特徴です。
これは、ホウボウです。頭のまわりがトゲトゲなのが特徴のようです。
写真はひっくりかえってますが、サワラ?でしょうか。大きな口と歯がとても特徴的です。
こちらは、ウミノミの仲間です。詳しい名前は分かりません。ウミノミ類ですが、甲殻類の端脚目に属する種類です。たくさん種類があって、名前をつけるのは、かなり大変です。
こちらは、ウオジラミの仲間です。ちょっと珍しいとのことで、きしわだチームの方には喜んで頂けました。カイアシの仲間になります。
こちらで最後です。これは「ヤムシ」でして、なかなか何の仲間かは言いにくいものです。
毛顎動物門に属する種類です。この種類は、結構たくさん混じっていました。
あまりなじみのない種類から、よく知っている種類まで、チリメンのなかは、まさに生物多様性の世界です。いろんなチリメンモンスターをみたい方は、ぜひ、当館の企画展もごらんください。
下の写真のように、樹脂封入されたキューブにそれぞれチリモンを入れて、手にとって見ることができます。
(みつはしひろむね)
3連休最終日!朝からいい天気ですね。
▲秋空に秋らしい雲・・・今日ご来館の小学校も青空の下でお弁当を広げていました
ひとはくでは今日も楽しいイベントやってます(^^)
9日(土)から展示が始まった「いきものかわらばん」
3階展示室中に、みなさまからご応募いただいた全作品を展示しています。
今日のうきうきワークショップは、「とっても簡単!化石のレプリカづくり」です。開館からたくさんのお客様で賑わっています。
1日中、いつでも楽しく、かんたんに化石のレプリカが作れます。そして、何よりカラフルできれいですよ。
▲「明日もつくりたい」って?ごめんね、明日は休館日です(^^;
午後もまだまだ、ありますよ。
13:30〜・15:30〜 チリメンモンスターをさがそう!(きしわだ自然友の会共催)
14:30〜 デジタル紙芝居「タヨウ星人スナ・メリメリの冒険」(フロアスタッフ)
15:00〜 フロアスタッフと遊ぼう「生物多様性クイズ大会」(フロアスタッフ)
ひとはくに、ぜひ、お越しください。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
(生涯学習課長 平松紳一)