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ひとはく3階のトピックスコーナーでは現在「新着資料 横山章 葉脈標本コレクション」をご紹介しています。

 みなさんは葉脈標本を作ったことがありますか。葉をアルカリ溶液で10分くらい煮て、色が変わったら葉肉を歯ブラシでていねいに落として葉脈だけを残します。インクで染色するととてもきれいです。ヒイラギのように厚い葉はうまくいきますが、薄い葉は破れやすく難しいです。

 実はこの方法は短時間でできる簡易バージョンです。横山コレクションは本格的な葉脈標本です。そのちがいは「葉肉をとらない」こと。だから顕微鏡で観察すると葉脈だけでなく葉の表面の毛や気孔も観察できます。葉肉をとらなくても観察できるようにするために、アルカリ処理をおだやかに常温で長時間(4872時間くらい)行います。この方法で常緑樹の厚い葉だけでなく落葉樹の薄い葉まで、いろいろな種類の植物の葉脈標本が作られています。

 このていねいに作られた葉脈標本は何に使われるのでしょうか。横山さんは神戸層群の植物化石の調査を行っており、葉の化石の種類を調べていました。この時に役に立つのが葉脈標本です。葉脈の特徴を現在の植物と比較することで、化石の葉の種類を検討するのです。化石として見つかる葉の中にはすでに日本から消滅したものもあるため、横山コレクションにはアメリカやヨーロッパの植物も含まれています。

 今回の展示では、葉脈標本と共に神戸層群産植物化石を展示しますので、葉脈を見くらべてみませんか。それから葉脈標本の画像データをホームページの収蔵資料検索に順次追加する予定です。

明日2/26から検索できます! 

検索キーワードに「葉脈標本」と入力してご覧ください。

 

  半田久美子(自然・環境評価研究部)

 

     (アカガシの葉脈標本)

akagasi1.JPG    拡大すると→    akagasi2.JPG

 

 

  (レッドオークの葉脈標本)

red1.JPG  拡大すると→   red2.JPG

 

 

みなさん、こんにちは!

もうすぐ3月。学生のみなさんは学年末や卒業式をひかえ、勉学(?)に励まれていることでしょう。

こちらの写真は、社会見学で《ひとはく》に来館された「西宮市立安井小学校5年生」のみなさんです。

この日はフロアスタッフによる特注デジタル紙芝居「丹波の恐竜たんたんのひとはくナイトミュージアム」をご覧頂いた後、班ごとに分かれて館内を見学されました。

学校で作成したワークシートを片手に、問題を解きながら館内を自由に散策中です。

さすがに5年生、班行動もバッチリ!もちろん迷子になる人はいませんね〜

台場クヌギ〜 森に生きる〜 化石大集合!

現在4階ひとはくサロンで開催中の「六甲山のキノコ展」(http://hitohaku.jp/blog/2011/02/post_1098/)に興味深々♪

きのこのマンガを作成した男の子から、感想をたくさん教えてもらいました。

ぜひ今度、スタッフにもまんがを見せてくださいね♪

六甲山のキノコ展 キノコがたくさんある〜

彼女は野島断層の動く模型がお気に入りだそうです。

あっ

またひとはくに遊びにきてくださいね!まってま〜す♪


   フロアスタッフ てらおゆみこ

 

 

 

 

2月5日(土)に、三田市環境セミナーの一貫として、はじめて冬の星空のもとで実施しました。23名の親子が参加してくれました。 はじめに環境セミナーらしく、「地球温暖化」の話からはじまり、「天体望遠鏡について」のお話、それから実際に天体望遠鏡 を作り、その望遠鏡でお月さんなどを見ました。幸い天候にも恵まれ、2月上旬にしては風もなく、おだやかな星空のもと 実施することができました。

 

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  「なにか地球が変だぞ(地球温暖化)」から、はじまり、はじまり

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 あれ、なんで手を挙げているの?そうなんです、クイズです。

 

☆ではここで、クイズです。(答えは最後に)

去年、世界で自然災害でなくなったり、行方不明になった人は、実に30万人おられます。1位は、ハイチでおきた大地震の22万人です。2位は、ロシヤでのある自然災害で、5万5千人の人がなくなっています。さて、どんな自然災害だったでしょうか。

 1 暑さ  2 洪水  3 干ばつ

 

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 天体望遠鏡を作る前に、「天体望遠鏡ってなーんだ」のお話

 

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 さぁ、いよいよ天体望遠鏡を作るぞ!

 ★この天体望遠鏡は、口径4cm、アクロマートレンズ、焦点距離420mm

倍率35倍の小さいながらも、木星のガリレオ衛星や土星のかわいい環も見えるすぐれものです。

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完成だ!早くお星さんを見たいな。

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最初に、西に沈みかけている月齢2のお月さんに挑戦してもらいました。あの大きなお月さんが、なかなか望遠鏡に入ってくれません。そうなんです、眼で見ると大きく見えるお月さんを導入するのも、はじめてだと結構難しいんです。でも、苦労してお月さんが見えると「わぁ、きれい」という歓声が、あちこちから聞こえました。次に、木星に挑戦。木星のお月さんも見えるんだ、と驚いていました。

 

☆クイズの答え

 1の暑さが正解です。日本でも去年の夏は暑かったですね。ロシヤでは、暑さ(熱波)で亡くなったり、暑さで山火事が自然発生し、5万5000人ものロシヤの人がなくなりました。これも地球温暖化が影響しているといわれています。  (国連発表)

                                                                                                 NPO法人 人と自然の会(星の会)

                                                                           田中 慎悟

 

クワガタ図鑑出来

2011年2月24日
昨年末に出たクワガタ図鑑がレファレンスルームに登場.
大きい本の棚に配架されてます.重たいわぁ.

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昆虫共生・沢田

冬に挑むカマキリ

2011年2月22日

 日本産昆虫の目録(1989年モノ)は本編の厚さが5センチ以上あり,1000頁にわたってびっしり虫の名前が載っています.しかし,その中でカマキリはたった1頁だけです.しかも頁の上半には大きな「カマキリ目」の見出しがあり,下半には大きめの余白があって,実質半頁に2科6属9種が載っているだけです.カマキリは昆虫の中ではごくごく少数派.その割に存在感が大きい不思議な仲間です.

 カマキリは体じたいも大きく,親しみやすい虫ですし,種数も少ないとくれば調べ尽くされている感じがします.でも,まだまだ分かってないことがあります.ヒメカマキリサツマヒメカマキリの関係もその一つだそうです.

 先日,本当はカキリ屋さんの中峰空氏がヒメカキリ類の標本調査に来られました(で,この話題は受け売りです).収蔵品データベースにあたっても,実際に標本をさがしても,博物館所蔵のヒメカマキリ(類)の標本は9匹のみ.ほとんどが県内の昆虫相調査の成果品です.これらの標本をチェックし,ラベルのデータをメモって行かれました.採集月日から判断してサツマらしいのはいないとの話でした.

 九州にはヒメカマとサツマヒメの両方がいて(ということは地域変異とか代替種関係とかではない),交尾器が異なり,そのつもりで見ると他の形態でも区別できるとのこと.なにより両種で周年経過がちがう,特に越冬の仕方がポイントで,ヒメカマは卵で,サツマは幼虫だそうです.なるほどねぇ.だとすると「南のカマキリが北上して”冬”に遭遇」→「二派あり,それぞれに適応」→「別種として同所的に共存」みたいなストーリーが思い描けます.おもしろい話です.たしかにヒメカマの卵鞘はフカフカが少なくて凍えそうです.苦労してるんすねぇ.

 ところが,国内外の記録を探すと従来の同定を100%信頼できる状況ではなく,”冬”がない所にも両種ともいることになっており,分布もちゃんと調べないとはっきりしない状況.さらに昨今はヒトによる分布攪乱が進行している懸念も.げげっ,またしても多様性の破壊?!

 標本を見ていて,以前に撮った写真を思い出しました.この機会に発掘してプルプル化しました.これは沖縄本島で2月に撮ったものです.さぶさぶさぶ.

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昆虫共生 沢田

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