多くのみなさんから、今年も実施して欲しいという要望がありましたので、昨年に引き続き、シンポジウム「小さな自然再生のすすめ パート2」を開催します。だれもが手軽な方法で自然を再生する方法を中心に、6件のよりすぐりの話題提供を頂きます。驚きのワザがてんこ盛りです。
ポスターは、こちらからダウンロードできます →
mizube2011.pdf (0.9MB)
昨年度は、COP10が名古屋市で開催されて、今後10年間の生物多様性保全に対する取り組みとなる「愛知ターゲット」が取り決められました。このなかの目標のひとつには、「劣化した生態系のうち15%を自然再生する」という項目があります。しかも、2020年度までに対応するものです。当然ながら、劣化した生態系を回復させるためには、課題を解決するためのアクションなしには実現しません。しかし、大規模な自然再生は、そう簡単ではありません。予算と時間がかかるうえ、社会的制約があるために、実施できる件数は限られてしまいます。
自然再生を各地で展開し、愛知ターゲットの目標を達成するためには、小規模な方法で、誰もが参加できる方法、少しでも生態系を復元する工夫をできるだけたくさん紹介して、多くの人が手軽に「小さな自然再生」に取り組めるようにすることが解決策の一つとなります。今回も、各地のユニークな取り組みを紹介して、成功した事例、失敗した事例、ちょっとした技術をみんなで共有したいと思います。
日時 2011年7月18日(祝) 13時から17時45分
場所 兵庫県立人と自然の博物館 大セミナー室
主催 兵庫県立人と自然の博物館・水辺のフィールドミュージアム研究会
参加費 800円 (観覧料および資料代を含む)
■ 講演内容
広島県北広島町における半自然草原保全のとりくみ
白川勝信(北広島市高原の自然館)
広島県芸北地区では,2004年から半自然草原の保全活動が行われています.本発表では,火入れや草刈りを継続するためのしくみを紹介し,その効果を,生態系の保全と社会への影響の2つの視点から報告します.
つながりの再生によるトキの餌場づくり:ちょっとした工夫の重要性
河口洋一(徳島大学工学部)
佐渡島ではトキ野生復帰が進められ、農家やNPO、行政組織がトキの餌場づく りを行っています。今回は、川と水路、水路と水田の落差を解消する”つながり の再生”について、ドジョウの移動から知った、ちょっとした工夫の重要性についてお話します。
水路に落ちたカエルがのぼれる工夫
横山稔(建設環境研究所) 松本信雄・野村研(国土交通省 岡山国道事務所)
道路建設に伴って改修した水田脇の集水枡に、カエルなど両生類への環境配慮 として、簡易に施工できる這い出し用のスロープを設置した。設置後、効果の検証実験をしたところ、両生類の利用が確認できた。
生きもの田んぼの楽しみ方〜滋賀県高島市の取組みから〜
本多清(アミタ持続可能経済研究所)
滋賀県高島市の「たかしま生きもの田んぼ」では、個々の農家が工夫し、楽しみながら保全活動を展開しています。「稚魚が遡上する魚道づくり」、「簡単!亀かえるスロープの作り方」、「お米を育むビオトープのいろいろ」を紹介します。
キリンビール神戸工場がカワバタモロコを救う
田中哲夫(兵庫県立大学自然研/兵庫県立人と自然の博物館)
キリンビール神戸工場のビオトープは、絶滅危惧種であるカワバタモロコを放流・育成して、リフュージア型のビオトープとしての重要な役割を果たしています。カワバタモロコの個体数の推移や、このビオトープを通じて各地へと再導入する取り組みが進められています。
竹筋コンクリートと水田魚道を簡単につくる方法
清水洋平(水辺のフィールドミュージアム研究会)
竹を鉄筋のかわりに用い、さらにセメントの代わりにマグホワイトと呼ばれる中性のソイルセメントを使ってつくる「竹筋コンクリート」の作り方と、コルゲート管をもちいた簡単な水田魚道の作り方と隔壁の調整方法による流況の違いについて、解説します。
■ 申し込み先 (7/15まで:席に余裕がある場合は直前までOK)
○電子メールの場合
mizubefmk@gmail.com宛に、「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール)を送信ください。
○はがき及びFAXの場合
兵庫県立人と自然の博物館「小さな自然再生のすすめ参加」と明記のうえ、氏名、連絡先(住所・電話・FAX・電子メール等)をご記入ください。
住所:兵庫県三田市弥生が丘6丁目 FAX 079-559-2033
*申し込み頂きましたら、こちらから返信させていただきます。電話では申し込みできません。
(数日たっても返信がない場合は再度お申し込みください)
*申し込み多数の場合は、先着順にて対応いたします。
*申し込み締め切りは、7/15(金)までです。
みなさーん、こんにちは!
今日はあいにくの雨。
小野市立小野東小学校3年生の皆さんが環境体験学習で「ひとはく」に来られました。
外が賑やかなので、4階ひとはくサロンの窓を開けてみると…
鈴木研究員と沢田研究員による特注セミナー「虫ビンゴ」で深田公園を探索中。
にげられた(> <) ヤッター!捕まえた(^-^)v
ここにいるぞ〜♪
でも、水辺には危険もいっぱいです!
くれぐれも観察する時は気をつけてね(^-^)b
最後に七夕にお願いをして…
またひとはくに遊びに来て下さいね♪
特注セミナーの詳細はこちら→ここをクリック!!
♪ フロアスタッフ(*^‐^*) てらお ゆみこ ♪
東日本大震災で被災した方々、特に子どもたちが地域の自然環境に関心をもち、少しでも元気になるようにと、オオクワガタの拡大模型などの展示物を持って「ひとはくKidsキャラバンin仙台」隊が仙台に向かって出発しました。
子どもたちの好奇心を育み、自然科学の楽しさをより知っていただくためのプログラムを中心的に実施していく、「キッズひとはく推進室」。今年度から出来ました。
左から古谷室長・小舘室員・塚本室員です。
最後の荷物の点検中。忘れものはないですか?
6日・7日と仙台市内の児童館を回り、「化石のレプリカづくり」や「植物観察」のセミナーを実施します。(この写真では見えませんが中には、加藤主任研究員も乗っています。)
このあと、中瀬副館長、八木主任研究員も仙台へ向かいます。
子どもたちのたくさんの笑顔が見れますように。
安全運転で気をつけていって来てください。
今日の夜には仙台に到着する予定です。現地での様子を教えてくださいね。
小林美樹(キッズひとはく推進室&生涯学習課)
丹波の森公苑で行われるオオムラサキの放蝶会のblogが掲載されています。
http://hitohaku.jp/blog/2011/06/post_1269/ もう、チェックはすんでいますか?
専用ケージの中で育ったオオムラサキの写真です。 こんな感じになります。羽を広げた姿は、さすがに貫禄を感じます。ケージの中を羽ばたく時も、「バシッバシッ」って重量感たっぷりなんですよ。
私が見た時は樹液を吸いにいろんな昆虫が集まってきていました。
当然オオムラサキのケージですから、オオムラサキはたくさんいるのですが、アリとかテントウムシとか集まっていました。オオムラサキの口のストロー(正式な名称は、ひとはくの研究員に尋ねて下さいね)がクルクルなっている様子も判ります。一番右のオオムラサキ。
なんといってもお気に入りは、カブトムシとのにらめっこのシーンです。
さぁ、みんなもひとはくや深田公園、丹波の森公苑に出かけて、昆虫を発見しよう!!
そして、じっくり観察して、ひとはくいきものかわらばんにまとめるもよし。おいちゃんのように、写真を撮るもよし。とにかく記録に残してみよう。