サイトマップ |
文字サイズの変更

ご利用案内

交通アクセス

利用案内(観覧料金)

団体でのご利用

バリアフリー情報

ひとはくの展示

セミナー情報


ひとはく活用術

移動博物館車 ゆめはく

ひとはくセミナー倶楽部

ひとはく新聞ハーモニー

恐竜化石

ひとはくKids

行政や企業の方へ「シンクタンク事業」

学校関係者の方へ「学校教育支援」


 ファーブルはハチ類や糞虫など色々な昆虫の習性を観察し,その成果を昆虫記に残しました.しかし,彼の研究は祖国フランスではあまり理解されず,むしろ遠く離れた日本で,昆虫記の熱烈な読者であった3人の研究者 岩田久二雄,常木勝次,坂上昭一に引きつがれました.

 この3人は研究だけでなく,ファーブルのように昆虫研究のおもしろさを伝える読みものを多く出版し,日本のファーブルと呼ばれています.そして,彼らがファーブル昆虫記によって昆虫研究の世界に導かれたように,彼らの本を読んで,次の世代の子供たち(私もその一人)が,昆虫研究の世界へと導かれることになったのです。


TG2.jpg
写真1. ファーブルと常木勝次が研究したハナダカバチ.子育てをするハチです.

 7月20日から開幕した夏休み特別企画「ファーブルたちの夏〜昆虫の世界2011」では,日本のファーブルのひとり,常木勝次が残した昆虫細密画を初展示しています.

tg1.jpg
写真2. 常木の昆虫細密画.この絵はハチの原寸大サイズで描かれています

 これらの細密画は常木が観察したハチ類の記録を残すためや,その形態を勉強するために描いた原図の一部です.体形はもちろんのこと,体表の点刻や体毛までも正確にスケッチをしています.なかには,ハチの体色を色付けした図や,ハチのほんとうの大きさに合わせて描かれた図もあります.昆虫の形や生態を科学的に観察して、それを正確に描いた細密画には,写真や普通の絵画では得られない、観察者が自然から受ける感動が伝わってきます。

TG6.jpg
写真3. 常木の昆虫細密画.ハナダカバチの絵

 日本のファーブルと呼ばれる常木の昆虫細密画の世界に触れ,その自然観察眼のすごさを感じていただければ幸いです.そして,私のように,また一人,新しい日本のファーブルが生まれる切っ掛けになればうれしいです.



橋本佳明(自然評価研究部)



TG5.jpg


常木勝次(1908年〜1994)

 ファーブル「昆虫記」を読み,その幼少期が自分と似ていたこともあって,ハチの研究に興味をもちました.常木の研究方法は,行動観察からハチの学習能力を調べることでした.この点で,ファーブルの研究スタイルを最も引き継いだ日本の昆虫研究者です.常木は,また,ハチ類分類学の世界的な権威者で,1,426新種を記載しました.その標本のほとんどが人と自然の博物館に保管されています.標本といっしょに,昆虫細密画や観察ノート類も寄贈されました.




でた 3Dコーナー

2011年7月22日

20日からはじまった[昆虫の世界]の3Dコーナーの説明をば少々.

anm-2392.gif

↑まいどレトロなゾウムシの赤青立体写真の標本箱[象量箱].
これまでもキャラバンや各種の行事でときどき登場してました.
全種実物の10倍の大きさですので,容積は1000倍に見えます.

anm-2391.gif

↑パソコンのモニタでの3D.4台のモニタではそれぞれ違う画像を繰り返し流しています.
奥の2台の生態写真は初登場(●)で,モンシロチョウの空中交尾とか,ふだん野外で見えてない瞬間が見えます.
特にお勧めは一番奥のやつで時々出てくるシロスジカミキリの飛翔シーン,必見です.ただし巨大クマバチは怖いかも.

anm-2395.gif

↑3DSが5台収まっている裸眼立体視の標本箱.それぞれ違う画像を繰り返して流しています.
30センチくらいに近づいてみるとモッコリ,ベッコリ3Dに見えます.
5台の3DSにはすれちがいMii(★)↓も常駐しているので,3DSを持ってきた方にあいさつします(▼)ケド,あいさつになってないかも.

anm-0096.gif

なにしろ触角眉毛の昆〜虫〜人間なのさ.
でも水色の盾を破ったり,暗闇に灯をともしたり,王様を助けに行くとき,ちょっとは役に立ちますよ.
映している3D画像の一部は[特製WEB頁]にもアップしていますので,インターネットにつながっている3DSからだと直接3Dを見たりダウンロードしたりできます(◆).

昆虫共生 沢田

 

▼)すれちがい通信による
●)special thanks for むしみずれんた
★)created by 河南堂珍元斎
◆)PCでダウンロード後,3DSにコピーして参照することも可能.

今日は「昆虫少年の日」でした。

2階の展示室には昆虫好きの少年・少女が集まってくれました。

虫に関する簡単な質問に答えていただきました。 

                                      s-P1060718.jpg

昆虫好きを証明する「昆虫少年証」が昆虫博士、八木主任研究員より贈呈されました。

 

s-P1060690.jpg

では記念撮影をしましょう〜。 

s-P1060681.jpg   s-P1060742.jpg

 

 

s-P1060760.jpg      s-P1060691.jpg

 

s-P1060693P.jpg今日から、昆虫をがんばってとるぞ〜〜〜。

昆虫好きの少年少女たち、集まってくれてありがとう!

昆虫少年の日は今日だけですが、お気に入りの拡大昆虫タペストリーの前で記念撮影できますよ。

 

                            小林美樹(生涯学習課)

このツアーの魅力のひとつは,なんといってもファーブル生誕地を訪ねることでしょう。ファーブルが生まれたアベロン県サン・レオン村には,彼の生家が小さな博物館としてそのまま残されています。外観はもちろん,家の中もファーブルがつかっていたベッドや暖炉などが当時のままに復元されています。

 

写真1:生家にはファーブルが使っていたベッドが復元されています

fabur6s.jpg

 

写真2:ファーブルがハチの観察につかった観察箱も復元されています fabur3s.jpg 今回のツアーでは,サン・レオン村の昆虫庭園,ファーブルの祖父の農園訪問ツアー(ファーブルは4歳から7歳までの間,マラヴァルにある祖父の家に預けられ,その自然豊かな環境で育ったことが、その後の人生に影響を与えたと言われています),など,ファーブル生誕地を散策するプログラムを特別に用意しています.ファーブルが暮らした当時と大きくは変わっていない村の風景を楽しみながら,詩情豊かな昆虫記を生み出した原郷をタイムマシン感覚で体験する旅に出かけましょう.

 

また,アベロン県は赤ワインやフォアグラで名産地として知られる農業地帯です。小高い丘を背景にぶどう畑や牧場が延々と広がる風景を楽しみながら,当地のおいしい名産品をたのしめるのも,このツアーの魅力です。

 

ツアーの出発は2011927日(火曜日),帰国は10月3日(月曜日)。6泊7日のツアーです。参加費用は29万円(予価)。往復交通費だけでなく,宿泊費や朝夜4回の食事代も含まれています。申し込み締め切りは8月1日まで。ご応募及びお問い合わせは,ひとはく生涯学習課まで,ご連絡ください。私といっしょに,初秋の南仏へ,旅立ちましょう.みなさんのご参加をお待ちしております。

 

             (自然評価研究部 昆虫共生系 橋本佳明)

 

 

 台風6号の影響もあり、19日から開始予定だった「県立丹波並木道中央公園」での化石の発掘調査は20日(水)からはじまりました。

県立丹波並木道中央公園入口

 今回の調査は原則非公開のため一般の方は見学することが出来ません。

 そこで、特別に今回どんな様子で調査しているのかをお伝えするためこのblogを書いています。

 

 上の国道からの入口を通り、丘の上へのアクセス道路を進みます。駐車場手前から調査現場を見ると、一段高い場所であることがわかります。

駐車場の上の段ですフェンスで囲まれた区域を調査します。さらに一段高い位置から全体を見下ろすとこんな感じです。

ぱーのらまっ 

 さて、ミニショベルカーで表土(?)を掘っていますが、この付近から前回デイノニコサウリア類の化石が発見されました。まずはこの辺から始めます。掘った岩塊は泥まみれなので、一旦、高圧水で第一次洗浄します。さらにミニプールの中で、ブラシや歯ブラシを使って細かい部分の泥も洗い流します。

  まずは、この辺から  泥を洗い飛ばす!!!!  ブラシでていねいに    硬いよねぇっー  何が出るのか!! 

 作業は流れ作業ですすめられ、洗浄の終わった岩から順々に割られていきます。

 今回の岩は硬いようで、なかなか割れなくて苦労されています。

 

宝の山なのか? ただの石ころなのか? この石の中から、素敵な発見があることを願います!!

 

 

情報管理課:八尾

 

Copyright © 1992-2021, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.