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「きみは龍をみたか:人類が滅ぼした中国の巨大クロコダイル」というセミナーを行います(大セミナー室 15:15~16:45 ; 申込不要,観覧料のみ必要)。
私自身が聴きたいのは「龍は古代中国に生き残っていたマチカネワニの仲間」という話。
青木さんは著書「ワニと龍」(平凡社新書,2001)の中で,「龍」は実在の動物であり,古代中国にいた巨大なクロコダイルとの説を展開しています。この本,残念ながら絶版ですが,中古で手に入れました。
青木さんは中国の古典も読み込んで,中国には「鼉
」および 「 龍→蛟→鰐」の2種類のワニがいたそうです。「鼉」は現在も見られるヨウスコウアリゲーターで,クロコダイルと違い,人畜無害のおとなしいワニだそうです。
」および 「 龍→蛟→鰐」の2種類のワニがいたそうです。「鼉」は現在も見られるヨウスコウアリゲーターで,クロコダイルと違い,人畜無害のおとなしいワニだそうです。
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← ヨウスコウアリゲーター
中国では古来より「鼉」と呼ばれている2m程度のアリゲーター。写真は神戸市立王子動物園提供。同動物園で飼育されているもの。
それではもう1種の「 龍→蛟→鰐」とはいったい何者なのか?虎をも襲うと畏れられた巨大な動物,それは10m超の巨大なクロコダイルであった,しかもそれは,大阪府豊中市待兼山(まちかねやま)の大阪大学構内で見つかった化石ワニ「マチカネワニ」の仲間であったというのです(約40万年前)。
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大阪大学提供の復元図を実寸大(約7m)。
プリントして見ると相当にでかい。こんなのがうろうろしていたらかなり怖い。中国の文献では,皇帝が龍(ワニ)退治をしていたらしい。
当日は青木さんからどんなワニの話が聴けるか楽しみです。
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以下にはあちこちのマチカネワニ情報?です。
マチカネワニ化石復元レプリカ
40万年前の大阪層群から見つかった化石ワニで,全長約7mと推定されている。
左:大阪大学総合学術博物館
上:大阪市立自然史博物館
← マチカネワニ復元模型
恐竜復元模型でも有名な徳川広和氏の作品。高校生に「かわいい」といわれてしまったので,スケールがほぼ合っている戦国武将のフィギュアを対比のため入れている。
大阪大学総合学術博物館所蔵。今回の干支展では借用して展示。
← マチカネワニぬいぐるみ
大阪大学総合学術博物館の入口にいる。大は40cmくらい(非売品)。中と小は同博物館の隣の生協で販売しています。
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←マチカネワニの入ったマンホール
大阪大学総合学術博物館の入口付近にあります。
豊中市がつくったものとのこと。
先日,ひとはくに来ていた豊中高校の生徒の話では,豊中市にはマチカネワニの着ぐるみもあるらしい......
(生涯学習推進室 鈴木 武)
(追記)
ブログを見た方から,マチカネワニの着ぐるみの写真が送られて来ました。
胸にしっかりと豊中市マークが付いています。
さすがに今から来てもらうのは無理でしょう。
12年後に交渉してみます。