神戸市北区大沢町のアオノリュウゼツランの「その後」の「その後」です。
10月も半ばになり,例のアオノリュウゼツランはこのような状態になりました。
開花していた2ヶ月前(2011年8月)と比べると,ちょっと寂しい感じになりましたね(開花中の様子はこちら)。
花序をもう少し拡大して見てみましょう。
右端に着いている丸い黄緑色の物が若い果実です(この写真には2つ写っていますね)。
でも,殆どの果実がすでに落ちています。やっぱり大沢町では,種子をつくるのが難しいようです。
地面に落ちていた若い果実を切ってみました。
左と中央は縦割り,右は輪切りです。
未熟な白い種子がぎっしりとつまっています。
種子にある翼もお見せしたかったのですが・・・未熟すぎて上手く撮影できませんでした( T _ T )。
葉の様子はこちら。だんだん枯れてきましたね。
アオノリュウゼツランは多年生植物ですが,一回結実性なので,開花した株は枯死します。
この株は50歳。
最期の約半年におきる劇的な変化を目の当たりにすると,改めて生き物の「すごさ」に感じずにはいられません。
<写真:もりまさあき(次長),文:布施静香(主任研究員)>