9月中旬に九州大学が中心となった調査チームの一員として、インドネシアのジャワ島を訪れる機会がありました。今回は調査許可申請やインドネシアの共同研究者との打ち合わせが多く、調査地を訪れる時間は余りありませんでした。ただ、宿泊先がボゴール植物園という東南アジアを代表する植物園内のゲストハウスでしたので、そこに植栽されていた植物から目に付いたものを紹介します。
ボゴール植物園は、インドネシアの首都ジャカルタから車で1時間ほどの距離にあり、面積は80ヘクタールほどです(深田公園の4倍以上!)。
園内図。中には巨大な樹木も植えられています。
こちらは幹生花という熱帯でよくみられるタイプの花です。樹木の幹から花が咲き、そこに実がなります。お菓子に使われる植物ですが、ご存知でしょうか?
カカオです。大きな果実は長さが30cmほどになります。これはまだ若く小さい実ですが、熟すと黄色や赤色になるそうです。
こちらの色とりどりの果実は、いずれもサトイモ科。植物園内は科ごとに植栽されているので、同じ科内の植物を比較して観察することができて便利です。
巨大な果実がぶら下がっているのは、ソーセージノキというノウゼンカズラ科の樹木です。この仲間はアフリカゾウが種子散布することが知られており、個人的に見てみたい果実の一つでした。
北村俊平