8月18日(木) 夏季教職員セミナー「地層の見え方・調べ方in丹波」講師:古谷裕主任研究員に行きました。
集合は、丹波市山南町にある「ちーたんの館」 ここで古谷先生の講義を1時間ばかり聴かせていただき、館の展示解説を聴きます。産状レプリカや巨大な模型などもあり、結構興味深いです。
講義の後は実際に現場へ出向いて露頭の観察や岩石を割っての観察を行います。
最初に訪れたのは、丹波市立上久下小学校付近の篠山川。ここで篠山層群下部層、有馬層群や岩脈および河床礫を観察しました。こんなところで確認できるんですね。
次に訪れたのは、丹波竜の最初の発見場所である丹波市旧上久下村営上滝発電所跡付近。今の時期発掘現場はコンクリートで覆って保護されていますが、冬期にはここで発掘している様子を見ることが出来ます。ちょっとロマンですよ。そして昼食場所の川代公園。先ほどの発掘現場から少し上流に位置します。ここでは、篠山層群下部層と超丹波帯が観察できます。
午後は篠山市に向かいます。丹波帯に見られる混在岩(砂岩と泥岩が混在している露頭)を確認した後、古生代と中生代の境目も観察します。さらに山道をのぼって、赤味を帯びたチャートを砕いて放散虫の化石を探し出します。見慣れるまではなかなか見つけられませんが、慣れてくると結構な数の放散虫が発見できるようです。
最後は、王子山のささやま荘の裏手で篠山層群上部層と生痕化石を観察します。断層によって頭の真上に現れた地層の表面(というか、岩盤の裏側が天井になっている)に生痕化石を見つけることが出来ます。山の中なので蚊がたくさんいて刺されますが、かなり見ごたえがあるスポットです。
このような内容で、暑い夏の1日を過ごしました。質問やお問い合わせのある方は、どんどん古谷研究員に尋ねて下さい。何でも応えて下さいます。
情報管理課:八尾