今日おこなったセミナー[土の中のむし]で,こんな虫が見つかりました.ナガコムシ
の一種(双尾目,コムシ目)です.各地で詳しく探すと珍しくないかもしれませんが,
深田公園の土から出たのは初めてです.
原始的な昆虫としてはトビムシ類(粘管目,トビムシ目)がポピュラーで,このセミナー
でもよく現れますが,トビムシが[いかにもトビムシ]っぽい独特の姿をしているのに対
し,このナガコムシは[昆虫の基本形]みたいな感じです.ベーシックちゅうかプレーン
っちゅうか(どんな感想や).
発見したのは講座に参加していたYS君とKB君で,3ミリほどのたぶん成虫と,かなり
小形の個体の計二匹見つかりました.標本はお二人の快諾により館の収蔵品として
登録させていただきました(B1-650996).
イシイナガコムシかなと思いましたが,触角の節数とかを数えるとオヤオヤ?という状
態なので,データベース上は[ナガコムシ属の一種]くらいの同定として登録してありま
す.
昆虫共生 沢田