今年もジャングルスクールに同行していただいたボルネオの専門家、安間繁樹さんも自動撮影カメラを設置していました。安間さんが使用した自動撮影カメラは一眼レフカメラに外部センサーを取り付けたものです。わたしが普段、調査に使っている自動撮影カメラよりもずっと鮮明な映像が得られます。

 

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自動撮影カメラの仕組みを説明する安間さん

 

写真左下の防水ケースにカメラが入っており、中央の木の幹の真ん中あたりに設置してあるのがセンサーです。動物がセンサーの検出範囲内(安間さんがいるあたり)を通過すると写真が撮影されます。

 

後日、安間さんから送られてきた写真には、2種の動物が撮影されていました。一枚目の写真はブタオザル。東南アジアに広く分布しますが、警戒心が強く、近くで観察することが難しい動物の一つです。今回のジャングルスクールでも、高い木に登っているところしか観察できませんでした。

 

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ブタオザルMacaca nemestrinaのオス

 

そして、もう一枚にはセイランが撮影されていました!

 

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セイランArgusianus argus
 

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オリジナルの写真はちょっと暗いので、明るさとコントラストを微修正してみました。特徴的な羽根の丸い斑紋が見えます。

 

セイランは東南アジアの熱帯雨林に暮らしている大型のキジ科の鳥類です。深い森の中から「ファオ、ファオ、ファオ、ファオ」とサイレンのような鳴き声が聞こえてきても姿を見ることは難しい鳥です。

 

この写真は、ほぼ真後ろから撮影されているので、尾羽の長さがわかりにくいのですが、1mちかくになります。泊っていた宿舎のすぐ近くをこんな鳥が歩いていたのですね!

 

北村俊平

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