ジャングルスクールではダナムバレーという保護区内の2か所の宿泊施設を利用します。前半に宿泊するのは研究者向けロッジで、合宿所のような感じです。後半に宿泊するのは、ボルネオレインフォレストロッジというリゾート施設です。いずれも宿舎施設周辺で散歩するとさまざまな熱帯らしい植物を見ることができます。

 

去年と比べると道端の樹木で見られた花は少数でしたが、マチン科Fagraeaの仲間はたくさんの白い花をつけていました。ほのかに甘い匂いがする花です。早朝のバードウオッチング時に観察するとオオミツバチを見かけました。その日の夜、ナイトウオーク時に観察するとコウモリの仲間が訪れていました。ライトで照らすとすぐに飛び去ってしまうので、訪花シーンを撮影することはできませんでした。

 

 

IMGP00031.jpg マチン科Fagraeaの一種

 

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ビワモドキ科Dillenia excelsa

 

これらの道端や二次林などでよく見かける樹木には、多少、花が咲いていましたが、森の中を歩いている時には、ほとんど花に出会うことはありませんでした。林床で咲く草本の花は森を歩くと目にしやすかったのではないかと思いますが、樹木にひっそりと咲いていた花には気が付かずに通り過ぎてしまったかもしれません。

 

IMGP0025.jpg ショウガの仲間ショウガ科Etlingera megalocheilos

 

IMGP0043.jpg ランの仲間ラン科Calanthe属の一種

 

IMGP0027.jpg バンレイシ科Goniothalamus属の一種

 

IMGP0032.jpg ニクズク科Knema属の一種

 

IMGP0049.jpg フトモモ科Syzygium属の一種

 

〜811日追記〜

ショウガとランの仲間の名前は後日、高野研究員に教えていただきました。ありがとうございました!

 

北村俊平

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