さて、ようこそのお運びあつく御礼もうしあげます。
河南堂珍元斎でございます。
おぼえておられる方も、おぼえておられない方は下記ブログにて、
ご覧いたたき、タヨウ星人みーつけた!その後でございます。
http://hitohaku.jp/blog/2011/05/post_1184/
摂津の国と播磨の国の境にある神戸市須磨区の鉢伏山にあらわれた未確認タヨウ星人!
そうです、唇おばけのオッサンの木でございます!
コヤツはナニモノ?と小舘研究員に相談しました。
小舘:「幹だけではわかりませんね。葉っぱを手にいれてください。」
珍:「了解!」
ということで、5月のおわり、オッサンの木に気づかれないように?隠密捜査に行き、忍者にようにするすると登って葉っぱをとろう!としましたが、
では、と、「えいやー!」とキーック!
「・・・・・」葉は落ちず、オッサンはまったく微動だにしません。(x。x)゚゚゚
またまた、小舘研究員に相談し、
小舘:「その木の根元の落ち葉を見れば、わかるかもしれません。」
珍:「なるほど・・・」
さっそく落ち葉を持参し、見てもらうと・・・
小舘:「緑色の葉に 鋸歯(きょし:葉の縁のギザギザ)がありますね。このギザギザからモチノキ科のナナメノキ(別名:ナナミノキ)ではないかと思います。この落ち葉が「唇おばけ」の木から落ちたものであればナナメノキということになります。」
珍:「へえ、ナナメノキですか。ほかの特徴は?」
小舘:「これは常緑高木で、♂の木と♀の木とに分かれていて、♀だと6月ごろに淡い紫色の小さな花をたくさん付け、秋には赤い果実をつけるでしょう。その実がやや細長くまがっているので斜めの木とついたといわれています。」
数日後、オッサンの木に報告に行きました。
珍:「オッサンの木さん、ナナメノキです。あなたは!」
オッサンの木は、「よし!」とうなずき、ちょっと笑った気がしました。
珍:「また、会いにきますね。6月花つけてくださいね。」
ひとはく地域研究員 川東丈純