相生市在住の方が、2011年6月3日、住居内で発見され、「サソリではないか?」と心配され、相生市役所に持ち込まれたものです。
これは、「カニムシ」といって、サソリに近い小動物です。
腹端には何もなく、もちろん、毒はありません。
大きなハサミで小動物をつかまえて食べています。
カニムシは、落ち葉の下の小動物を探しているとよく見つかりますが、もっと小さいです。
日本には70種くらいいるらしく、落ち葉の下にいるものだけでなく、樹上性のもの、洞窟に住むもの、海岸にすむものなど、いろんな種があるようです。
このカニムシ、私には種名はわかりませんが、ホームページを検索してみると、樹皮下にすんでいる種に、よく似たものがいるようです。
いずれにせよ、かなり魅力的な「虫」です。集めたくなりますね!
博物館には、いろんな問合せが来ます。
住民の方が、地元の役所や保健所に問合せ、そこで解決できなかったものが、博物館へ転送されてくることも多いです。それでも解決できないものもありますが、わかるかわからないか、くらいは、ほとんどの場合、すぐにわかります。
みなさんも、どうぞご遠慮なく。
(八木 剛@自然・環境評価研究部)