またまた、河南堂珍元斎でございます。
「しつこいやっちゃなー!」と怒らず今しばらくおつきあいのほど・・・
さて、3月13日に、大谷剛研究員と「カッパ講談とカッパ行動楽」と題して福崎の柳田國男生家に行って参りました。
今回は、明石文化博物館が所蔵する明石の金物屋だった田中庸介カッパコレクションの中から展示する柳田記念館の「カッパ展」に協力してのイベント。
まずは、珍元斎は、全国あちこちに伝わるカッパの駒引き伝説をもとにした講談「カッパの証文」を披露。
あの有名な柳田さんの遠野物語や兵庫県でも上郡や市川でも伝わる話で、
カッパが荷物を運ぶ馬を川へひっぱり込もうとして失敗。あわれカッパは馬引きにこき使われて、ついには「妻も子供も待ってまんねん。頼みますから逃がしてくだはい。」と詫びの証文書いて、逃がしてもらうというお話。
(カッパキュウリ)
なぜ証文なのか?その証文に書いた文字は、人がカッパ語を読めたのか?それとも、カッパが日本語が書けたのか?は永遠の謎ですが、カッパのフクちゃん、サキちゃんの応援のもと、
河南堂御免奈斎もカッパを熱演。
大盛況でございました。
そして大谷研究員はカッパに間違えられた生き物を検証する「カッパ行動楽」。
大谷さんのカッパの由来について、いろんなカッパの絵を分析するとスッポンやカエルなどに近い両性・は虫類系7割、カワウソやサルなどに近い哺乳類系3割とのことで、それは、動きのはやいカワウソは目撃されにくく、動きの鈍いスッポンは目撃されやすいことからそうなったという説はなかなか説得力のあるもので、
専門のハチの行動学だけでなくカッパもできるのかとヘンに感心した1日でした。
カッパは川の危ない場所を知らせるための先祖の知恵で創造された架空の生き物。と思っていましたが、セミナーの途中、「少年時代にこの下の池でカッパを見た!」と証言するお父さんも自転車にのって現れ、もしかしたら・・・カッパはいるの???・・・よい子のみなさん、春です。川遊びの季節が始まります。でも!川遊びはとっても楽しいけどカッパさんにはくれぐれも注意して遊んでくださいね。
珍元斎、次は、本拠地ひとはくに登場します。
5月8日12時〜「タヨウ星人講談紙芝居とみんなでタヨウ星人を描こう」
タヨウ星人原画展とあわせて、ぜひお越しください。待ってまーす。
http://hitohaku.jp/top/11event/508.html
ひとはく地域研究員 河南堂珍元斎