最強の3Dアイテム

2010年12月25日

 青赤メガネは,本の付録についていたり,専用のものが売られていたりしますが,わざわざ入手するのはめんどうだと思います.そこでお勧めは百円ショップにある赤と緑の暗記用シートです.緑のシートは青赤メガネの「青」の代わりだと思ってください.赤と緑のセットになっているやつがお買い得.切リ分ければ数人分になります.105円で一家団欒可


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 赤のシートに緑マーカーが付いたセットとか,逆の組み合わせのもあります.赤や緑の下敷きも利用できます.これらだと二色いるので要210円(^^;
 色セロファンもあります.セロファンの場合,青も緑も使える可能性があります.百円で何色も入っていて面積も広いので得な感じですが,色が濃すぎたり薄すぎたりで青赤メガネ用には適してない事が少なくありません.

【フィルタ選びのコツ】

 暗記シートでも色下敷きでも色セロファンでも,一見,明るい方が見やすいように思いますが,実は違います.
 むしろ「見えるべきではない像を消す」ことが重要です.メガネなしで見た場合に二重に見えている像の,片方を確実に消してくれるか? に注意して判断してください.

R-C256.GIF 177rc186.gif

 上の左の図でいうと;

赤フィルタ:黒のrx,白のCが見える
青フィルタ:黒のcx,白のRが見える

ことが目立ちますが,それより;

赤フィルタ:黒のcx,白のRがきちんと消える
青フィルタ:黒のrx,白のCがきちんと消える

ことが重要なのです.二枚重ねることでほぼ消えることもあります.

 品定めの際には,携帯端末等に,実際にこれらの画像を表示して見ると良いでしょう.

【フィルタ材と表示媒体】

 セロファンや暗記シートなど,フィルタ材の良し悪しは単独で決まるものではありません.画像映像の表示装置や,プリントの場合は用紙やインク,照明との組み合わせによって決まる事です.
 あるディスプレイ上でうまく見えた映像を別のディスイプレイに表示しても,同等には見えないことがあります.
 PCのモニタなど光源となるディスプレイと.プリントしたもの,映写したものの見え具合は大きく異なります.状況に応じてその都度,適したフィルタを見つけ出す必要があります.要するにフィルタ材は優劣ではなく適不適なのです.ダメだと思ってもキープしておけば(特に薄いやつ)他と組み合わせて使うと良かったりすることもあります.
 試行錯誤でマイPC専用の青赤メガネを鍛え上げておけば,最強の3Dアイテムとなるはずです.昆虫のマイクロステレオ動画の参照などに役に立ちます.

 本の付録などでも,質のよくないもの(少なくともその印刷物には適していないもの)が付いていることがあります.

 専用の青メガネは赤とシアン(青緑)のフィルターで構成されています.赤はともかく,シアンのフィルターは,一般には入手困難です.水色のセロファン,水色の下敷きなどは使えそうな感じがしますが,風景(つまり店内風景,陳列商品)を透かしてみれば他の色の残存が激しく,フィルタとして機能しえないことが分かります.

昆虫共生 沢田

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