お正月は3D?

2010年12月25日

 今年は何かと3D関連の製品が登場しました.電気屋さんに3D対応のテレビやらパソコンやら置いてあります.一部のスマートフォンにも3D表示機能が搭載されています.が,しかし,まだまだコンテンツが少ないですし,ハードもソフトも高いしねぇ… それに3Dは見る位置や姿勢が強制されますので,はっきり言って見続けるのはシンドイ.感動巨編,映画一本まるまる3Dなんて無理無理.

 そもそも3Dはチョコッと見て「ヘェーそうなのか」,「ナルホドね」級の軽いコンテンツ向きなのです.そういう目で見ると,ある所にはわりと転がっています.チョコッと見て「をぉ〜 出てる!出てる!」という程度のコンテンツは動画共有サービスで無料(通信費はかかります).しかも3D対応家電など不要.百円(正確には105円)の設備投資でいろいろと視聴できます.

 別項目に詳述しますが,百円の暗記シートを転用するのがお勧めです.今さら青赤メガネ? レトロ? とお思いでしょうが,今こそ「青赤メガネでYouTube」です.

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YouTubeでの3D動画再生状況(アナグリフ)

 YouTubeにある3D動画には「コレは3Dですよ」という情報(タグ)が付いています.それを再生すると,枠の右下に[3D]のメニューが現れます(↑).でも気付きにくいでしょう,何しろ画面自体が変なコトなってますので.
 動画の画面は,普通のPCのモニタでは(特に選択していない場合には)赤/シアンのアナグリフで表示されます.要は「青赤写真」状態です.裸眼で見ると色がにじんだような感じです.き,きしょく悪るぅ… パスしたくなります.でも,これを青赤メガネで見ればモッコリ,ベッコリと3Dに見えるのです(見え方には個人差があります).ですから,PCの前には青赤メガネを.

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YouTubeの3D表示方法オプション

 この[3D]のメニューではアナグリフ(青赤メガネ式)以外も選択できます(↑).交差法裸眼立体視ができる方は裸眼(No glasses)の交差法(Cross-eyed)を指定すれば何もなしで見られます.平行法(Parallel)の方は,幅が広いので慣れた方でも見にくいと思います(小さく表示すればOK).
 「モノラルでええねん」という場合も,裸眼(No glasses)メニューの中で右だけ,左だけが選べるようになっています(↓).裸眼ではにじんだように見えているわけですから,「モノラルでええねん」はもっともな選択です.普通の2D動画が再生されます.きしょく悪くないけど見る価値は高くないです.

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 YouTubeでの3D動画再生状況(裸眼)

 

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YouTubeでの3D動画再生状況(インターリーブ)

 

 PCのモニタが3D用の場合,つまり横縞のインターレース式の3Dモニタで見る場合には,インターリーブ(Interleave)を選択して横縞のスジスジに表示するのが適切です(↑).普通のモニタでも3D用モニタと同じように表示されますが,3D用モニタの場合,円偏光式のメガネ(アバターメガネ)を通して見ることで交互のラインが消えることで両眼に視差のある像が見え,3Dに見えます.
 というふうに,同じ3D動画をそれぞれの再生環境に応じて再生できるわけです.(3Dスマートフォンの場合は縦縞のパララックスバリア方式です.現在のところそれへの変換をおこなう選択肢は見当たりません.アプリでダウンロードしたうえで3D動画として再生することは可能なようです.).

 YouTubeに限らず動画共有サービスには3D動画のほかに,アナグリフ専用に仕立てた動画で,タイトルに「3D」と付けて公開されている場合もあります.これらも青赤メガネで立体的に見ることができます.

 今後すべての画像がステレオ(3D)になるわけではないだろうし,情報源が3Dであっても2Dで見聞きする選択肢が用意されるはずです.現在は3Dむきの分野を模索している段階にすぎません.2月には某ゲーム機が3D化します.表示環境が普及,一般化することで,3Dに向くもの/向かないもの,しだいに住み分けがはっきりしてくるでしょう.

 ともかく,しばらくは青赤表示での3Dが安くてお手軽,PCの前に青赤メガネが必需品なのです.まぁ2011年,1年間は重宝すると思いますよ.今さら青赤メガネ? とお思いでしょうケド…

 

 

ヒラタアブのホバリング

 

昆虫共生 沢田


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