一昨日のフェスティバルで"Zoom!Zoom!顕微鏡"なるコーナーをやりました.
3Dモニタに表示していたロゴ(のプルプル版)
昨年は申し込み制の人数限定で電顕(走査型電子顕微鏡:SEM)室へご案内,実際に観察している状況を体験してもらったのですが,顕微鏡がモノモノしすぎて皆さん引き気味でした.今回は電顕像は編集して3Dモニタに表示する程度にして,お客さんには双眼実体顕微鏡を操作していろいろ見てもらうことにしました.
双眼実体顕微鏡で観察した放散虫
ネタはいつもの昆虫標本や放散虫,今回あらたに製造年がちがう10円玉も登場.平等院鳳凰堂の崩れ具合から順番を推定したりするわけです.
双眼実体顕微鏡で観察した10円玉
難しかったのは小さなの生き虫の観察です.加古川の河原で寄生植物アメリカネナシカズラにマダラケシツブゾウムシの虫コブ(ネナシカズラコブフシ)が沢山できていました(この虫の生態に関しては[こちら]を)ので,出てきた成虫(2ミリ程度)といっしょに観察しようと考えました.ところが容器に対して小さすぎ,アメリカネナシカズラのジャングルに紛れてなかなか見つかりません.顕微鏡ワールドは想定外の広さでした.
いろんな寄主植物にまとわりついているアメリカネナシカズラ
虫コブ,ネナシカズラコブフシ
マダラケシツブゾウムシ
昆虫共生 沢田