特に目的なしに島根半島へ行ってみました.
ヒヨドリバナにアサギマダラが沢山いたので,花に集まる虫をめでつつ,マーク個体を探し
てみることにしました.
アサギマダラは渡りをする大型の蝶で,この時期には南下というか南西へ移動していきま
す.渡りの実態を解明するために各地でマーキングが施されています.そのような個体を見
つけることができれば調査に協力できるわけです.
アサギマダラはハンカチをくるくると回すと寄ってきます.白い色がチラチラしていると同種
個体に見えるのでしょう.有毒蝶なので飛び方は緩やかです.個体にマークがあればネット
で捕らえるか,撮影すればいいのです.今回は残念ながらそのような個体を見つけられませ
んでした.
花にはクモガタヒョウモンやテングチョウもいました.驚いたのはイチガケチョウです.イシガ
ケチョウは”石崖”模様の蝶で,もともと南方系の蝶です.ペタンと止まる特徴のある種なの
で,見つけるとうれしいかも.それにこんなところで見かけるとは!
あとで調べてみると,最近は山陰でも珍しくないようです.温暖化おそるべし.
昆虫共生 沢田