さて、時は2月14日、パレンタインデーでございます。
バレンタインデーで告白する方もされる方も、まったく関係ない方もたくさん来館ありがとうございました。
さすが、バレンタインといえばひとはく!でございます。恐竜ラボで壮大な恐竜時代にタイムスリップしつつ愛を語り合うアベック・・・蝶の標本をながめつつ、二人手をつなぎ羽をひろげ、天空を蝶のように舞うカップル・・・ああ、ロマンチックミュージアム・・・
なんていうようなことはなく、わいわいとたくさんの家族連れの方々に参加いただき、子どもの日なのかと思うような、子どもたちいっぱいの「恐竜講談で粘土恐竜を作ろう!」と題したちんげんさいのスペシャルワークショップは大盛況!なんと78人ものお客様。
本日の登場するのは、草食のティタノサウルス類のポップサウルス、肉食のティラノサウルス類のダンゴザウルス、の血のつながらない兄弟とお母さん恐竜、ボウソウザウルス3兄弟、サンダの国の双子の雷さま、牛とトラのアイの子ウシトラさんでございます。
ポップとダンゴには、お馴染みの売斎くんと美術館から四十一斎。
雷さまは小斎、野斎の小5の女の子、雷ヘアはT・ケンジの作品。
ウシトラは、本日デビューのかぶりものをかぶると人間が変わる河南堂被名斎(かぶりなさい)こと山崎研究員。
そして、めくりは河南堂キャサリン。
今回は小学生3人、中1トリオに18歳になった十七斎と、一座史上一番の超若手の布陣と相成りました。
というわけで、横手にカメラをかかえたクマを従えての講談「ポップダンゴブラザース」のはじまり、はじまり・・・
さあ、ここは銀河系の片隅にあります地球そっくりの双子の星、空にはまんまるお月さま、青い海、青い空、陸には緑ゆたかな山や森、川がひろがり・・・しかし、1つだけ地球と違うのは、巨大隕石の直撃がこの星ではおこらず、恐竜たちは絶滅せず、そのまま進化を遂げ、本来なら人間が手に入れたはずの言葉を手に入れ、わが世の春とノッシノッシとうようよいるチタマという星のおはなし。
「ガブッ・・・・。あーやっと卵から出れたな。うわー、おてんとさま、まぶしいなあ。クラクラすんなあ。あーそれにしてもわいの鋭いキバ、後ろ足のツメ立派やなあ。」
と、四十一斎の己を捨てた寸劇が始まると子どもたちは大喜び。
珍元斎のクイズも元気よく答えていただき、特製センスも大人気でございました。
ティラノザウルス類とティタノザウルス類の違いなどは難しかったようですが、丹波竜と同じ名前で1970年に登場した芸能人の職業は?というクイズも「歌手!」とこたえられ、大正解!
本当に「丹波竜さん」という岡山出身の演歌歌手がいて、「ひとり酒」という歌を歌ってはったようです。レコードもありますが、残念ながら、竜さんの消息は不明です・・・。誰か教えてください!
というのは、おいといて、さて、2回目の今回は、新たにカエルの化石が丹波の恐竜化石の現場から発見されたこともあり、カエルさんも登場。雷さまにやられるダンゴザウルスを守る重要な役目を果たします。
ちょっと内容を紹介しますと、
そこのタンバの国で生まれたポップザウルスとダンゴザウルスは違う種類の恐竜ですが、ケンカをしながらも、仲良く育ちます。 でも、だんだんダンゴザウルスはおかあさん竜のつくる草ダンゴではあきたらず、肉が食べたくなってきます。
そこに、同じ肉食のボウソウ族のボウソウザウルス3兄弟があらわれて・・・・ ダンゴザウルスは大あばれです。あはれ、ボウゾウ3兄弟は
助けてくれたお礼にとポップザウルスは、南のサンダの国にはサンダステーキというおいしい牛肉が食べられるとダンゴザウルスを誘います。心配したカエルくんはあとをつけます。
おかあさん竜にないしょでサンダの国にきた二匹はトラと牛のアイの子「ウシトラ」に出会い、
思わず団子がしっぽにガブリ!ウシトラの守護神、双子の雷さまが現れ、ピカー、ガラガラガラガラー!ダンゴザウルスはしびれて動けなくなり、ダンゴ危うし!果たしてダンゴはサンダステーキを食べることができたのでしょうか?
内容が知りたい方は、カメラをもったクマさんが取材してくれたので、2月19日(金)放送のサンテレビ「ニュースシグナル」(17時半〜18時)シグナル街道にて・・・。 さて、こんなお話を聞いたあと、こんなんもいたらいいなあと五感を駆使して粘土恐竜をみんなでつくりました。
みんな違ってみんないい。生物多様性いや空想恐竜多様性ということで、いろんな作品が出来ました。
最後は、ジオラマに置いて、記念写真をとってハイポーズ!カラフルで素敵な恐竜王国ができました。
恐竜化石の4次発掘はまだ続きます。珍元斎の空想世界の恐竜ポップとダンゴの旅もまだ続きます。今回結局、お母さんにおごってもらったサンダステーキは実は大豆ステーキで、牛肉はおあずけとなったダンゴは牛肉をいつか食べられるのか?発掘とあわせ乞うご期待。
みなさま、ひとはくで、生物多様性のみならず、人物多様性も体感しに、ぜひおこしくださーい!待っております!
謎の好男子 イヤ!講談師 河南堂珍元斎