少し前のことですが、平成22年1月24日(日)神戸国際展示場で開催されました、「第2回サイエンスフェアin兵庫」ポスター発表に参加してきました。
「サイエンスフェアin兵庫」は、県立神戸高等学校を中止として県内のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校6校(神戸高、尼崎小田高、加古川東高、豊岡高、武庫川女子大学付属中・高、三田祥雲館高)からなるサイエンスフェア実行員会が主催のイベントで、兵庫県下の高校生の理数分野における交流促進や将来の理数分野を担う高校生の進路選択における具体的指針の形成に関する研究が目的で実施されています。今年で2回目となりますが、各SSH指定校や理数教育に取り組んでいる高等学校のポスターセッション発表51タイトルや、企業・大学・研究機関・高専による発表147タイトル、記念講演がありました。当日は約600人の参加があり、会場は研究に取り組んでいる高校生や企業・大学等スタッフの熱気が溢れていました。
SSHとは、文部科学省が将来の国際的な科学技術系人材を育成することを目指し、理数教育に重点を置いた研究開発を行う学校で、平成21年度全
国で106校が指定されています。
実は 兵庫県の6校指定は、東京都(9)、大阪府(7)に次ぐ3番目の多さで、県内6校のうち、今年度3校がひとはくを利用しており、近隣の他府県や遠くは秋田県の高校の利用があり、全国のSSH指定校と少なからずつながりがあります。また指定校以外でも、当館を利用している高校が多く参加していました。
◄神戸国際展示場が会場でした
この度、発表の依頼があり古谷裕主任研究員と参加してきました。「兵庫県より産出する化石について」のタイトルで、現在博物館で取り組んでいる「丹波の恐竜化石」発掘に関する説明やそこで見つかったティラノサウルス類の歯、原始的な角竜の化石、小学生が見つけたカエルの化石についての解説パネル、化石のクリーニング工具を展示しました。また、恐竜化石を産出する篠山層群の岩石を持ち込み、石割体験もしてもらいました。100名を超える高校生や先生方保護者の方々が足を止めて説明に見入ったり、石割体験に挑戦していました。展示内容について古谷主任研究員と熱心にディスカッションする高校生もおり、大いに博物館の取り組みを紹介することができました。
▲会場はいつも高校生でいっぱいでした。御影高等学校のキノコの標本展示と発表もありました。
西岡敬三(生涯学習課)