さて好評開催中のミニ企画展「だまし絵といろんな“だまし”」のオープンセミナー「ひとはくだましセミナー」を来る10月12日(祝)と17日(土)に開催します!両方とも12時半〜14時までひとはくサロンで行います。12日は、建物、狐狸講談、なまず絵、だまし絵。17日は、虫3D、芝右衛門狸紙芝居、虫擬態がテーマです。
その内容の一部を先月22日に県立美術館でも開催しました「1日だけのひとはく美術館〜ひとはくだましセミナー〜」から紹介します。県立美術館の「だまし絵」展はその日1万人を超す大賑わい。ひとはくのセミナー会場も立ち見が出て120人もの人。
そんななかで、だまし絵のように目の錯覚を利用していろんな風に見せるトリックが、あちこちにあります。図と地や錯視・・・その秘密を解き明かしました。
2番手は、河南堂珍元斎とぶんがく茶釜。
演目は、きつねとたぬきのだまし合戦!講談「おまんだぬきと細川のおやっさん」でございます。
昔から、人里近くに住んでいる狸や狐は人をだますといわれてきました。
本当はそんなことは出来ないのに怪奇現象を妖怪たちととも一身に背負ってきたエライだまし屋のタヌキさんとキツネさんを主人公に、
淡路につたわる昔話をもとにおまん狸と細川のおやっさんというキツネの化かしあいの物語を寸劇つきで演じました。 今回も珍元斎の相方、美術館の四十一斎もタヌキとキツネに化かされてフンまみれになる弥平を大熱演でした。12日にはひとはくでその迷演技を披露します。
河南堂一門も、十七斎のキツネ、小江雅智斎の女房、綾毬奈斎の大名行列と今回は女性陣中心の寸劇で華やかでありました。 トリは大谷剛研究員の「虫のだまし」。たくさんの動物の餌になってる虫たちは、つかまらないようにと一生懸命生きています。 その中で、ハチのふりをしている虫や「だまし絵」のように腰のくびれを模様で擬態する虫・・・
けなげに生きる虫たちをたのしく紹介しました。会場はさまざまな“だまし”に関心したり笑ったり驚いたり、あの手この手のだまし三昧の一日となりました。ひとはくでのセミナーは2日間のスペシャル版でこの日出演しなかったなまず絵の加藤研究員や沢田研究員も出演します。みなさまもひとはくで、ぜひ“だまし”の世界に浸ってみてください。乞うご期待。 川東丈純