電子顕微鏡で昆虫の顔面を観察する! という企画を考えています,
というより,微化石の企画に乗っからせてもらいました.
観察前の減圧に時間が掛かるので,一つの試料台に何匹か並べてお
いて,つぎつぎと見る予定です.頭の中には試料台に虫の顔が7つ並
んだ「縁日のお面屋さん」状態の想像図ができあがっています.
ただ,キャスティングについて思案中.
昆虫の顔は千差万別ですので,なるべく変わった形のものを見せた
い訳です.
口だけでも,上唇,大腮(おおあご)小腮…下唇とあって,それぞれ
に折れ曲がる節があってヒゲ状の付属肢があって,と,もともと複雑
な部品構成のものがさらに大改造されてて刺す器官になったり,嘗め
る器官になってたり… 複眼,単眼,触角の形もいろいろだし…
一つだけ,ぜひ入れたいのは「蚊」です. 身を挺して吸われに行
き,吸虫管で逆襲して,そのまま冷凍&乾燥する作戦.
写真はユアサハナゾウムシの眉間(立体写真)
昆虫共生・沢田佳久