河南堂珍元斎でございます。本日は「フラハチ君捕獲大作戦!」の一席でございます。
時は、9月4日の午前10時ごろのこと。
旧知の三田市の公園みどり課の生田さんから珍元斎あてに一本の電話がはいりました。
「深田公園でミツバチが大量に地面に群がっています!駆除するのもかわいそうなので、いりませんか?」
そこで、専門の大谷研究員がセミナー中だったので、珍元斎と鈴木研究員で現場に急行!
なんと、芝生にミツバチがうじゃうじゃ・・・・。市民の通報で、生田さんは立ち入り禁止にしてました。
すごい数のミツバチで、みんな元気にうごめいています。でも、死んだハチもいるようで、ハタラキバチが群れの外に出しています。
大谷研究員は「もらいましょうか。」とのことだったので、とりあえず場所の確認をして、あとから、捕獲して三田市に連絡することと相成りました。
午前11時半。大谷研究員、鈴木研究員と現場へ。いよいよ捕獲大作戦!でございます。
大谷研究員によるとセイヨウミツバチで4千匹くらい。おそらくスズメバチに襲われて逃げてきたのでは・・・とのこと。でも、ふつうは木の上とかにいて、地面に群がるのは初めて見たそうで、珍しい光景のようで、ございます。
女王バチから巣箱に入れると捕獲しやすいので、女王バチを探しましたが、みつからず、とりあえず、全体を追い込むことに。
まず、煙で群れを追い立てます!
「うわ!このおっさん。何すんねん。わしら煙きらいやがな。あーけむー。ゴホゴホ・・・かなんなあ。あっち行こかいな・・・。」
す ごい!数匹が入口から歩いて入ると、アリの行列のように群れ全体が巣箱に向かって歩き始めました。
「おお!こんなとこに、ええ巣があったがなあ・・・よかったなあ。」
あわせ技で、ほうきとチリトリでごみを入れるようにハチをブラシで段ボールにいれます。
そのうち、飛んで上から入るハチもでてきました。
そこに、スズメバチがミツバチの巣をねらって、やってきました。
「おー、ハチミツたまっとうかなあ。いただきまーす!」
すると大谷研究員が「パン!」っとブラシで一撃で倒しました。さすが・・・でも、死んだとおもっていても針を刺す能力はあるのでさわってはいけません。
「やられたあ・・・。」
門番のハチは、羽を扇風機のようにふるわせ、巣のにおいを外に送り仲間に巣の場所を知らせはじめます。
「ブーン・・・・おーい!こっちがわしらの新しい巣やぞー!はよう帰ってこいよ!」
「うわー、巣やで、やっと住むとこできたがな。よかったがな。」とワーワーいうております。
掃除を始めるハチもでで参りました。
ほとんどのハチがはいりました。
「あれ?はいられへんがな・・・。おーい、あけてくれ!」
なかなかはいらないので、締め切り。非情な世界でございます。
いつもそんな感じだそうです。残された子たちの運命はいかに・・。
どこかに飛んでいってしまうようです。
箱をしめて、フラハチ君捕獲大作戦は無事終了。フラワータウンにいたハチなので「フラハチ君」と命名しました。
さて、何もなかったようにさっそうと立ち去る大谷研究員でありました。
かっこいい・・・。
つづく・・・