2009年7月18日(土)連続セミナー「芦屋で学ぶ森・川・海の自然」第4回を行いました。今回のテーマは森の昆虫。担当は、大谷研究員です。ひとはく連携グループNPO法人さんぴぃすの方もスタッフとして参加してくださいました。受講者は10名と少人数でしたが、遠く福井県から来てくださったご家族もいました。
一向は、芦有ゲートを出発し、旧あしや村(芦屋市青少年野外活動センター)へと続く山道をゆっくりと登りながら、昆虫採集をしました。あちこちで「あ!」「つかまえた」「先生これなに?」など声が上がります。そのたびに大谷研究員が「どれ」と言って解説をしてくれました。少人数ならではの特典です。キマワリやアカハナカミキリといった甲虫が多くとれました。時には、虫かごに入れている間に、ウスバカゲロウの成虫がオサムシに食べられてしまう場面も。食物連鎖を目の当たりに。
(写真左)外は暑くても森の中はひんやり、(写真右)昆虫少年からの質問
あしや村は海抜400m〜500m。車が通れる道路はありません。かつては子供たちのレクリエーション施設として、キャンプ場やアスレチック施設が整備されていたそうです。しかし、阪神淡路大震災で施設が利用できなくなり、昨年完全に撤去されました。今は森が広がるのみです。阪神芦屋駅からわずか4kmの場所にこんな環境が、と驚きです。
(写真左)森の中に池が出現、(写真右)イモリがたくさんいました
最後はみんなでつかまえた虫を確認。見たり声を聞いただけの種類を含めて22種類の昆虫を確認しました。下の写真の昆虫は、尻があがったように見えるのでシリアゲムシの仲間なんだそうです。
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来月の芦屋セミナーは、8月13日(木)「真夏の鳴く虫を聞く」(担当:大谷研究員)です。真夏の夜、虫の声を聞きながら涼んでみませんか?夏休みの思い出にも。
詳しい情報、申し込みはこちら→ http://hitohaku.jp/education/main.html
(自然環境マネジメント研究部 遠藤菜緒子)