ユウスゲは、山地の草原や海岸の斜面には えるユリ科の多年草で、花茎の高さは1.5 mにもなる背の高い植物です。
夏になると、淡黄色でやや芳香のある花をつけます。
花は夕方に開き、翌日の午前中に閉じるため、ユウスゲ(夕菅)の名がありますが、美しいレモンイエローの花の色から、キスゲ(黄菅)とも呼ばれます。
但馬の海岸沿いには大きな群生地があり、香美町香住の岡見公園や、今子浦の大引きの鼻が有名です。
先日行った時には3時ではまだ早いですが、4時頃には開きはじめていました。
今の時期は日暮れが遅いので、6時ぐらいまでは写真も撮れそうです。ただ海岸なので、しばしば強い風が吹くことがあり、撮影に苦労するかもしれません。
残照に輝く日本海を眺めながら、ユウスゲ群生に包まれてみると、心が洗われる気がします。
(自然環境評価研究部 高橋 晃)