コミュニティデザイン研究グループでは、地域の昔の様子がわかる古写真を研究材料として収集する活動を進めています。
7月12日(日)のキャラバンでは、佐用町三河地域で16名の方から提供いただいた840枚もの貴重な古写真の一部を、昔の三河の様子を思い出していただき、これからの三河を考えていただく機会として、地元主催の「ふれあい喫茶」の中で展示しました。
昔の懐かしい写真に囲まれながら、和やかな雰囲気のもと、ふれあい喫茶は始まりました。
研究員が写真について質問すると、皆さん懐かしそうに当時の思い出を語って下さいました。
こちらは、稲を架けて干す「はぜ木」の前に並んだ子どもたちを撮影した昭和30年頃の写真です。
現在はこのようなはぜ木はなくなってしまったとのこと。よく子どもの遊び場になっていたそうです。
こちらは、隣組単位による共同田植の風景。隣組は、村の共同作業をとり行う単位で、現在は高齢化、過疎化によって成り立たなくなってきているそうです。なお、現在は共同田植は行っていないとのこと。
古写真には、記憶を呼び覚ます大きな力があるようです。地域の自然環境や暮らし方の移り変わりを知る手がかりとして、大きな可能性を秘めています。
今後も、キャラバンでの古写真の効果的な利用方法を検討していく予定です。
上田 萌子(自然・環境マネジメント研究部)