ことしもトライやるの中学生がやってきて,深田公園で昆虫採集をして標本を作りました.時間をつくっては何度も公園内を歩き,虫を探しました.
なかでも興味深かったものは,公園の上流部にある岩の表面にいたチャタテムシ(たぶんウロコチャタテの仲間)でした.
1〜2ミリほどの虫が岩の表面にたくさん居て,人が覗き込むと一斉に動きます.動くスピードは相当なもので,例えるなら「磯で見かけるフナムシのような素早さ」です.そして一瞬の間にさっと動き,すぐに静止するので,虫の姿が追えません.よく見ると,岩の小さなくぼみに入り込んで静止しています.体全体が岩肌に似た色で,保護色になっています.チャタテかな? とは思いましたが,採集しないと何とも言えません.謎の動物です.
で,これを採集するのが難しく,指でつまむのは無理.殺虫管に落とし込もうとの試みも失敗の繰り返しで,とうとうその日は諦めることにしました.翌日,吸虫管で再挑戦,数匹をゲットしました.
顕微鏡で見ると,比較的大型の個体でも翅が伸びていない状態でした.まだ若虫のようです.
ネット等で調べると,どうやらウロコチャタテの仲間らしい,というのが現段階の結論です.
昆虫共生・沢田佳久